㈱Crown Bioscience & MBLが大規模なオルガノイドパネルのスクリーニングプラットフォーム「OrganoidXplore™」を日本国内でローンチ

~50のオルガノイドモデルから得られた結果で、がん治療薬の開発を3倍に加速~

株式会社Crown Bioscience & MBL

 米国サンディエゴ発 世界的な医薬品開発業務受託機関(CRO)である株式会社Crown BioscienceとJSRライフサイエンス社は、画期的なサービスであるOrganoidXplore™を発表し、日本法人である株式会社Crown Bioscience & MBLでもこの度、日本市場へ向けてサービス展開を開始します。
 この大規模なオルガノイドパネルスクリーニングプラットフォームは、頑健で再現性が高く、臨床的に関連性ある結果を記録的な速さで提供し、前臨床がん治療創薬を加速させ、がん治療開発のランドスケープを再構築するパワーを研究者に供与します。

 患者由来オルガノイドの大規模なパネルのスクリーニングは、Crown Bioscience独自のアッセイレディ(AR)オルガノイド技術を用いて可能になります。AACR年次総会とANE国際会議2023で発表された最近のポスターでは、従来の方法論であるフレッシュな状態で調製されたオルガノイドに対するアッセイレディオルガノイドの性能を実証しています。 この研究はOrganoidXplore™の有用性を立証し、以下の項目を明らかにしました。

  • OrganoidXplore™の特徴

頑健で高い再現性

アッセイレディメソッドもオリジナルメソッドも、複数のアッセイで一貫した高い精度を示すことが可能

タイムラインの短縮とコストの削減

OrganoidXploreは、標準的な方法と比較して、プロジェクトのスケジュールを3分の2程度短縮することが可能

信頼性と再現性のある薬物応答の比較

パクリタキセル、カルボプラチン、シスプラチンなどの標準的な薬剤で試験した場合、どちらの方法も細胞生存率(CTG)およびハイコンテンツイメージング(HCI)アッセイにおいて類似した結果を示すことが可能


 OrganoidXploreは、患者との関連性という点で、従来の2D細胞培養システムの限界を飛び超え、前臨床薬物スクリーニングにおける大きな飛躍をもたらします。オリジナル腫瘍のゲノム的、形態学的、病態生理学的特質を正確に再現することにより、研究者は、広範な予測モデルに対してスクリーニングを行うことができます。

 結果はわずか6週間という短い期間で得られ、研究スピードは3倍に加速され、高度なアッセイレディテクノロジーの頑健性と再現性が実現されています。


  • OrganoidXplore™で可能になること

  研究者は、包括的なFull Panelか、特定の目標に特化したKRAS Panelのいずれかを選択することができます。

 Full Panelは現在、7つのがん適応症をカバーする50のオルガノイドモデルで構成されており、これらはコンパニオンPDX(患者由来異種移植)としても利用できます。

 KRAS Panelは特に4つのがん適応症を対象としており、25のモデルで幅広いKRAS変異をカバーしています。これらのモデルはPDXとしても利用可能であり、後続試験へのシームレスな移行を可能にします。


 OrganoidXploreは、全エクソームシーケンス(WES)やRNAシーケンス(RNAseq)を含む包括的な次世代シーケンス(NGS)特性と組み合わせることで、迅速なバイオマーカーの同定、関連性の高い作用機序の研究、適応症やモデルの選択、薬剤の別目的での利用の検討、患者層別化の改善を可能にします。


<株式会社Crown Bioscienceのコメント>

In Vitro担当上級副社長 Crown Bioscience Netherlands責任者

Leo Price博士

OrganoidXploreは、幅広い遺伝的背景と変異をカバーする多様なモデル選択を提供することにより、先駆的研究イニシアチブの厳しい要求に応えます。革新的なオルガノイド凍結保存技術の自動化とアッセイの自動化のおかげで、OrganoidXploreの精度、スピード、再現性は他の追随を許しません。


創薬を加速させることを使命として設計されたOrganoidXploreの導入が示すように、Crown Bioscienceは腫瘍学研究の革新を推進するという取り組みに邁進していきます。


■株式会社Crown Bioscienceについて

 JSRライフサイエンス社の子会社であるCrown Bioscienceは、前臨床およびトランスレーショナルプラットフォームを提供し、がんおよびがん免疫の研究開発を進めるお客様を支援するグローバルCROです。

 Crown Bioscienceは、定評あるHubrecht Organoid Technologyを用いた腫瘍オルガノイドサービスを提供する唯一の前臨床CROであり、22のがん適応症にまたがる600以上のオルガノイドモデルを提供しています。さらに、商業的に入手可能な世界最大のPDXコレクションを開発しました。Crown Bioscienceは、患者が適切な時期に適切な治療を受けられる機会を最大化するために、顧客が新規治療法を開発できるよう支援することに重点を置いています。2006年に設立されたCrown Bioscienceは、米国、欧州、アジアに13の施設を展開しています。


■株式会社Crown Bioscience & MBLについて

 Crown Bioscienceの日本法人で腫瘍学、がん免疫学に関する創薬を推進する前臨床およびトランスレーショナルプラットフォームをグローバルに提供する医薬品開発受託機関(CRO)です。

 Crown Bioscienceの前臨床向けサービスを日本国内に拡充させるため、MBL(JSR株式会社のライフサイエンス事業のグループ会社である株式会社医学生物学研究所)とのジョイントベンチャーとして、2022年9月よりサービスの提供を開始しました。


詳細およびお問い合わせは、https://crownmbl.co.jp/にアクセスしてください。

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会社概要

株式会社Crown Bioscience & MBL

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URL
https://crownmbl.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区芝大門2-11-8 住友不動産芝大門二丁目ビル
電話番号
-
代表者名
伊藤浩毅
上場
未上場
資本金
-
設立
2022年04月