間伐や収穫、数々のミッションをクリアして、山賊王を目指せ！RPG型ランイベント「山賊ワイルドラン&炎の宴 in 丹波篠山」9月28日（土）・29日（日）開催。エントリー受付開始。

楽しみ方は無限大。山賊王を目指してランナーたちが、日本遺産のまち・丹波篠山を駆け抜ける！

NPO法人リベルタ学舎

2024年7月11日 09時31分

神⼾が拠点のNPO法⼈リベルタ学舎（代表湯川カナ）による、新感覚のRPG型ランニングイベント、「⼭賊ワイルドラン＆炎の宴 in 丹波篠⼭」が今年も開催決定。エントリーの受付を開始しています。

ミッションは間伐材伐採、農作物収穫、丸太運搬？！山賊になりきって楽しんだもの勝ち。

「⼭賊ワイルドラン＆炎の宴」は里山や畑が広がる兵庫県丹波篠山市を4人１組でハーフマラソン（約26km)を走りながら、山賊になりきってミッションをクリアしていくランニングイベントと、その前日に行われる、山賊飯や薪割りが楽しめる「炎の宴」の2日間。2022年からスタートし、今年で3回目の開催となります。

ランのミッションは、「山賊の森」の竹を伐採して里に出る道づくり、地元小学生の「宝の地図」によるポイント探し、山の間伐材の伐採、畑で農作物収穫、丸太の運搬など10種。「スピード（ゴールまでのタイム）」「ウェイト（ゴール時に担いでいた重量）」「コーディネート（ファッション等）」の総合得点で、優勝1チームを決定します。

木材の運搬もしながら次の目的地に向かう参加者。ゴールにたどり着いた時の「担いでいた重量」も得点に。

【2日間イベント内容詳細】

28日（土）

山賊祭「炎の宴」〜炎を囲み、山賊飯と地酒を愉しむ宴〜

炎を囲みながら、「山賊」がテーマのキッチンカーのご飯を楽しんだり、薪割りなどのワークショップも開催予定。地元の人達との交流も楽しめます。　そのままテント泊や隣接旅館での宿泊も可能。

14:00　ー　山賊ワイルドラン前日受付開始。テント設営または旅館チェックイン可能

15:00　ー　山賊祭「炎の宴」

丹波篠山の食・地酒・クラフトビール、山賊アクティビティ、地元の人達との交流を楽しんでください。

・山賊飯（山賊カレー&地酒またはソフトドリンクつき）前売り販売1100円

・神戸学院大学生によるワークショップ出店等
（会場内天然温泉利用～21時）

29日（日）

ランニングイベント「山賊ワイルドラン」〜夜が明けたら森から走り出せ。間伐や農作物収穫、数々の試練をクリアし、宝を手に入れ、丹波篠山を駆け抜ける〜

4人1チームが力を合わせ、数々の山賊ミッションをクリアしながら、選ばれし者だけが手にする伝説の宝「鳳鳴」獲得を目指します。

7:30　ー　当日受付

8:00　ー　スタート地点集合

8:15　ー　ウェーブスタート
丹波篠山の自然と人を満喫しながら、山賊ミッションカードに従いアクティビティに挑戦

自分で道をつくる（放置竹林の伐採、道路整備）　　　　　
宝を探す（地元小学生作成のマップによるスタンプラリー）　　　　　

【第1の宝ゲット（峠の回復アイテムエイド）】　　　　　
木を切り倒す（間伐材の伐採）　　　　　
木を里へ運び出す（丸太の運搬）

【第2の宝ゲット（里の回復アイテムエイド）】
里の恵みを狩る（落花生の収穫）　　　　　
里の恵みを運ぶ（農作物の運搬）　　　　　
里の人々と交流して心が洗われる（「黒豆の館」）　　　　　

【第3の宝ゲット（炭酸水回復アイテムエイド）】　　　　　
はだしで修行をする（足つぼロード）　　　　　

【第4の宝ゲット（回復アイテムエイド）】　　　　
米を受け取る　　　　　

【第5の宝ゲット（峠の回復アイテムエイド）】　　　
ゴール　　　　　

【第6の宝ゲット（シークレット）】

14:30　ー　表彰式

15:00　ー　解散（路線バスご利用の方は、草山温泉15:40発。西紀荘宿泊ご利用の方は、西紀荘15:40発）

「日本の原風景」とも言われる、秋の丹波篠山の美しい自然も楽しみながら走り抜けます。

【開催風景の動画はこちら】

第1回（2022年）開催風景

第2回（2023年）開催風景

【参加者の声】

参加者の中には100kmマラソン常連のランナーをはじめ、家族連れやラン初心者などさまざま。前回の参加者に楽しみ方を聞いてみました。

「ランイベントなのに地元や色んな人たちとの交流も」

井上穂香さん（関西学院大学　夢調査プロジェクト「arinan」代表）　

普段ランニングは全くしないのですが、イベントを知って「おもしろそう！私たちにもできそう」と、すぐに大学のメンバーで参加を決めました。なかなか体験できないことだなって。現地まで応援に来てくれた友達も何人かいました。

「炎の宴」では“山賊”みたいな格好をした人たちがいて、一緒に「マイムマイム」を踊って盛り上がりました。ランではチェックポイントごとに地元の農家さんや小学生たちが迎えてくれて、「いいところですね」とか、その都度話をしていたら規定タイムをオーバーしちゃって（笑）。でもランイベントなのに色んな人たちと交流できて、丹波篠山の魅力を中から知れたし、私たちのチームが一番山賊ワイルドランを楽しんだと言い切れるくらい楽しみ尽くしました。

「都会で抑圧されている日常から解放された」

小木曽稔さん（会社経営・東京都在住）

前年に開催した際のリポート記事をたまたま読んで、枝豆を背負って走る人の写真が「鳥獣戯画絵巻」で追いかけっこするウサギや蛙みたいに見えたんです。なんじゃこりゃ、やってみたい！と思いました。「ワイルド」っていう言葉にも魅かれて、東京から参加。でも思っていたより遠くなかったです。

実際に参加してみると、異世界につながるゲートをくぐり抜けた感覚で。都会で抑圧されている日常から解放されました。初対面の人たちとチームを組みましたが、いい意味で「旅の恥はかき捨て」だし、共同作業でアクティビティを乗り越えていくのもゲームの○○クエストみたいでワクワクしました。定期的に味わいたくなります。実は半分ほどしか走れずにリタイアしてしまったので、今年は完走して“山賊”になりきりたいと思っています。

【企画のきっかけ】“地域活性”だったはずが。ラン好きのスタッフがつなげた縁。

実は当イベント企画のきっかけは、2022年に丹波篠⼭地域を拠点にまちづくりをするササノワ合同会社ウチダケイスケ⽒とやまもりサーキット⼤⾕晃平⽒からさらなる地域活性の施策を相談されたこと。さらに神⼾学院⼤学現代社会学部現代社会学科菊川⽒からもゼミ学⽣と⼀緒に丹波篠⼭をフィールドと

して何かできないかの相談を受けたことも重なって、結果、篠⼭を舞台とした地域との交流、協働に加

え学びの場の創出を⽬的として本企画がスタート、したはずでした。

発案者の加藤伸一(59)。六甲山縦走や100㌔走等々、毎週末のようにランイベントに参加している

そこからどうしてこんな企画になったのか。まず、マラソン好きの弊社メンバー加藤が丹波篠⼭市へ⾜を運びランニングをする中で、美しい⾵景だけでなく聖徳太⼦にゆかりのある福徳貴寺の湧⽔などの地域資源や声をかけてくださる地域の⽅々を感じ、「⾛ったり歩いたりすることでみえる地域資源がある」と確信。「地域活性」や「学び」が目的ではなく、まずは楽しめることをしようと、ランの道中で⿊枝⾖の収穫や間伐などを体験するというランニングとアクティビティを組み合わせて⾥⼭を楽しむ、新しい切り⼝のFUNランイベントを開催することになりました。

【さらに進化し続けています】走った総距離に応じて放置竹林を伐採。「山賊の森づくり」まで。

竹を伐採して道づくり。ランから数ヶ月後にも関わらず参加者のみなさんが集まりました。

関係者が増えるたびに、アイデアが生まれ、進化し続ける当イベント。ランイベントの参加者が当日走った総距離に応じて、放置竹林を伐採し山道をつくる「山賊の森づくり」も昨年よりスタート。ワイルドランの参加者には筍掘り＆BBQ、ホタル観賞などのイベントもご案内。（※参加自由／実費別）。一回きりのイベント参加ではなく、1年通して丹波篠山に足を運ぶきっかけにもなっています。

＊10kmに一本ずつ伐採。第2回ワイルドランでは総距離858kmに対し、伐採予定85本、実際伐採したのは125本でした。

【メディアでも注目】ラン・観光・SDGs・林業・地域振興…マラソン界にとどまらない話題性。

こうして地域の方々含め、さまざまな関係者でつくりあげてきた「山賊ワイルドラン」。ランイベントでありながら、観光雑誌には掲載されていない丹波篠山の魅力を盛り込み、放置竹林や間伐材などの問題、さらには地元小学校と神戸の大学生とのコラボなど、ユニークで社会性もある内容は、これまでマラソン界で人気の「月刊ランナーズ」特集記事から、全国のSDGsの取組を紹介するラジオ「ロコラバ」、地元丹波新聞や林業専門紙まで、バラエティ豊かなメディアで取り上げられています。