「DISTANCE.media」人工生命特集、SF作家テッド・チャン、独占インタビューを公開
2023年11月16日
NTT出版株式会社
「DISTANCE.media」人工生命特集、SF作家テッド・チャン、独占インタビューを公開
「DISTANCE.media」(ディスタンスドットメディア 運営NTT出版株式会社 東京都品川区、代表取締役社長:東明彦、以下NTT出版)は、2023年11月「ALIFE 生命とAIのあいだ」特集の一環として、世界的な人気を集める作家テッド・チャン(ヒューゴー賞・ネビュラ賞同時受賞作家)のインタビューを公開しました。
デジタル生命体と人間の絆と葛藤を描き、「優れたSFは自明でない未来を想像するもの」と語るテッドに、当メディア編集委員のドミニク・チェン(情報学研究者・早稲田大学教授)氏が、生成AIの現状や「AIと生命の未来」をたずねました。
「デジタル生命体を創るべきではないと私は考えます。
苦しみを知る新たな存在のカテゴリーは必要ないと思うからです」
(テッド・チャン)
https://distance.media/article/20231027000079/
●ヒューゴー賞4度受賞、現代SF界を代表する作家テッド・チャン
「人間についての理解が深まる最上のサイエンスフィクション」とオバマ元米大統領が賛辞を送った『息吹』、『メッセージ』(監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ)として映画化された『あなたの人生の物語』など、数々の傑作を送り出してきたテッドは、現代を代表する作家の一人として、文学界のみならず、科学・テクノロジー・哲学等の各界からその発言が注目を集める存在です。メディア取材に消極的といわれるテッドですが、今夏、札幌で開催された国際人工生命学会「ALIFE2023」の来日を契機に、貴重なインタビューが実現しました。
●ALIFE特集 人工知能から人工生命へ
生成AIの登場によってAI(人工知能:Artificial Intelligence)が意識をもつ可能性について、議論が活発になっていますが、次なる未来の可能性として注目されるのが、ALIFE(人工生命:Artificial Life)です。
本特集では、「AIが生命をもつ未来は来るのか?」「そもそも生命とは何か?」といったAIと生命の〈あいだ〉の問いをめぐって、テッド・チャン氏のほか、日本のALIFE研究を牽引する池上高志氏(東京大学教授)、岡瑞起氏(筑波大学准教授)、哲学研究者でAI論にも精通する下西風澄氏、人工意識研究の金井良太氏(株式会社アラヤ代表取締役)、「天然知能」の郡司ペギオ幸夫氏(早稲田大学教授)等の最前線の論評を3ヶ月間(予定)にわたって更新していきます。
●生命とITの〈あいだ〉を考えるDISTANCE.media
DISTANCE.mediaは、編集委員にドミニク・チェン氏、アート・サイエンスのキュレーションで知られる塚田有那氏、文筆家・ゲーム作家の山本貴光氏(東京工業大学教授)、アートディレクターにセミトランスペアレント・デザインの田中良治氏を迎え、「人/自然/テクノロジー」の関係とコミュニケーションを考える場として、2023年6月にスタートしたメディアです。
特集・連載・ラボのほか、よりよい情報空間をめぐって議論を重ねた季刊誌「InterCommunication」(1992~2007年発行)のアーカイブも収録(公開制作中)。
オリジナル記事と「InterCommunication」記事の新旧のテキストを閲覧できるリスト機能
マルチメディア、ユビキタス、メタバース……インターネット普及からの30年のあいだにさまざまなバズワードが飛び交いましたが、現代は、人間とテクノロジーの関係がより根底から問い直される時代を迎えています。
DISTANCE.mediaは、刻々と更新されるタイムラインをしばし離れ、新旧のテキストを横断しながら、長期的視点にたって人間とテクノロジーのあり方を考える場になることをめざします。ぜひご注目ください。
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テッド・チャン(Ted Chiang)
SF作家。1967年、米国ニューヨーク州ポート・ジェファーソン生まれ。ブラウン大学でコンピュータ科学を専攻。科学とテクノロジーの最新知見を取り入れた未来を描きながら、人間と知性の本質を問いかける作品で高い評価を得る現代を代表する作家のひとり。1990年にデビュー作「バビロンの塔」でネビュラ賞を受賞、「地獄とは神の不在なり」「商人と錬金術師の門」「息吹」などでSF界で最も権威あるヒューゴー賞を4度受賞。2016年に「あなたの人生の物語」を原作とする映画『メッセージ』(監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ)が話題となり世界的に広く知られる作家となった。
特集 「ALIFE 生命とAIのあいだ」https://distance.media/
テッド・チャン インタビュー
「デジタル生命体は創るべきではないと私は考えます」 聞き手:ドミニク・チェン
沈黙するAI、沈黙しない生命 下西風澄
生命の新たな定義―人工生命の探求 岡瑞起
天然知能と「穴」としての身体―「生きた」人工生命に向けて 郡司ペギオ幸夫
以下 掲載予定記事
「意味がありすぎると飽きる、無意味すぎるとわからない」 対談①池上高志×下西風澄
交差するALIFEと意識研究 金井良太
‥‥他、2024年冬まで特集展開予定
〈本件に関する問い合わせ先〉
NTT出版株式会社 担当:賀内、山田、須田
info@distance.media
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