【通信制高校に関する意識調査】通信制高校の支援制度を知らない人は7割以上
78%が通信制高校の学費支援制度を「知らなかった」と回答。サポート校の存在も約7割が未認知。多様化する通信制高校の実態を知るため、200名を対象に意識調査を実施した結果

近年、通信制高校の選択肢が広がり、多様な学びの場として注目を集めています。しかし、通信制高校に対する一般的なイメージや認知度にはどのような傾向があるのでしょうか。
このたび、株式会社パワートラベラー(「通信制高校選びの教科書」編集部) は、一般の成人を対象に「通信制高校に関する意識調査」を実施しました。
調査の結果、多くの人が通信制高校に対して 「不登校の受け皿(30.5%)」 や 「自由な校風(25.5%)」 といったイメージを持つ一方で、学費の支援制度(78.0%が「知らなかった」)やサポート校の存在(68.0%が「知らなかった」)を認識していない人が多いことも明らかになりました。
調査概要
調査対象:一般の成人(年齢・性別不問)
調査方法:クラウドワークスを利用したアンケート調査
調査期間:2024年12月20日〜2024年12月31日
有効回答数:200名
【調査対象の補足】本調査は、一般の成人200名を対象に実施されました。回答者の年齢層は30〜39歳が最多(34.0%)、次いで40〜49歳(23.0%)と、30〜40代が全体の半数以上を占めました。
性別は女性が60.0%、男性が39.5%と、女性の割合がやや高い結果となりました。また、子供がいる回答者は51.5%で、特に1人または2人の子供を持つ家庭が多い傾向が見られました。調査対象の大半が育児世代に該当し、通信制高校の進学を検討する可能性がある層であることがうかがえます。
調査結果①:通信制高校のイメージは「不登校の受け皿」「自由な校風」が多数派
「通信制高校についてのイメージを教えてください」という質問に対し、最も多かった回答は「不登校の受け皿(30.5%、61名)」 で、次いで「自由な校風(25.5%、51名)」 という結果になりました。
この結果から、多くの人が通信制高校を「何らかの事情で全日制の高校に通うことが難しい生徒が選ぶ場所」と捉えていることがわかります。特に、「不登校の受け皿」との回答が最多だった点は、通信制高校の本来の目的である「多様な学びのスタイルを提供する場」との認識に差があることを示しています。
一方で、「自由な校風」というポジティブなイメージも一定数ありました。
通信制高校は、生徒が自分のペースで学べる環境が整っているため、型にはまらない学びを求める人にとって魅力的な選択肢となっています。しかし、「働きながら学べる」「専門的なスキルを身につける場所」などの回答は少なく、通信制高校が提供する多様な学びの可能性については、まだ十分に認知されていないと考えられます。
調査結果②:就学支援金制度の認知度はわずか22.0%。学費の誤解が課題
「通信制高校の学費についてどの程度知っていますか?」という質問では、78.0%(156名)が「全く知らなかった」 と回答しました。
通信制高校は国の 「高等学校等就学支援金」 の対象であり、世帯収入などの条件を満たせば授業料が最大無料になる制度があります。しかし、本調査では約8割の人がこの支援制度を認識しておらず、多くの人が「通信制高校は高額な学費がかかる」と誤解している可能性があります。
通信制高校の学費は学校によって異なり、特に私立の通信制高校ではサポート体制の充実度によって費用が変動します。そのため、支援制度の活用方法を含めた情報を発信し、より多くの人が正しい知識を持てるようにすることが求められています。
調査結果③:通信制サポート校の存在を知らない人が約7割。支援制度の周知が課題
「通信制高校の生徒を支援する『通信制サポート校』の存在を知っていますか?」という質問に対し、68.0%(136名)が「全く知らなかった」 と回答しました。
通信制サポート校は、通信制高校に通う生徒の学習や生活を支援する目的で設立された教育機関で、進学指導や対面授業の提供、生活面のフォローなどを行っています。特に、通信制高校では自己管理が求められるため、サポート校の存在が生徒の学習継続に大きな役割を果たすことが多いです。
しかし、本調査の結果から、多くの人がこのサポート制度について認識していないことが明らかになりました。通信制高校を選択肢として考える際には、サポート校の存在を含めた総合的な情報提供が必要だと言えます。
調査結果④:子どもが通信制高校を希望した場合、6割以上の親が「話し合って決める」
「自分の子どもが『通信制高校に通いたい』と言った場合、どのように対応しますか?」という質問では、「子どもと話し合った上で決める(61.5%、123名)」 が最も多い回答となりました。
この結果は、通信制高校への理解が進みつつある一方で、まだ慎重な姿勢を取る保護者が多いことを示しています。通信制高校に対するネガティブなイメージを持つ人もいるため、保護者が安心して進学を決断できるような情報提供が求められます。
一方で、「説得して他の進路を探す」と回答した人も一定数おり、通信制高校への偏見や誤解が根強く残っていることが伺えます。通信制高校を進学先として選ぶことが特別ではなく、一つの選択肢として広く認識されるような社会的な意識改革が必要です。
まとめ:通信制高校のイメージと現実のギャップを埋めるために
今回の調査から、通信制高校に対する認識にはまだまだ誤解が多く、特に 「学費の支援制度」や「サポート校の存在」 に関する理解が不足していることが分かりました。
今後は、通信制高校の魅力や支援体制をより広く伝えることが、選択肢の一つとして検討する上で重要なポイントとなるでしょう。「通信制高校選びの教科書」 では、今後も通信制高校に関する正しい情報を発信し、学びの多様性を支援してまいります。
本プレスリリースの詳細や、通信制高校に関する最新情報は「通信制高校選びの教科書」公式サイトにてご覧いただけます。
サイトURL:https://e-tushin.com/
本リリースの内容をシェアする際は、上記のWebサイトURLを掲載いただけますと幸いです。
本リリースに関するお問い合わせ先
会社名:株式会社パワートラベラー/通信制高校選びの教科書 編集部
担当者名:阪口裕樹
メールアドレス:info@powertraveler.co.jp
電話番号:03-6824-1163
Webサイト:https://e-tushin.com/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
- 種類
- 調査レポート
- ビジネスカテゴリ
- 学校・大学学習塾・予備校・通信教育