Metagramがカンボジアの小中学生向けに「図解教育プログラム」を導入
~「図解先進国日本」の取り組みを主導する~
“図解が世界の共通言語”になっている社会の実現を目指すMetagram(東京都大田区、代表:髙野雄一)は、カンボジアの子どもたちに向けた「図解教育プログラム」の展開を始めました。Metagramは、誰もがあらゆるモノゴトを図解することができるようになるために「ダイアグラム思考」を創案しました。体系化された理論やナレッジをもとに、カンボジアの小学生及び中学生延べ131人に対して図解教育プログラムを実践しましたのでお知らせします。
カンボジアは、ポル・ポト政権の「クメール・ルージュ」により1975年から1979年までの約4年間支配され、自立的な農業社会の創出を目指しましたが、その過程で多くの国民が犠牲になりました。(*1)特に、教師や学生などの知識人が多く亡くなったことにより教育制度が崩壊、そしてポル・ポト政権崩壊後の教員や教科書、学校の不足などに繋がりました。(*2)こうした状況は、国の将来にとって重大な障害となっています。なぜなら、教育は経済的発展だけでなく、社会の安定や平和の実現にも不可欠な要素だからです。
図解という視覚的な手法は、言語の壁や教育の格差を超えて情報を伝える力を持っています。このアプローチにより、多くの子どもたちがより効率的かつ直感的に学び、STEAM教育の基礎理解を深めることが可能になります。既に、カンボジアでは独立行政法人国際協力機構や日本の民間企業などがSTEAM教育(*3)を展開しておりますが、このような取り組みを加速していく一助になると考えています。
また、図解を用いた教育は、STEAM教育の基礎理解をサポートすることが示されています。(*4)さらに、子どもたちの批判的思考や創造的思考の促進にも寄与します。これらのスキルは、今日のグローバル化した社会において非常に重要であり、子どもたちが将来、地域社会やさらに広い世界で活躍するための基盤を築くことになります。図解を通じて、教育が持つべき本質的な価値を再確認するとともに、カンボジアにおける教育改革の新たな可能性をリードします。
■カンボジアでの図解教育プログラムの内容
2024年3月20日から21日にかけて、カンボジアの孤児院であるLCDI(Leadership Character Development Institute)と、公立学校であるKouk Banhchoin Schoolの小学生と中学生に対して、独自の図解教育プログラムを導入致しました。本取り組みでは、「ダイアグラム思考」の重要性についての概要や、実際に現地の小学生でも理解できる身近な題材を活用し、ダイアグラムを描いてみるトレーニングなども行いました。
今回のプログラムでは131人の子どもたちが授業を受けることができました。授業後のアンケート結果によると、95%以上の子どもたちが図解に興味を持つことができ、実際にダイアグラムを描くことができるようになった子どもたちは90%以上いました。
本プログラムの結果をプノンペン市教育・青年・スポーツ省に報告したところ、「生徒だけでなく、教員にも図解教育を指導するべき」というコメントを頂くとともに、今後のカンボジアでの図解教育プログラムを後援いただけることにもなりました。
私たちMetagramは、図解が世界の共通言語となり、教育の機会が全ての子どもたちに平等に提供される社会の実現に向けて、これからも尽力してまいります。Metagramでは将来的に、このカンボジアでの図解教育を日本国内に逆輸入します。図解教育によって、日本のSTEAM教育の基礎理解を促進すると同時に、教育環境に課題を抱える日本の子どもたち向けにも「ダイアグラム思考」の普及を図る予定です。
■参考ソース
※1…BBC
https://www.bbc.com/japanese/46231709
※2…国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン
https://www.worldvision.jp/children/education_07.html
※3 …【ワンダーファイ】JICAと連携しカンボジア公立小学校に教室開講
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000012970.html
※4…Pragmatics & Cognition
Burnston, Daniel C., et al. "Scientists’ use of diagrams in developing mechanistic explanations: A case study from chronobiology." Pragmatics & Cognition 22.2 (2014): 224-243.
■Metagramについて
Metagramは「日本を図解先進国」にするために代表:髙野雄一が立ち上げた個人事業活動です。図解には「あらゆるモノゴトを多視点から構造化して可視化する」チカラがあります。『ダイアグラム思考』を用いることで、個人の思考を深めるだけでなく、 人々のコミュニケーションを認識のズレなく円滑にすることができます。国や地域、業種や業界、年齢や役職を問わずに、 誰もが図解でコミュニケーションできる世界を目指します。
【Metagram HP】https://metagram.biz/
代表者:髙野雄一
代表者プロフィール:
1989年栃木県生まれ。
「日本を図解先進国にする」ためにMetagramを創立。アカデミアとビジネスの両サイドから図解のアプローチをし、「ダイアグラム思考」を創案。アカデミアでは、慶應義塾大学大学院SDM研究科の研究員として図解を研究し、東京理科大学オープンカレッジの講師として、ダイアグラム思考の普及活動を続けている。ビジネスでは、元富士通のデジタルコンサルタントとしての知見を活かしながら、図解を社会実装するためのトライ&エラーを最前線で繰り返している。2024年1月に書籍『ダイアグラム思考』(翔泳社)を出版。Amazonカテゴリで1位を獲得している。
■お問い合わせ・ご質問・取材のお申し込み
Metagram 代表:髙野雄一
メールアドレス:takano.yuichi@metagram.biz
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