デスクサーチツール“Listening Mind”で、「検索データで見えた値上げに対する消費者心理」を分析!
3億以上のキーワードと数ペタ規模の検索トラフィックを独自に分析し、消費者理解に革新をもたらすデスクサーチツールの活用事例をご紹介
株式会社アセントネットワークス(本社:東京都中央区、代表取締役:金志勲)は、自社で提供する検索データを統合的に分析して消費者のインテントを可視化できるデスクサーチツール「Listening Mind(リスニングマインド)」を活用した、2023年の値上げラッシュにおける消費者の認識と、値上げ後の行動についての分析を公開しました。
目次
1.値上げについて
2.ガソリン代値上げ後の消費者行動
3.電気代値上げ後の消費者行動
1.値上げについて
関連する検索キーワードとトレンドを分析可能なListening Mindの「インテントファインダー機能」で‘値上げ’について検索したところ、キーワード数が70,217個 / トピック数が45,649個 / 月間平均ボリューム(直近3ヶ月の平均)が2,521,913と、かなり多く検索されていました。
この数字から、消費者が値上げについて敏感に反応していることがわかります。
年間ボリューム順に見ると、[マクドナルドの値上げ→電気代→ガソリン代]の順に検索数が多く、値上げの頻度や生活との密接度が検索数に関係していることがわかります。
今回は、 ‘ガソリン代’と‘電気代’の値上げについて深掘りしていきましょう。
2.ガソリン代値上げ後の消費者行動
ガソリン値上げ後に、消費者がどのような検索を行い、またどのような行動を行うのかを、次はListening Mindの「パスファインダー機能」で調査したところ、以下に分類されることがわかりました。
ピンク : 安くなるタイミングを知りたいユーザー
緑 :ガソリンの補助金について調べるユーザー
グレー : トリガー条項について調べるユーザー
ガソリン代は日々変動するので、株価や外貨のレートのように随時チェックしていることが検索ワードから見えました。
■クラスターファインダーで見えたニーズ
さらにListening Mindの「クラスターファインダー機能」で検索したところ、“アプリ”というクラスターが見つかりました。
当日のガソリン価格や安いガソリンスタンドの情報、ガソリン価格の予想などをネットで検索するのではなく、アプリで気軽にチェックするユーザーが多いことがわかります。
(※おすすめのアプリやアプリの比較情報を求めているユーザーはいたものの、アプリ名まで言及されているものはなし)
▼ガソリン値上げから、アプリについて調べているクラスター
他にもガソリン価格の内訳やレシートの見方など、値上げをきっかけにこれまでは気にしていなかった部分まで、細かくチェックしようとする行動が見られました。
▼ガソリン値上げから、ガソリン価格の内訳について調べているクラスター
3.電気代の値上げ後の消費者行動
次に、生活と密接している電気代の値上げについて調査しました。
まずは、「電気代値上げ」を検索した後のパスを見てみます。
▼電気代値上げを検索した後のパスの調査と分類
水色 : 値上げ状況を把握したいユーザー(値上げがどのくらいか、何パーセント上がったか)
オレンジ : 覚悟はしていたが請求書を見て驚いて検索したユーザー(おかしい、先月の2倍、3倍など)
ピンク : 少しでも電気代を抑える方法を検索するユーザー(対策や補助金申請方法)
ガソリン代と違って毎日変動するものではないので、状況の把握とその後に出来る見直しや節約など、行動を起こそうとしていることがわかります。
電気代の高騰をきっかけに乗り換えを検討しているユーザーもいるので、電力会社の皆さんは新規契約獲得の良い機会ではないでしょうか?
■オール電化
〜インテントファインダーで見えたオール電化市場〜
電気代高騰により1番影響が大きいのが、オール電化のお家ではないでしょうか?
検索パスにもオール電化というキーワードがあったので、オール電化についても少し見てみました。
▼インテントファインダーで‘オール電化’を検索
キーワード数が4,776個 / トピック数が 3,070個 / 月間平均ボリューム(直近3ヶ月の平均)が 193,986 / 年間ボリュームが 4,158,550と、多くの検索がされています。
月間平均ボリューム順にみると、[電気代→電気代やばい→やめとけ→一人暮らし電気代]という順に検索されていました。やや否定的なキーワードが見えますね。
■クラスターファインダーで見えた値上げ後の行動
オール電化の電気代をクラスターファインダーで検索してみました。
▼クラスターファインダーで‘オール電化’を検索
オール電化の商品名のクラスターや、電気代、平均、高騰、冬などのクラスターに分かれました。
シミュレーションというキーワードもあるので、この中にはオール電化の住宅に住んでいるユーザーだけでなく、オール電化に変えるか悩んでいるユーザーもいることがわかります。
下記にて、高騰・高額のクラスターを細かく見てみましょう。
▼高騰・高額のクラスターの詳細
水色 : 大体の電気代を把握したい、または自分たちの電気代が平均と比べてどうなのか知りたいユーザー
(4人家族平均や、2人暮らし平均など)
ピンク: 冷静に分析し、対策を取ろうとするキーワード(電気代が高い家電、節約、電気代が1番かかるもの)
上記のクラスターについて、AIレビューをしてみました。
▼高騰・高額のクラスターをAIで分析
総合意見:
消費者はオール電化の電気代に関心があり、特に以下の点に注目しています。
1. オール電化の電気代が減っているかどうか
2. オール電化の電気代の平均額(2人暮らしや4人家族などの場合)
3. オール電化の電気代が高い原因と節約のポイント
4. オール電化の夏の電気代の平均額
AIによるレビューで、自分の認識とずれがない、偏見が入っていないかを確認できます。
全体的にオール電化では、電気代高騰により、「やめた・しなくて良かった・後悔・デメリット」という否定的な意見が目立ち、メリットがなかなか目立たない状況となっています。
また、冬に電気代が高くなりがちな北海道や青森など、北にある寒い地域での検索も目立ちました。
まとめ
2023年の値上げに関する消費者心理とその後の行動を検索データで見てみましたが、いかがでしたでしょうか?
今回は2つのみを取り上げましたが、値上げの対象によって値上げ後の行動にも少しずつ違いがありました。
また、値上げを受け入れて値下げされるのを待つだけでなく、何かしらの行動を起こそうとしていることもデータからわかりました。
▼ユーザーに向けた最適なコンテンツの作成など、より詳細な分析結果は以下のURLで公開しています。
2023年の値上げラッシュに消費者はどう反応したか
https://jp.listeningmind.com/price-increase-2023/
Listening Mindは、7日間の無料トライアルも実施中です。
自社が関連する項目、キーワードの消費者行動を是非チェックしてみてください。
■「Listening Mind(リスニングマインド)」とは
Listening Mindは、特許技術により消費者が検索したキーワードとその経路を分析し、あらゆる市場における消費者の多様な行動をクラスターごとに分類。そのうえで、その動機や目的、プロファイリングが視覚化できる画期的なデスクサーチツールです。
ブランドや製品に関する消費者の検索行動の細部を明らかにし、またAIを活用した分析が可能。
自社のみならず、競合も含めた市場全体における詳細な消費者動向の理解やそのデータを活用したご提案が可能になります。
■ 株式会社アセントネットワークス 概要
株式会社アセントネットワークスは、2006年1月に設立。データ基盤のマーケティング会社として、マーケティングコンサルティングおよびマーケティングソリューションの開発・提供を行っている会社です。
現在は日本国内や韓国に拠点を持ち、「検索データ」に特化し、開発研究を行っています。
企 業 名:株式会社アセントネットワークス
U R L:https://www.ascentnet.co.jp/
代 表 者:金志勲
所 在 地:東京都中央区日本橋小舟町6-3 日本橋山大ビル 5F
設 立:2006年
事業内容:Marketing 事業、Solution事業
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