北海道、札幌市、北海道経済産業局が連携し、北海道スタートアップ・エコシステム実現に向けて「STARTUP HOKKAIDO」を設立
〜北海道の強みを活かし「一次産業・食、宇宙、環境・エネルギー」3産業に注力支援〜
背景と課題
国のスタートアップ支援は、2019年の「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」発表からはじまり、2022年11月には、岸田文雄首相が掲げる経済政策「新しい資本主義」の取り組みとして、内閣府より日本のスタートアップを大幅に増やすための戦略とロードマップである、「スタートアップ育成5か年計画」が打ち出されました。スタートアップは「社会的課題を成長のエンジンに転換して、持続可能な経済社会を実現する、 『新しい資本主義』の考え方を体現する企業」とされています。また、具体的な目標として、5年後の2027年にスタートアップへの投資額を現在の8,000億円規模から、10倍の10兆円規模に拡大すること、ユニコーン企業数を100社創出し、スタートアップを10万社創出するという目標が掲げられ、また、2022年度補正予算でスタートアップ関連施策過去最高の約1兆円が計上されるなど、戦後の創業期に次ぐ、「第二の創業ブーム」を実現すべく取り組みが進められています。
また、このような政府の流れに合わせるように、北海道においても政府の取り組み開始と同時期の2019年より「STARTUP CITY SAPPOROプロジェクト」が始動し、翌2020年には内閣府より全国で8地域が選ばれた「スタートアップ・エコシステム推進都市」に札幌市・北海道が選定されました。その後も、インキュベーション施設「SAPPORO Incubation Hub DRIVE」が札幌市内で開設、官民連携地域ファンド「札幌イノベーションファンド」の組成、2023年には北海道に「スタートアップ推進室」が新設されるなど、札幌市・北海道でのスタートアップ支援は年々盛り上がりを見せてきました。大学や民間でも支援取り組みが拡がっており、その結果、北海道内のスタートアップ数は現在100社以上となり、農業や宇宙・AI等の分野のスタートアップ成長による資金調達額は2019年度1.6億円から2022度83億円へと4年で大幅に拡大しています。
着実な成果が見られる一方で、課題としては、スタートアップの裾野を広げながらも、グローバルに活躍できるスタートアップ育成をどのように行っていくか、支援者が増えることによって情報発信や支援内容の連携をどのように図っていくか、そして、東京等のスタートアップが多い都会ではなく北海道での起業を促すための「北海道ならではの強み」の特定と打ち出しが必要となってきました。
北海道スタートアップ・エコシステム進捗状況
北海道の資金調達したスタートアップ数(単年)、資金調達額(単年)が着実に右肩上がりで増加をしております。
北海道スタートアップ評価額
北海道スタートアップ・エコシステムの実現に向けて、3行政が一丸となったオール北海道体制を構築
北海道・札幌市・北海道経済産業局は、上記の課題解決に向けて道内のスタートアップ支援の重複の改善と様々な支援リソースの集中・効率化を目指し、3行政が一丸となってオール北海道体制でのチーム組成を進めるべく、推進組織として「STARTUP HOKKAIDO実行委員会」を2023年7月に設立いたしました。本実行委員会には民間メンバーを起用し、スタートアップや民間企業のリアルなニーズや知見を取り入れ、今後の戦略立案や具体的な支援策の検討・実行を進めて参ります。
STARTUP HOKKAIDO実行委員会 概要
●名称 :STARTUP HOKKAIDO実行委員会
●設立 :2023年7月5日
●住所 :札幌市中央区大通西3番地6 (SAPPORO Incubation Hub DRIVE内)
●委員長 :土田美那(AWL / CHRO)
●副委員長 :佐々木智也(D2G / 代表取締役)、佐々木身智子(ササキミチコ事務所/代表)
●戦略 :光村圭一郎(三井不動産 / ベンチャー共創事業部統括)
中神美佳(SPACE COTAN / CMO)、中出昌哉(テックタッチ / CFO)
●事務局 :藤間恭平(DRIVE Incubation / 代表取締役)、豊田睦雄(D2 GARAGE)
札幌市、北海道、北海道経済産業局、北海道大学
●事業内容 :スタートアップに関わる情報集約・発信、支援戦略立案・実施、
起業・成長サポート
●ロゴの由来 :尖った人よ、「道」に来て、前進しよう。「Do」とロケットをモチーフとし、
スタートアップのイメージとしてのシャープさ/ 身軽さ/ シンプルさで表現
●目的 :北海道からスタートアップが継続的に生み出されグローバルを目指せる
エコシステムの構築
●サイト :右記QRコードよりご確認ください
北海道ならではの強みを活かした3つの重点分野を設定
もともとの強みである、IT・AI領域を基盤としつつも、北海道らしいスタートアップ戦略として、「市場規模・将来性、北海道の強み、北海道の実績・機会」の3項目を評価基準とし、以下の3つの産業分野に注力していくことといたします。農業産出額、漁業産出額全国1位、世界有数の地の利を活かした宇宙港「北海道スペースポート」の存在、再エネのポテンシャル(太陽光、風力他)など、北海道というフィールドを存分に活かし、グローバルに成長するスタートアップを生みだしていきます。
今後の実施イベントご案内
🔳HOKKAIDO INNOVATION WEEK(主催)
スタートアップ創業日からグローバル視点を養う国際カンファレンス
連日、スタートアップ関連のセミナー / ワークショップ / パネルディスカッション / ピッチイベントなど、様々な企画を札幌圏外含め10箇所以上の会場で実施し、道外、海外30カ国から1,000人規模のスタートアップ起業家、投資家、支援者の来道を見込んでおります。
こうしたグローバルなイベントの開催により、国内外のスタートアップ関係者と直接つながることで、世界と直結したエコシステムの構築を目指していきます。
🔳ファームノートサミット 10th(共催)
12月6日(水)ロイトン札幌にて、1,000人規模で登壇企業社数約50社の大型GXイベントを開催いたします。サステナビリティ な社会、環境、農業を考える日本最大級のカンファレンスであり、「挑戦」するスタートアップ企業や生産者・学生が繋がり共に考え学ぶ場でございます。登壇者と参加者が知恵を出し合い、仲間作りができるコミュニティの場にもできればと思っております。
🔳北海道宇宙サミット2023 (後援)
10月12日(木)ベルクラシック帯広にておこなわれる、北海道宇宙サミット2023にSTARTUP HOKKAIDOとして後援をさせていただきます。
北海道宇宙サミットは、「北海道スペースポート」を舞台に行われる宇宙と各産業との繋がりをつくる日本最大級の宇宙ビジネスカンファレンスです。昨年は約4700人が参加し、全国から宇宙ビジネスに関心がある・参入している企業・団体・大学の皆様が集まりました。
今年は「宇宙を動かせ。」をメインテーマに宇宙×スタートアップ、一次産業、地方創生などのキーワードで日本が再び成長するための戦略や宇宙ビジネスの未来像が見られます。9月末まで参加者を募集中でございます。(カンファレンスは無料、ミートアップは有料となります。)
北海道宇宙サミット2023ウェブサイト:https://hokkaidospaceport.com/summit/
【本件に関するお問い合わせ】
STARTUP HOKKAIDO実行員会事務局 担当伊藤
info@startuphokkaido.com
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