福島県双葉町、第一原発事故から13年 被災地の未来を照らす「フタバ仮ビジョン2024」を発表
冨山和彦氏ら有識者・町民と未来の仮説を作り、様々な人に議論やアクションを呼びかける
ヒラクフタバ事務局(本社:東京都豊島区、代表:嶋田洋平)は、2019年より、2050年を見据えたまちづくりを構想するため、福島県双葉町役場と町民、藻谷浩介氏や冨山和彦氏などの多岐に渡る分野の専門家を交えた議論を重ねてきました。この度、その成果として「仮ビジョン」を発表いたします。「仮」とするのは、このビジョンをたたき台として、様々な立場の人々の議論やアクションを促し、共に更新する仲間を集めるためです。
「フタバ仮ビジョン2024」を掲載したヒラクフタバWebサイト:https://www.hiraku-futaba.jp/
「フタバ仮ビジョン2024」の背景
2011年3月11日に発生した東日本大震災と原発事故により、7000人あまりのすべての住民に避難指示が出され、11年後の2022年8月、一部のエリアで解除された。現在、町内に住む人は約60名。福島県双葉町による復興事業が進む中で、「令和2年度双葉町復興まちづくり計画推進支援業務」で実施した双葉町の未来に対する有識者ヒアリング、および「令和3年度双葉町復興まちづくり計画推進支援業務」で町民や事業者が参加した未来検討会議での意見を元に、双葉町役場の協力を得てヒラクフタバ事務局がサイトを編集・制作した。
「フタバ仮ビジョン2024」の内容
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2050年の目線で考える:現在のニーズにとらわれず、長期的な視点でまちづくりを考える。
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新しい形を:単なる復旧ではなく、焦らずに新たな希望と構想に基づいた発展を目指す。
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心の復興:ハード面の復興を超え、心理的な回復に焦点を当てる。
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祭りからの復活:インフラのみならず、文化的な復興を重視する。
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撤退的創造:単なる活性化や人口増に留まらず、維持コストを考慮した持続可能な発展を図る。
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関係住民のあり方を再考:戻る人々だけでなく、地域コミュニティ全体の役割を再考。
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原発の世界的な意味を強みに:原発の歴史を忘れず、新たな強みへと変える。
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可能性・価値としての「疎の空間」を:何もない場所から新たな可能性を生み出す。
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ここならではの仕事を:復興ビジネスを超え、地域特有の産業(観光、教育、研究開発、施設園芸など)を育成。
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「志ありき」の投資へ:主体なき事業への投資ではなく、明確なビジョンを持つプロジェクトへの支援。
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連携主義:双葉町主義にとどまらず、広域的な視点と協力を重視。
and more..
ヒラクフタバプロジェクトについて
被災地から、可能性の新天地へ。私たちは福島県双葉町役場と一緒に数年間、「令和2年度双葉町復興まちづくり計画推進支援業務」や「令和3年度双葉町復興まちづくり計画推進支援業務」を通して、これからのまちづくりについて、町民や有識者と議論を重ねてきました。〈ヒラクフタバ〉は、そこで浮かび上がった方向性を「仮ビジョン」としてオープンにすることで、さまざまな人達の間に議論やアクションを生むことを目指す取り組みです。本「フタバ仮ビジョン2024」の発表を皮切りに、関係住民の増加に寄与する施策を実施・発信する予定です。
名称:ヒラクフタバ事務局(株式会社らいおん建築事務所 内)
住所:〒171-0033 東京都豊島区高田1-11-14
代表者:嶋田 洋平
E-mail :info@hiraku-futaba.jp
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