聴覚に障がいのある方にも寄り添ったサイニング薬局が東京都清瀬市にオープン
株式会社ヤナリは「助けを求めているけど、手が差しのべられていない人を救いたい!」という想いの元、聴覚に障がいのある方に向けたサイニング薬局をオープンします。3月2日, 3日は内覧会を開催予定!
聴覚に障がいのある方に向けたサイニング薬局をオープン
2024年3月4日(月)に西武鉄道池袋線 秋津駅から徒歩30秒の場所にサイニング薬局をオープンします。
サイニングとは「手話」を意味する言葉です。2020年には、スターバックスコーヒーがサイニングストアをオープンして話題になりました。
この度オープンする薬局では、全スタッフが手話を学びはじめ、他にも手話をモチーフにした店内アートや指差しボードの設置など、真の意味で聴覚に障がいのある方にもフレンドリーな薬局運営を目指しています。
これまで薬局では、聴覚に障がいのある方、聴覚に障がいのある方の接客対応をしたスタッフ双方から多くの不安の声がありました。
<聴覚に障がいのある方>
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薬剤師や調剤事務の説明がよく伝わらなかった。
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伝えたいことを伝えられない、伝えづらい。
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本当はもっと質問したいが、気を遣ってしまい、最後まで聞けなかった。
<薬局スタッフ>
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聴覚に障がいのある方の不安を十分に理解してあげられない。
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筆談やFAXでのやりとりに、時間を頂いてしまい、ご本人様に必要以上のお気遣いを強いてしまった。
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適切なコミュニケーション方法がわからず困惑してしまった。
これらの悩みに対応すべく、企業や組織は薬局における聴覚障がいに関する悩みを軽減するためのパンフレットや研究をネットで発表しています。
しかし、これらの情報や対策はあくまでもガイドラインであって、聴覚に障がいのある方を前提に運営・デザインされた薬局はこれまでありませんでした。
株式会社ヤナリが今回オープンする『まいにち薬局 秋津店』は聴覚に障がいのある方の来店を前提にスタッフの接客教育の実施や店舗内設計を行っている新しい形の薬局です。
サイニング薬局オープンの背景は、聴覚に障がいのある方が感じている不便さを痛感した過去にある
では、なぜサイニング薬局をオープンすることになったのでしょうか。
株式会社ヤナリ李代表
「以前、まいにち薬局の患者さんに聴覚に障がいのある方がいらっしゃいました。
その方は薬局に対して質問したいことがあったのですが、言葉で伝えることができず、何度もFAXでのやり取りが続きました。
この経験から、もしかしたら他にも不安を我慢して質問を諦めてしまう方がいるのではないかと思い、そのために何か力になれる方法はないかと考えるようになりました。
そうした中、まいにち薬局のスタッフのひとりに手話を習い始めた方がいました。
そのスタッフが手話を学んでいる姿を見て、私たちがもっと寄り添い、知るための努力をすれば、コミュニケーションの壁を乗り越え、薬局での不安を減らすことが出来るのではないかと考え、サイニング薬局をオープンすることを決めました」
細部まで練られた工夫の数々
では、実際に『まいにち薬局 秋津店』はどのような工夫がなされているのでしょうか?
株式会社ヤナリ李代表
「国籍、年齢、性別の違いや障がいの有無など、様々な方の個性が尊重されながら、安心して医療が受けられる薬局づくりを第一に心掛けています。
例えば、透明なマスクを着用し、どなたにでも表情が読み取りやすいような配慮をしたり、お薬の大切なポイントをご帰宅後も思い出せるようにメモに書いてお渡ししたり、いろいろな事情で電話が出来ない場面でも健康の相談がしやすいように電話以外の連絡手段も事前にご案内を致します。
特別なことではない日常の思いやりや心遣いの延長が、結果的に全ての患者様にとって心地よい、インクルーシブな医療やサービスにつながると考えています。
そのうえで、以前の経験から、助けを求めている聴覚に障がいのある方が遠慮せずに薬や健康の相談が出来る薬局を目指しています。
コミュニケーションをとる際には、手話や指差しボードを使用し、必要な方にはスタッフの声がリアルタイムでディスプレイに表示され、視覚的にも話の内容が理解できるようにしています。
気兼ねなくコミュニケーションをとりやすい薬局づくりのため、店舗内のデザインにもこだわっており、壁面のアートはスターバックスコーヒーのサイニングストア内に飾ってある作品を手掛けた門 秀彦氏に依頼しています。
また手話や指文字でデザインされたネックストラップ、白衣、薬局内アートによって、より質問しやすくフレンドリーな空間になるよう心がけています。
さらに、待合室には聴覚に障がいのある職人さんが製作した椅子を置き、ご来局された方にも、商品を通して新しいことを知るきっかけになってほしいと考えています」
サイニング薬局を手掛けるヤナリとは?
株式会社ヤナリは「仲間と、その大切な人まで大切にする」「目が行き届かない健康弱者を助けたい」の2つをミッションに掲げています。
健康弱者とは?
「健康面で助けを求めているけれど、手が差し伸べられていない人たち」
と定義しています。
株式会社ヤナリは年齢、性別、国籍、障がいの有無等で弱者と定義せず、助けを求めているけれど声が届きにくく、手が差し伸べられていない方を健康弱者と考えています。
例えると、
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忙しくて体調が悪いのに受診ができない働き盛りの方
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家に帰って薬が飲めなくて困っている子供たち
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聴覚に障がいがあることで、遠慮して十分に質問が出来ず、医療に不安を感じている方
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食事が満足にとれず栄養が不足していたり、孤食で食事の楽しみを感じられない子供たち…
このような全ての社会課題を1つの薬局が解決することは出来ません。
しかし、たとえその地域に困っている人が100人しかいないとしても我々が手掛ける1つ1つの店舗がそれぞれの課題に真摯に取り組むことで、助けを求めている方々に、寄り添い、光を照らしたい。そんな周りを照らす地域の灯台のような存在になりたいという想いを持って薬局を運営しております。
この度新規開局となる「まいにち薬局 秋津店」も、地域の100人を照らす灯台のような薬局を目指しています。
「まいにち薬局 秋津店」では、「聴覚に障がいのある方のための薬局」というコンセプトをもとに、「音」を大切にする薬局として、ご利用いただくすべての方にも「音」に関する新しい価値を提供致します。
聴覚に障がいがあることで、これまで医療に不安を感じ遠慮をしていた方にとっても、質問がしやすく、気軽な気持ちで来局出来るような薬局づくりを目指しています。
私たちの取り組みが、もっと優しく、もっと健やかな地域社会への一助となれば、幸いです。
店舗情報
・店舗名:まいにち薬局 秋津店
・住所:〒204-0004 東京都清瀬市野塩5-299-4
・開店日:2024年3月4日(月)
*2024年3月2日(土)、3日(日)に内覧会を開催
・営業時間:月・水・金・土・日・祝日 10:00~19:00
火・木曜日 10:00~21:00
定休日:なし
・席数:15席
株式会社ヤナリ
所在地:神奈川県相模原市南区古淵2-16-15 マスカットビル1階
事業内容:まいにち薬局運営、ヤクテラス運営
代表取締役:李英健
電話番号:043-305-4031
資本金:900万円
会社HP:http://mainichi-y.co.jp/
【告知】オープン記念イベントのお知らせ
「音」を大切にする『まいにち薬局 秋津店』が、内覧会「音と手話の春祭り」を3月2日(土)、3日(日)に開催。地域の皆様を薬局にご招待いたします。
開催日時:3月2日(土)10:00~17:00
3月3日(日)10:00~16:00
開催場所:まいにち薬局 秋津店
〒204-0004 東京都清瀬市野塩5丁目299-4 エミオ秋津
(西武鉄道池袋線 秋津駅徒歩30秒)
当日のコンテンツ
① まいにち薬局スタッフによる「手話歌」のスペシャルステージ!
実際の医療現場で働くまいにち薬局の薬剤師と調剤事務による歌と手話をかけあわせた特設ステージをお楽しみください。
※3月2日(土)のみ
② 手話を学びながらお祭りゲームで遊ぼう!
日常で使用する簡単な手話を学びながら、お祭りゲームに参加できます!
手話が楽しく、もっと身近に感じられるお子様向けのイベントです。
③ 日本初サイニング薬局の取り組みを紹介!
・聴こえやすい「音」を届ける対話支援システム
・会話が文字として表示される音声認識透明ディスプレイ
・薬局内に装飾されている手話アート作品のご紹介
その他、サイニング薬局としてデザインされたサービスと空間を薬局スタッフがご紹介致します。
④ 二日限りの子ども食堂キッチンカー開催!
~みんなで楽しく食事をする喜びを子供たちに~
「パリッ」としたフランクフルト、「ポンポン」と弾けるポップコーン、「コトコト」した美味しいスープを、子供達が無料でお腹いっぱい食べられるイベントです。
「目が行き届かない健康弱者を助けたい」という、まいにち薬局のミッションを元に、「孤食で食事の楽しみを感じられない子供たちのために開催したい!」という、スタッフの想いによって開催が決まったイベントです。
食堂エリアへの入場には合言葉の手話が…!?
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