インドネシアSinar Mas財閥傘下の戦略投資部門Living Lab Venturesが日本での事業を開始
-両国間のイノベーション促進を目的に、JETROとの継続的な連携を通じて日本進出を実現-
インドネシアのSinar Mas財閥傘下で、同国最大級の不動産都市開発を手掛けるSinar Mas Land(本社:インドネシア・タンゲラン市、代表:Mr. Michael Widjaja)のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるLiving Lab Ventures(本社:インドネシア・タンゲラン市、代表:Mr. Bayu Seto)は、2024年1月より日本に代表者を設置し、事業を開始しました。この日本進出は、日本とインドネシア間のイノベーション促進を目的とし、Living Lab Venturesにとって初の海外進出となります。
日本進出にあたっては、この目的に共鳴する日本貿易振興機構(JETRO)からの継続的なサポートを受け、今回のマイルストーン実現に至りました。Living Lab VenturesとSinar Mas Landは、2023年8月にJETROジャカルタ事務所はMoUを締結し、日本のスタートアップの紹介、実証事業の実施、日本での拠点設立等の連携を図っています。
Living Lab VenturesはSinarmas Landが開発するスマートシティプロジェクトであるBSD Cityにおいて、「都市」や「街づくり」に関連するエコシステムを形成し、インドネシアの有望なグローバル志向のスタートアップへの資金を提供しています。BSD Cityは、山手線内側の面積に相当する約6,000haに約40万人が居住するインドネシア最大級の都市開発プロジェクトです。Living Lab Venturesはスタートアップへの投資、インキュベーション&インテグレーション、ベンチャービルディングの3つの活動を通じて、エコシステム内のスタートアップを支援し、これまでスマートテクノロジー、デジタルライフ、モビリティ領域を中心とする27社への投資を実施しました。
Living Lab Venturesは本事業展開のために、2024年1月より東京に代表者を設置しました。これは、インドネシアでの事業展開を目指すスタートアップ等に対して、アドバイスやパートナーシップを提供し、日本の起業家らを支援することを目的としています。同様に、インドネシアのスタートアップ等が日本に展開するにあたっての支援も提供します。
日本への事業拡大は、地域のイノベーションと経済発展を推進するSinar Mas LandとLiving Lab Venturesの取組をより強固にするものであり、新たなステージの幕開けとなります。Sinar Mas LandとLiving Lab Venturesは、JETROとの連携の下で、遠く太平洋を隔てた両国においてスタートアップや起業家への貢献を強力に推進します。
■Living Lab Ventures Partner Mr. Bayu Seto コメント
私たちは、技術革新や活気あるスタートアップ文化で知られる日本にLiving Lab Venturesを展開できることを楽しみにしています。この事業拡大は、戦略投資、ビジネスアドバイザリー、マーケットパートナーシップを通じて、「都市」や「街づくり」に関連するスタートアップを繋ぎ、エンパワーするという私たちの使命に合致しています。私たちにとって、日本が最初の海外進出先になったことを誇りに思っています。
■Sinar Mas Land Chief Transformation Officer Mr. Mulyawan Gani コメント
Living Lab Venturesの日本進出は、私たちが力を注いでいるイノベーションのグローバルネットワーク形成の一環です。親会社であるSinar Mas Landは、日本企業との強力でポジティブなビジネスパートナーシップで豊富な実績を有しています。今後の日本での事業展開を楽しみしており、両国の経済発展を促進する新しいアプローチになることを期待しています。
■日本貿易振興機構(JETRO) 理事 仲條一哉氏 コメント
JETROでは、日本企業と海外スタートアップ等の協業連携を促進するJ-Bridgeや、日本のスタートアップの海外展開支援などの活動を通じて、日本と海外のスタートアップエコシステム間の循環に取り組んでいます。Living Lab Venturesの日本への誘致を通じて、日本のスタートアップや企業による国境を越えたチャレンジを後押しできることを、大変嬉しく思います。
■Living Lab Ventures概要
Sinar Mas Landの子会社であるLiving Lab Venturesは、インドネシアに拠点を置くコーポレートベンチャーキャピタルであり、世界的な視野を持つスタートアップが、Living Lab Venturesの専門知識、サポートサービス、エコシステムを活用して、非常に高いインパクトを持つ企業を構築することを支援しています。Living Lab Venturesは、技術、イノベーション、資本が結集した場所で、長期的な価値を引き出し、経済成長を推進することに注力しています。
Living Lab Venturesは、投資、インキュベーション&インテグレーション、ベンチャービルディングの3つの柱を通じて、エコシステム内のスタートアップを連続的に支援しています。「投資」では、成長を遂げている可能性のあるスタートアップに資金を提供し、ゲームチェンジャーとなることを目指しています。「インキュベーション&インテグレーション」では、Living Lab Xのパートナーシップを通じて、アーリーステージのスタートアップが成功し、持続可能なビジネスを展開できるように、協力的なプログラムを提供しています。「ベンチャービルディング」では、自社のコアビジネスを強化するために、新しいビジネスを計画的に立ち上げています。
https://livinglab.ventures/
■Sinar Mas Land概要
Sinar Mas Landは、インドネシアにおいて約50年の歴史を持つ不動産都市開発企業で、インドネシアで50以上のプロジェクトの開発を手掛ける。MIPIM Award(2018年)、ASEAN Energy Awards (2019年)、 Asia Pacific Property Award (2021年)、 Cambridge IFA's Global Good Governance Award (2021年)、the FIABCI World Prix d'Excellence Awards (2022年)などを受賞。堅固なマネジメントチームに支えられたSinar Mas Landは、BSD Cityの開発を通じて、独立した都市の開発者としても知られ、クラスターハウジング/クラスター住宅のコンセプトの開発の先駆者である。さらに、革新的なStrata Mall/Trade Center(ITC)プロジェクトの開発も手掛ける。Sinar Mas Landは、PT Bumi Serpong Damai Tbk(BSDE)として、インドネシア証券取引所とシンガポール証券取引所に上場。
Sinar Mas Landは、25年以上の関係が続く伊藤忠商事の他、双日、イオンモール、三菱商事などを日本の強力な戦略的パートナーを始め、Hongkong Land社、Kompas Gramedia社、Kalbe社などの国内パートナーを有する。
https://www.sinarmasland.com/
■日本貿易振興機構(JETRO)概要
JETROでは、国内外120以上のネットワークを活用し、国内外でのイノベーション促進に取り組んでいます。Living Lab Venturesとは、日本企業と海外スタートアップ等の協業連携を促進するJ-Bridge、日本のスタートアップの海外展開支援、海外企業による対日投資促進などの連携を進めています。
https://www.jetro.go.jp/
■本件に関する問い合わせ先
Living Lab Ventures
日本代表者 アルヤ・ウィラヨダ (日本語対応可)
メール:arya.wirayodha@livinglab.ventures
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