株式会社カネダイが空き家のリノベーション事業を開始　活用1号物件の使用事業者を募集します

宮城県気仙沼市の老舗企業が、地域課題解決・観光需要への対応に向け新たな挑戦

株式会社カネダイ

2024年8月1日 15時31分

株式会社カネダイ(本社：宮城県気仙沼市、代表：佐藤俊輔)は、2024年4月より、同じく気仙沼市に拠点を置く認定特定非営利活動法人Cloud JAPAN(代表：田中惇敏)と提携し、空き家の活用事業を開始したことを発表いたします。

本日2024年8月1日(木)より、当事業1件目の活用事例となる自社所有物件の、使用事業者の募集を開始します。

【申し込みフォーム】https://forms.gle/cNM971WdR5toLKq16

事業の背景 -地域課題の解決と事業安定化に向けての取り組み-

2023年時点で、全国の空き家件数は約900万戸にのぼるといわれており、気仙沼市においてもその増加は例外ではありません。空き家の放置は倒壊や害虫の発生などの危険があり、地域の美観を損なうことから、各地で問題視され続けてきました。2023年より「管理不全空家」や「特定空家」として指定された空き家の宅地に関しては税負担が大きくなるなど、国でも空き家問題への対策が整備されつつあります。この問題を解決する一助として、株式会社カネダイは、市内外で空き家を活用した事業を多く展開する認定NPO法人Cloud JAPANと提携し、空き家を改修することで新たな価値へつなげるためのプロジェクトを立ち上げました。本プロジェクトでは、改修した空き家を事業者向けに貸し出し、有効活用による地域への価値提供を目指します。

第1号物件の特徴

今回は、宮城県気仙沼市松崎高谷に立地する自社所有物件について、物件を賃貸して事業を行っていただける使用者の方を募集いたします。

【物件情報】

所在地：宮城県気仙沼市松崎高谷

確認済証交付年月日：昭和49年3月2日(築約50年)

間取り：6DK、庭付き、駐車場あり

物件平面図1階　※部屋数などの概要を示したもので、寸法などは正確ではありません。

物件平面図2階　※部屋数などの概要を示したもので、寸法などは正確ではありません。

もともと市内の水産系企業の社長が所有していた別宅で、家屋・庭ともにかなり広さがあります。ご縁があって譲渡していただき、ここ十数年はカネダイの社員寮として使用していました。大きな庭をL字型に囲むかたちで南向きに物件が建てられており、庭の向こうには三陸道や山々、南西方向は遠くに海が見える閑静な住宅地に立地しています。

【気仙沼市について】

気仙沼市は、国際線空港がある仙台市から車で約２時間の距離にあり、そのアクセスの良さと、海や山に囲まれた自然環境は、豊かな観光資源です。気仙沼市においては、従来より海外への誘客プロモーション活動・モニターツアー開催など、観光戦略の策定・実施が行われています。特に、仙台空港に多くの便が発着していることから、台湾等アジア圏からの観光客の来訪が見込まれています。*

弊社としては、これらを活かし、海外のお客様に選んでいただけるコンテンツをつくっていくことは、地域活性化にも繋がると考えています。従って当該物件は、“インバウンドに対応できる、「異日常型旅行」**の提供”をコンセプトにした活用が適していると考えておりますが、その他の用途・コンセプトについても引き続き同様に検討していきたいと思います。活用アイデアをお持ちの方は、ぜひご提案ください。

*参考：第４期みやぎ観光戦略プランの令和元年度の実施状況について(宮城県経済商工観光部,2020.9),令和5年度事業方針悦明資料(気仙沼観光推進機構,2022.6.8)

**「異日常型旅行」：従来の旅行のような非日常的な体験ではなく、旅行者がマイペースに旅を楽しみながら、旅行先のリアルな暮らしを体験するような形の旅行。ウェルネスツーリズムやテレワーク・ノマドワーク、二拠点生活、農山漁村型旅行(農泊)などが当てはまる。