Kindred Ventures主催 「AI Wave Tokyo」を開催!シリコンバレーより来日する企業を含むAI・ITスタートアップがAIの課題解決に向けたソリューションを紹介
~Perplexity、Sony AI、fal.ai、Aww、Extropic、Stability AIが登壇!~
本イベントは、アメリカのベンチャーキャピタルファームで、スタートアップへの投資を専門とするKindred Ventures主催で、AI・ITスタートアップと日本企業をつなぐ目的で初めて東京で開催されました。
はじめに、Kindred Ventures創設者のSteve Jangが登壇し、開会のあいさつとして「アーリースタートアップ、また今週日本市場に参入したスタートアップ、広く知られているスタートアップまで様々な企業の皆様にお越しいただいており、大変光栄です」とはじめに話し、開始しました。
fal.ai
fal.ai共同創設者のBurkay Gurは、モデルの「創造性」に着目しており、fal.ai が構築したモデルは、クリエイティブな仕事をすることを得意としていると述べました。AIを活用することで質の高いコンテンツの制作が容易になるとし、日本はビジュアルコンテンツの面で他国よりもはるかに進んでおり、日本がこのテクノロジーで先陣を切ることに期待していると話しました。今AIが相手にしているのは消費者でありスピードが求められる中、GPUの稼働率が重要であると説明し、fal.aiが有するモデルギャラリーは、最適化されたモデルから、通常、エンジニアが何時間もかけて作るモデルをアプリケーションに組み込むことができると紹介しました。fal.aiの顧客の例として、バーチャルコンパニオンのcharacter ai.やクリエイターツールのCaptions、そしてゲーム企業向けツールのLayerを挙げ、クリエイティブな仕事はAIによって変容しつつあり、fal.aiはその変容を促進していると話しました。
Aww
AwwのプロデューサーのSara Giustoは、2017年に誕生したバーチャルヒューマンの「imma」を紹介しました。日常的にSNSで投稿したり、バーチャルヒューマンの弟「plusticboy」がいたり、自分のブランドをプロデュースしていたりと普通の女の子のようですが、実在しないオリジナルキャラクターであると説明しました。immaは、社会貢献活動にも従事し、Forbesの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選出されたことや有名ブランドのキャンペーンにも起用されていると話しました。Sara自身は、バーチャル・ヒューマン・テクノロジーは、人間の可能性を増幅させると心から感じていると話し、人類は仮想人類史の1ページ目にいると主張しました。また、Kindred Venturesがラウンドをリードし、Awwは世界のバーチャルスターとそのコミュニティを発展させるプラットフォーム構築のため600万ドルの資金調達を実現したことを発表しました。
Perplexity、Kindred Ventures 対談
SteveとPerplexityの創設者、共同創設者のAravind Srinivasが登壇しました。Perplexityは2022年8月に誕生、今週2024年6月17日(月)にソフトバンクとの協業を発表し、日本に参入したばかりの会社であると、Perplexityのこれまでの歩みを振り返りながら紹介しました。Perplexity AIは質問に対する回答を精度高く、最新の情報を瞬時に答えてくれる「サーチエンジン」ではなく「アンサーエンジン」であると説明した上で、何か発見して決定を起こす際の一気通貫した環境を提供したいと思っています、と今後の展望を話しました。
Extropic
Extropicの創設者、CEOのGuillaume Verdonは、AIコンピューティングの需要はあくなきもので増していく中、コンピューティングは確率論を表すには非効率で、世界を表現する能力には限界があると話しました。GoogleでTensorFlow Quantumプロジェクトの開発を主導したことで、新しいハードウェアの必要性を感じたことから、熱力学コンピューティングを通じてAI機能を強化する革新的なアプローチとして物理学ベースのAIの最先端を走っていると説明しました。そして、熱力学AIハードウェアを開発していると発表しました。2025年の早期に最初のプログラミングしたシリコンチップを検証する予定であるとし、この媒体の先駆者として物理学におけるAIを推進する仲間を探していると呼びかけました。
Stability AI
Stability AIの日本支社、創設者のJerry Chiは、クリエイティブなAIのアプリケーションに可能性を感じ、マルチモデルに基づきtext to image、image to videoなどエキサイティングなアプリケーションを多く活用していると話しました。テキストモデル、音声モデル、画像モデル、動画モデルを様々な方法で組み合わせることでよりパワフルなAIモデルやシステムを生み出すことができると話し、自社が他企業と協力し、AIを活用した事例をいくつか紹介しました。マーケティングプロモーション、商品デザイン、イーコマースでの活用など様々できるとし、日本でもテキストモダリティ中心からほかのモダリティの活用も増えていくことが見込めると話しました。
Sony AI、Kindred Ventures 対談
SteveとSony AIのCOOのMichael Sprangerが登壇、どのような分野でAI技術を活用してきたか、また今後どのように発展していくか話しました。Michaelは、「エンターテインメント」に力を入れており、クリエイターセントリックでいたいとし、生成AIが影響を及ぼすことができる分野だと話し、クリエイターが表現できる場所を増やしていきたいと今後の展望を語りました。Sonyにはグループシナジーがあるが、ローカル企業とどのように協力していくのかについても期待を寄せていると話しました。
【Kindred Ventures(キンドレッドベンチャーズについて】
Kindred Venturesは、シードステージのスタートアップ企業に投資するベンチャーキャピタルファームとして、2014年にサンフランシスコを拠点として創設されました。特に初期段階の企業に焦点を当てており、起業家に対して資金提供だけでなく、戦略的なサポートやネットワークの提供を行っています。
創業者兼マネージングパートナーのJangは、2023年と2024年にForbesの「ミダス・リスト」で世界のテック系ベンチャーキャピタル投資家トップ50の1人として紹介されました。これまでの投資先には、創業当初からアドバイザーやエンジェル投資家を務めたUber、ネスレが買収したブルーボトルコーヒー、コインベース(NASDAQ:COIN)、Poshmark(NASDAQ:POSH)、Postmates(Uberが買収)などがあります。最近では、Color Health、dYdX、Forward、Humane、Magic Eden、Perplexity、Tonal、Whisper Aero、Zoraなど、コンシューマー・インターネット、AI、分散型システム、インフラ/ツール、フロンティア・テクノロジーをテーマとする新興企業に投資しています。
投資家としてのキャリアを通じて、Jangは評価額10億ドル以上の企業を10社支援し、うち3社は現在上場企業となっています。起業家としては、Bitski、SoundTracking(Rhapsodyが買収)、imeem(MySpaceが買収)など、2000年代から2010年代にかけて、モバイル、メディアストリーミング、オンラインコミュニティ、開発者ツールなどの新興企業の共同創業者・創業メンバーを務め、起業家としてのこの時期に、友人のサイドプロジェクトやスタートアップに投資し始め、この取り組みから2014年にエンジェルファンドとしてKindred Venturesが誕生。
現在、Kindred Venturesは、投資先企業のリードインベスターとして、6億ドルのAUMを持つ初期段階のファンドです。
【会社概要】
会社名 :Kindred Ventures LLC.
住所 :アメリカ、カリフォルニア、サンフランシスコ
代表者名 :Steve Jang
ホームページ :https://kindredventures.com/
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