ピッチコンテストのグランプリは、龍谷大学かぶっと亀岡!学生と専門家と企業が京都の未来を描く第2回CECシンポジウム開催レポート

京都府庁旧本館で100名が集結。学生・企業・専門家のコラボレーションで新観光資源が誕生

Cultural Edu-tourism Council

CECシンポジウムは知的交流に加えて、京都の夏らしさと着物文化に触れる体験が参加者を魅了しました。

Cultural Edu-tourism Council(カルチュラル・エデュ・ツーリズム、以下CEC、京都市、代表:地野裕子)は、2025年6月22日(日)、重要文化財である京都府庁旧本館にて「第2回CECシンポジウム “京室談義”」を開催しました。学生が半年かけて企画運営を行なった本シンポジウムは、学生、専門家、企業が一堂に会し、京都の新たな観光資源の可能性を共創する本イベントには、約100名が来場。大盛況となりました。

【実施概要】

日時:2025年6月22日(日)10:00~18:00

会場:京都府庁旧本館旧議場、正庁

主催:株式会社ルゥルゥ商會

共催:京都府、EY Japan、京都観光アカデミー

後援:日本政府観光局(JNTO)、京都市、a-STATION エフエム京都

協賛:株式会社エイチ・アイ・エス、コミュニティバンク京信、株式会社鳴海餅本店

協力:近畿経済産業局、⻄⽇本旅客鉄道株式会社、嵐⼭ MITATE、株式会社抹茶ツーリズム、竹野酒造

企画:Cultural Edu-tourism Council

助成金:京都市および公益財団法人京都文化交コンベンションビューロー

参加費:無料

参加特典:小丸屋住井製オリジナルうちわ、ランチ

参加者数:約100名(学生、企業関係者、自治体職員ほか)

参加費:無料(オリジナルうちわ、ランチ付き)

<熱気に包まれたピッチコンテスト>

京都を舞台に、13組から選出された8組の学生チームが「新たな観光資源のカタチ」をテーマにピッチを行い、専門家や企業の審査員12名による審査が行われました。今回の参加チームは、京都府内の立命館大学、龍谷大学、福知山公立大学、東京からは立教大学、さらには京都市内の高校に通う高校生ら。熱意あふれるプレゼンテーションを繰り広げました。

龍谷大学「かぶっと亀岡」の発表

グランプリは龍谷大学「かぶっと亀岡」

第2回大会では、龍谷大学「かぶっと亀岡」チームが見事グランプリに輝きました。京都の伝統食材を生かした体験観光という斬新な切り口が高く評価され、食品ロス削減や地域消費の喚起、食育促進へとつながるアイデアが専門家から絶賛されました。その内容は京都ならではの食材にフォーカスし、亀岡の地元野菜を用いて、発酵・漬物体験を提供するというもの。ワークショップで、子どもから大人まで楽しめるアイデアを発表しました。

EY Japan Most Innovative Awardは福知⼭公⽴⼤学の「福知山公立大学3年杉岡ゼミ」が受賞。発表された「クエッションツーリズム」は、独創的なコンセプトと心に響く体験設計であると評価が集まりました。移住促進や地域振興という社会課題へのタッチポイントを強化し、綾部市への熱意をより鮮明に打ち出すことでプロジェクトの完成度が高まる期待度が高いプレゼンテーションでした。

Kyoto Attraction Discovery! Awardは、京都先端科学⼤学附属⾼等学校の岩倉美結さんが受賞しました。岩倉さんは、宇治市和束町のお茶文化の魅力を若者に届けたいという想いを持ち、現状分析に基づいたバランスの良いアイディアを披露されました。特に「煎茶」「茶道体験」「お茶ツアー」といった体験型コンテンツや伝統文化を次世代につなげたいという熱意が伝わる発表を行いました。

立命館大学から参加した「海の陸」には、Environmental and Sustainability Award byコミュニティーバンク京信賞が贈られました。

「海の陸」は、学生ガイド視点による地域発信型サイクリングツアーというコンセプトに基づき、京都府の丹後半島の付け根にある町与謝野町を中心とした丹後地域の魅力について丁寧に組み立てられた点が高く評価されました。さらに、収益性・独自性・広域性の強化により、ビジネスモデルとしての可能性があると、審査員から期待されました。

発表されたすべての発表は、学生視点と地域資源を掛け合わせた新たな観光モデルとなる可能性を秘めており、今後の展開が非常に楽しみなものばかりでした。

▼ピッチコンテストに参加した学生の声:

・みんなで何度も打ち合わせして一丸となって乗り越えた経験が形となり、賞を受賞できたことは大きな自信につながりました。

・ほかの学校のプレゼンを聞き、京都府内には自分の知らなかった観光地や魅力がまだまだあるのだと実感しました。

・参加したことで、審査員や各界のプロフェッショナルの方々とネットワークを構築することができ、とても有意義でした。

【受賞結果】

CEC Award(グランプリ):かぶっと亀岡(龍谷大学)

EY Japan Most Innovative Award:福知山公立大学3年杉岡ゼミ(福知山公立大学)

Kyoto Attraction Discovery! Award:岩倉 美結(京都先端科学大学附属高校)

Environmental and Sustainability Award:海の陸(立命館大学)

CEC共創賞(特別賞):CEC運営メンバー

▼登壇者(8組):

①         いどばたトーク(西京高等学校、洛北高等学校)

②         岡本 忠大(立教大学)

③         海の陸(立命館大学)

④         岩倉 美結(京都先端科学大学附属高等学校)

⑤         京都ホテル観光ブライダル専門学校

⑥         西田 圭那(京都光華高等学校)

⑦         福知山公立大学3年杉岡ゼミ(福知山公立大学)

⑧         かぶっと亀岡(龍谷大学)

▼審査員(12名):

・足立 憲昭氏(コミュニティ・バンク京信企業成長推進部)

・石間 みちる氏(玄妙庵女将)

・今岡 弘典氏(⻄⽇本旅客鉄道株式会社地域共生室長)

・住井 啓子氏(小丸屋住井10代目女将) 

・高比良 哲氏(株式会社エイチ・アイ・エス関西法人事業部)

・鳴海 力哉氏(株式会社鳴海餅本店取締役)

・平林 知高氏(EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社ストラテジックインパクトパートナー)

・前田 尚武氏(ひろしま国際建築祭チーフキュレーター、京都美術工芸大学特任教授)

・矢野 智子氏(京都リビング新聞社)

・山下 晃正氏(京都府参与)

・山内 成介氏(元任天堂香港社長)

・吉高 まり氏(一般社団法人バーチュデザイン代表理事)

▼メンター

・加藤喜久氏(EY Japanディレクター、経営企画LTV室長)

<トークセッションで広がる視野と可能性>

午後は、「京都と世界をむすぶ!学生×専門家クロストーク」をテーマにした3つのクロストークセッションが行われました。学生が主体となってモデレーターを務め、専門家との活発な議論を展開しました。

①   留学で見つめ直す日本文化

モデレーター:山岡 琴(京都府立大学)

登壇者:新条 正恵氏(株式会社抹茶ツーリズム代表)、タットナーワー・イド氏(Chartered Group)

②   アートのまなざし、生きるまち。

モデレーター:岸村 拓海(同志社大学)

登壇者:前田 尚武氏(ひろしま国際建築祭チーフキュレーター、京都美術工芸大学特任教授)、川崎 麻美子氏(株式会社NTTアーバンソリューションズ)

③   多様な視点から地方創生を考える

モデレーター:竹内 美羽(同志社大学)

登壇者:平林 知高氏(EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社ストラテジックインパクトパートナー)、行待 佳樹氏(有限会社竹野酒造杜氏)

<クロージング>

能楽師・河村晴久氏による「祝言仕舞 高砂」の披露でクロージングを迎え、京都ならではの伝統と未来の融合を見ることができました。

京都府参与の山下晃正氏(前副知事)より、クロージング挨拶を兼ねた総評を頂きました。

京都府参与 山下晃正氏から総評 能楽 観世流「祝言仕舞 高砂」河村 晴久 能楽師 観世流 シテ方
グランプリ「CEC Award」受賞を喜ぶ「かぶっと亀岡」(龍谷大学)の学生

<特別体験で五感にひびく京都文化>

プログラム以外にも、“見て・触れて・味わう”京都の文化体験をお届けしました。

ランチ協力(嵐⼭ MITATE)

茶摘み体験(抹茶ツーリズム協力)

浴衣着付け体験

小丸屋住井製のオリジナルうちわ(小丸屋住井)

和菓子の提供(鳴海餅本店)

日本酒の提供(竹野酒造)

参加者に対し「浴衣着付け体験」を提供し、単なる講演や交流会にとどまらず、着物文化と夏の風情を感じるイベントを創出しました。浴衣を着ての参加により、京都の伝統的な趣を身近に体感するひとときを演出。参加者からは、「五感で京都を感じられた」といった声が寄せられました。京都の文化資源を体験型コンテンツとして取り入れ、新たな視点からの文化発信を目指しました。

浴衣をきた学生たち
嵐⼭ MITATEのランチを堪能
嵐山 MITATE 旅をイメージしたトランクボックスでの装飾
嵐山 MITATE 

▼シンポジウム運営チーム

西村 領真  事務局長(同志社大学)

岸村 拓海  副事務局長・クロストーク モデレーター(同志社大学)

 山岡 琴  クロストーク モデレーター(京都府立大学)

竹内 美羽 クロストーク モデレーター(同志社大学)

加川 姫菜 広報(同志社大学)

垂井 美里 タイトル考案担当(京都産業大学 )

<CECからのメッセージ>

京都で育まれた学びが、まちとつながり、未来をつくっていく。このCECシンポジウムから、学生と企業と地域がともに動き出す新しい取り組みが生まれることを願っています。

<Cultural Edu-tourism Council(カルチュラル・エデュ・ツーリズム(CEC))>

社会課題を解決し持続可能なまちづくりに日本の未来を担う学生たちが参画し、活躍の場を創出するという理念のもと設立されました。現在アンバサダーとして活躍する学生が、40名在籍しています。

全ての写真:渡辺宏紀撮影


CECメンバーシップのご案内

カルチュラル・エデュツーリズム・カウンシル(CEC)では、「見るだけの観光から、学び楽しむ観光へ」を掲げ、学生と地域・企業をつなぐ高付加価値の文化観光を推進しています。
この活動に賛同し、ご支援いただける法人向けのメンバーシップ制度を設けました。年会費に応じた特典として、CEC主催イベントへのご招待や学生との交流機会などをご用意しております。

  

主たる活動内容  

日本の文化や歴史に関心のある外国人観光客に対して、高付加価値な教育的な旅行体験を提供することを目的とした営利団体です。

多言語ガイド育成を行い、地域の文化遺産や伝統芸能、食文化などを紹介するツアーや文化体験を企画・運営。

職人、能楽師などと協力して、観光客との交流を促進し、相互理解と友好関係の構築に貢献。日本の魅力を世界に発信し、国際社会における京都府下の魅力を高めることを目指す。
 上記内容を、実践的に学生・交換留学生とともに行うことで、社会で活躍する人材育成・人材紹介を行う。

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会社概要

株式会社ルゥルゥ商會

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URL
https://www.cec-kyoto.jp/
業種
サービス業
本社所在地
京都府京都市中京区坂本町686 2B 株式会社ルゥルゥ商會内
電話番号
050-3690-1222
代表者名
地野 裕子
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2023年07月