陶芸家 矢尾板克則のイマジネーションが創る、未来へ向かう小気味良いカタチ「ハリボテ」展を、代官山ヒルサイドテラスにて開催
■gallery ON THE HILL (東京代官山) ■2024年3月12日(火)ー3月17日(日) 12:00ー19:00 (最終日11:00ー18:00) ■作家在廊日:3月12日(火)
(一社)オンザヒルが運営するアートギャラリー・gallery ON THE HILL(東京代官山)では、新潟県長岡市を拠点に活動する陶芸家 矢尾板克則による個展「ハリボテ」を、2024年3月12日(火)から3月17日(日)まで開催いたします。
独特のユニークな感性で、オブジェやうつわなどの陶芸作品を創る矢尾板克則。美大で陶磁科を専攻後、熊本の陶芸家 山本幸一氏に弟子入りをして、陶芸作家としての基礎や生き方を学びました。1995年に独立してからは、矢尾板を特徴づける独自の技法「剥離(はくり)」を用いた作品を発表するなど、全国のギャラリーから注目を集めています。
本展では、矢尾板のイマジネーションで創るオブジェ「ハリボテ」シリーズをご紹介します。「ハリボテ」は2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに生まれました。建物や道路など人間が整備したものが大きな自然の力で壊され、機能を失ったカタチに変わる瞬間を目の当たりにした矢尾板。喪失感や空虚感に苛まれながらも、まだ見ぬ未来へ向かうカタチへの創作意欲が湧く転機となりました。
骨組みに厚さ1〜2mmの薄い土の板を貼り合わせた、中身はスカスカのやきもの「ハリボテ」。震災直後に制作した初期の作品では、山や棚田などの地形がモチーフになり、地殻変動には逆らえない様子が張りぼてでアイロニカルに表現されています。その後 モチーフは、家、庇、車など身近なものへと広がり、現在のポップなシリーズが誕生しました。虚像を模る陶板の内側には、沸々と湧き立つエネルギーや想像力が閉じ込められているようであり、先が見通せない時代に立ち向かう強さを感じさせます。伸びやかで小気味良い「ハリボテ」シリーズ。矢尾板が創造する未来へ向かうカタチをお楽しみください。
ハリボテ
はり-ぼて【張りぼて】(比喩的に)見かけは立派だが、実質の伴わないものやこと。
厚さ1~2mmの土の板を貼り合わせたハリボテのやきもの。
骨組みはありますが中身は空っぽ、すき間だらけです。
よわく不確かではあるけれど、用途や重厚さから開放されて
未来に向かってスンと立つカタチを探っています。
矢尾板克則
矢尾板克則|陶芸家
1969年新潟県生まれ。1991年に武蔵野美術短期大学 陶磁科卒業後、陶芸家の山本幸一に師事。1993年から武蔵野美術大学 陶磁研究室勤務した後、1995年に新潟県長岡市で制作活動をはじめる 。
https://yaoita.jp/
https://www.instagram.com/yaoita_katsunori
【展覧会概要】
タイトル:陶芸家 矢尾板克則展「ハリボテ」
会期:2024年3月12日(火)− 3月17日(日)※作家在廊日 3月12日(火)
開場時間:12:00−19:00(最終日11:00−18:00)
入場料:無料
会場:gallery ON THE HILL(東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 1F )
主催:一般社団法人オンザヒル
展示販売作品:陶器のオブジェ、うつわなど
お問い合わせ:info@galleryonthehill.com
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