より微細な検査を可能にした新製品を発売
6月19日開催の展示会に初出展し、受注開始します。
2022年にシグマ株式会社から分社したANALYZER株式会社(本社:広島県東広島市、社長:江崎泰史)は、レーザー傷検査装置の新モデル「ANALYZER3 f」(アナライザー3 モデル エフ)=写真=を新たに発売する。従来のシリーズ製品を進化させ、より微細な欠陥の検査が可能になった。6月19日から東京ビックサイトで開催される「ものづくりワールド」に初出展し、受注開始する。
「ANALYZER3」は、機械加工部品の穴の内壁表面にある鋳巣(※1),キズ等の欠陥を、レーザーで高速かつ自動で検査する装置。この方式による検査装置は当社製品以外はほとんどない。2000年から開発を始め、2010年から本格的に販売を開始した。現在までに国内外の大手自動車メーカーをはじめ、11か国75社で450台以上の納入実績がある。
自動車産業を主とした機械部品製造業の外観検査の多くが、人の目視検査に頼っており、昨今の人手不足や技術継承問題において、属人的な作業は品質管理やコスト面で大きな課題となっている。当社製品による外観検査の自働化は、これらの課題を解決する製品として注目されている。
新モデル「ANALYZER3 f」は、新光源の採用で、従来製品より約40%小さく、真円度98.9%のレーザーを実現したことで、これまで撮像が難しかった欠陥を検出できるようになった。また、段付き穴でもピントがずれにくく、量産ラインでの使い勝手が向上した。
※1 鋳造工程で素材内部に空洞が生じる現象。製品の強度や耐久性に悪影響を及ぼす欠陥の一種。
【対象用途】
EV用のインバーター/コンバータ・ケース、バルブボディ、エンジンなど内燃機関系部品の加工穴、ネジ穴など
【販売価格】標準セットは約750万円。仕様によって個別見積
【販売目標】今後1年間で30台
【社長 江崎泰史コメント】
世界ーのレーザー検査装置をつくる。その為に、製品発売開始から追い求めてきた理想のレーザーを当社技術者が粘り強く開発しました。fテクノロジーを搭載した新モデルを世界の量産現場に拡げ、製造業の課題解決に貢献していきます。
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