大手新聞社が第一面で報じて注目を集めた歴史的コンサートが12月23日より配信スタート!テーマは「日本のピアノソナタ」。 2024年5月にピティナ主催「日本人作品の夕べ」でも再演決定!
ダムで消失した徳山村を記憶するピアノソナタ、ネット配信へ! 2023年に生誕120周年を迎えた巨匠・諸井三郎のソナタと併せた邦人ピアノソナタの傑作を紹介した注目のクラシックコンサート。
2023年に東京新聞と中日新聞の第一面で大きく報じられたクラシック音楽コンサートが今、注目を集めている。2023年、生誕120周を迎えた諸井三郎のピアノソナタ変イ長調や近藤浩平の新作ピアノソナタなど、「日本のピアノソナタ」を邦人作品を得意とするピアニスト杉浦菜々子が演奏。近藤氏の作品は、ダム開発で可住区域の大部分が沈んだ徳山村をテーマに、音楽と社会問題の深い関連を示してメディアの注目を集めた。満席となった12月3日の東京公演は2023年12月23日から配信スタート。また、同様のプログラムでピティナが2024年5月に「日本人作品の夕べ」シリーズで杉浦のコンサートを開催する。ピティナ主催の演奏会では、同2作に加え、日本クラシック音楽黎明期の立役者・山田耕筰のピアノソナタを含む。このコンサートは、日本の文化と記憶を音楽で伝える特別な機会となる。
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東京新聞2023年10月30日夕刊第一面掲載記事 「ダムに沈んだ村の記憶をピアノソナタに 「山の作曲家」が24年前に着想 12月3日、品川で初演」
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中日新聞2023年11月29日夕刊第一面掲載記事 「ダムに沈んだ徳山村の記憶をピアノソナタに 「山の作曲家」近藤浩平さんが新作、東京で初演へ」
2023年東京新聞と中日新聞が第一面で報じたクラシック音楽コンサートが、2023年12月23日より配信開始、2024年5月に新たにピティナ主催で再び舞台を踏みます。
完売となった12月3日の東京公演では、「日本のピアノソナタ」をテーマに、クラシック音楽が社会にもたらす深い意味を示す象徴的な出来事として大きく報じられました。
注目の作品は、近藤浩平氏によるピアノソナタ「徳山村の記録」。この作品は、2008年にダムによって沈んだ徳山村の記憶を永遠に残すために作曲されました。音楽を通じて、失われた村の生活、自然との調和、そして文化が新しい命を吹き込まれます。「やおよろずの神を感じさせる響きの神々しさ」を持つ「これぞ日本のピアノソナタ」という圧巻の出来栄えに満席の聴衆も惜しみない拍手を作曲者と演奏者に送りました。演奏会当日は、徳山村所縁の関係者も来場し、音楽の持つ社会的意義を再確認するイベントとなりました。
また、2023年に生誕120周年を迎えた諸井三郎のピアノソナタ第2番変イ短調は、「日本のピアノソナタ」を考える上で重要な作品であるにもかかわらず、これまで演奏機会が限られていました。諸井三郎の「第2ソナタ」は(作品の整理の都合上)実は二つ存在していて、今回杉浦が演奏した作品は1940年に作曲され、ゲルハルト・オピッツによって録音されて話題を呼んだものとは全く別の、1927年に作曲された作品です。この1927年版は、当初未発表でしたが、諸井自身に師事した神良聰夫が、諸井の死後に彼の作品表をまとめて世に出した時から、世に出ることになったものです。音楽性はベートーヴェンやフランクの影響を受けつつも、日本的な情緒や時代を感じさせる文学的イマジネーションが開花した傑作です。杉浦の演奏は作品本来の魅力を十二分に引き出しました。
他にも、近代フランスの作曲家グロブレーズの《ファンシー》や、山田耕筰の薫陶を受けつつも若くして情死したピアニストコンポーザー近藤拍次郎の貴重な小品まで、聴きどころ満載。
この演奏会の模様が期間限定で2023年12月23日より、配信されます。
【配信サイトのご案内】
https://seasideclassics.zaiko.io/e/nanakosugiura20231203
★ 配信期間:2023年12月23日(土)~2024年1月31日(水)
そして、2024年5月17日(金)に一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)主催で東京・東音ホールで開催される「日本人作品の夕べ」では、諸井と近藤のソナタに加え、日本クラシック音楽黎明期の立役者山田耕筰の知られざるピアノソナタが加わります。この「山田耕筰のピアノソナタ」は山田のベルリン修行時代の作品で、古典的なスタイルで書かれている佳作。「日本クラシック音楽黎明期」の瑞々しい息吹を今に伝える歴史的に大変貴重な作品です。ピティナは現在、「ピアノ曲辞典」の展開をはじめ、クラシックピアノ音楽業界を最も力強く牽引する全国組織として著名ですが、もともとは邦人作品の研究と振興をミッションとして設立された団体です。「日本のピアノソナタの真価を大きく世に問うピティナ主催のコンサート」は歴史的な意義があると言えるでしょう。
ピアニスト杉浦菜々子は、邦人作品を得意としており、これまで600作品を超える動画をYouTube上で公開。また、2021年には仲間と共に音楽レーベルVacances Musicales(バカンス・ミュジカル)を立ち上げ、その創造的な取り組みは各種メディアで高く評価されてきました。特に2022年は日本最初期のピアノ音楽である山田耕筰の埋もれたピアノ作品群を発掘し、ピティナ、ミューズプレス社と協同して音源化、出版して反響を呼びました。2024年にも数多くのコンサートが予定されており、ピティナ主催公演でも「日本人作品の夕べ」3公演のほか、ギタリスト河野智美との「ギターとピアノ」をテーマとした演奏会も開催されます。
この河野との共演では、河野が〈グラナダ〉、〈アストゥリアス〉など「ピアノが原曲であるクラシックギター名曲」を演奏し、カステルヌーヴォ=テデスコ《ファンタジア
》、ブローウェル《三つのコンサート用舞曲》などの貴重なギターとピアノのデュオ作品を河野と杉浦が演奏します。この演奏会の記録はそのままピティナの公式YouTubeチャンネルの動画コンテンツとなり、ピティナピアノ曲辞典に参考動画として掲載されます。「ピアノとギター」という二つの世界を繋ぐ意義深い試みとなることでしょう。
杉浦の活動は多方面にわたり、彼女が代表を務めるバカンス・ミュジカルではクラシック音楽の新たな魅力を広く伝えることに情熱を傾けています。2021年10月の設立以来、「より多くの方にクラシック音楽の魅力を伝えるために」「これまでにありそうでなかったクラシック音楽を」というビジョンのもと、ピアニスト杉浦菜々子と音楽プロデューサー高久弦太(ペンネーム:山中哲人)、エンジニア前田巳代三と共に、クラシック音楽の新境地を切り拓いています。社会的な意義を踏まえた普及活動のほかにも、より深いニーズに応えたアルバムも多く手掛けています。
例えば、本レーベルの第一作『休暇の日々』では、フランスバロックの名作をピアノで演奏するにあたり、「ピアノの適正音域への移調」を試みた新しい提案を行っています。
また、バッハとヴァイスのリュート作品の鍵盤用トランスクリプション集という非常に画期的な試みも、ナクソスの週間再生ランキングで上位を獲得し続けるなど、注目を集めています。
これらは、音楽愛好家だけでなく、音楽教育に関わる教師や学生、そして音楽の可能性に興味を持つ全ての方々にとって魅力的な試みです。 バカンス・ミュジカルはピティナをはじめ、湘南クラシック音楽を愛する会、シーサイドクラシックスなどと共同して、魅力的なプロジェクト、コンテンツを生み出し続けています。
・ピティナ主催「日本人作品の夕べ」公開録音コンサート詳細URL
https://research.piano.or.jp/topics/2023/12/entry_931.html
・杉浦菜々子公式HP
・杉浦菜々子公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@nanakom54
・近藤浩平公式HP
・音楽レーベル「バカンス・ミュジカル」公式HP
https://vacancesmusicales2021.com/
・湘南クラシック音楽を愛する会HP
https://www.shonanclassic.com/
・シーサイドクラシックス(配信サービス)HP
https://seasideclassics.jp/
・音風ソナタのクラシック音楽ワールド(宣伝協力)
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