音楽ユニットMAMEFUTATSU(マメフタツ)の最新アルバム【Lucks and Tracks】発売決定&ミュージックビデオ公開
国内外のフィールドワークでの音の採集や偶然見つけた過去の音の断片を基に即興的に楽器や声を重ねていった。ポップでもニューエイジでもアンビエントでもない。けれど何だか心地よいスピリチュアル・ミュージック。
山梨県の自宅スタジオにレコーディング環境を据えて制作活動を行う音楽ユニットMAMEFUTATSU(マメフタツ)がMUGENLIFE MUSIC RECORDS(ムゲンライフミュージックレコーズ)より4枚目となる作品「Lucks and Tracks」を2024年5月30日に発表する。また同日にYouTubeにて収録曲「Clouds」のミュージックビデオを公開する。
このアルバムを通して聴こえてくる音は何か。
それはサクランボが水に落ちて跳ねる音であり、音もなく流れていく雲が鳴らす音であり、サーファーが波を待つ寒い外房の海の音であり、東南アジアのノスタルジックな古い家々から漏れる生活の音であり、行ったこともない土地への勝手な印象を鳴らした音であり、終わった旅への追憶の音であり、亡き人によって何気なく録音された幼少期の自身の声でもある。これらのフィールドワークでの採集や偶然見つけた過去の断片を基に構成された音が、まず本作品の基礎としてある。楽器や歌の旋律は、それらの基礎の上に即興的に積み上げられていき、マイクの前に立った時点でメロディーが生まれ、歌詞が生まれ、録音された。自然や街に潜んでいる音、或いは過去の記録としての音を、時にデフォルメしながらもあくまで主役とし、MAMEFUTATSUの2人はそれらに促されるままグランドピアノやギター、MTR等を用いたサウンドエフェクトなどを用いて追従した。
音楽は国境を越えるというが、この作品に込められた彼らの音楽的アイデンティティーという意味においては、アジアの域を越えていない。それはフィールドワークやモチーフの対象地が日本各地やベトナム、タイなどのアジア諸国であるということだけではない。勿論、本作品に使用されている楽器や機材は、琴やティンシャなど一部を除いてその多くが「舶来品」である。しかし、ここで鳴っている音そのものから受けるイメージは、「極東」という不都合な地域概念を押し付けられた国に生まれた彼らが、西洋諸国から受けた音楽的影響のジレンマに対峙するため、あるいは意図して距離を置くために作った音楽と捉えるのは大げさだろうか。決して「極東」を越えられなかったのではなく、自分たちがリアリティーを持って知覚出来ていない場所を、不用意に越えたくなかったという想いがあったのかもしれない。もっと自分達に近い場所で鳴っている音があり、もっと作るべき音があるということを認識したのかもしれない。
ともあれ、各曲をループ再生していると曲の始まりと終わりが分からなくなるような、途切れのない音楽は聴いていて心地が良い。意気揚々とクロスオーバーしている訳ではなく、ヴィレッジミュージックやカントリーミュージックと呼ぶには収まりが悪い、「適当適度」な容量と奥行きと質感を本作品は持っている。言い換えれば、それが現在の彼らが眺めている風景であり、行き着ける場所であり、音楽なのである。
<リリース情報(音源配信・CD発売&動画配信)>
●リリース日:2024年5月30日
・Apple music等各社配信サイトより音源配信開始
※CDはMAMEFUTATSUのWebsite及び演奏会場のみで発売(限定100枚)
※CDにはボーナストラック2曲のダウンロード用QRコード付
・YouTubeにて収録曲「Clouds」のMV配信開始
<MAMEFUTATSU(マメフタツ)>
2015年結成。TORU(Vocal,Guitar,Synthesizer,Ambience etc)とARISA(Piano,Keyboard,Chorus etc)による音楽Duo。楽器に加え様々な環境音やサウンドエフェクトを取り入れながら制作・演奏活動を行っている。これまでに3枚の作品を自主レーベルMUGENLIFE MUSIC RECORDS(ムゲンライフミュージックレコーズ)から発表している。
MAMEFUTATSU Website:https://www.mamefutatsu.com
MUGENLIFE MUSIC RECORDS Website:https://mugenlife-music-records.com
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