島根県安来市の山城音声ガイドによるデジタルコンテンツをリリース

shouTpuTと安来市観光協会が連携 3月1日より販売開始

shouTpuT

2025年2月26日 23時08分

　合同会社shouTpuTは、音声を活用したデジタルガイドアプリ「shouTpuT」を展開し、地域の歴史や文化を未来へ伝える取り組みを行っています。「100年後に声で今を届ける」というビジョンのもと、音声コンテンツを活用し、各地の無形資産を次世代に残すことを目指しています。この度、安来市観光協会と連携して月山富田城に音声ガイドを設置しました。

難攻不落の山城「月山富田城」に新しい観光体験を提供

　島根県安来市にある歴史的名城「月山富田城」において、音声ガイドによるデジタルコンテンツが2025年3月1日より販売開始されます。本サービスは、一般社団法人安来市観光協会が提供し、地域の無形資産を未来に伝えるアプリ「shouTpuT（シャウトプット）」を活用して実現されました。

　月山富田城は、戦国時代に尼子氏の本拠地として発展し、その堅固な防御から「難攻不落の城」として知られています。年間約２万人の観光客が登城する人気スポットですが、ボランティアガイドの高齢化、一人旅の増加によりお客様に応じたサービスの提供が難しい状況にありました。また、文化財である月山富田城に案内看板を設置することが難しく、環境を変えることなく観光客の方々に満足いただける情報を届ける方法が模索されていました。

shouTpuTとの連携で半年間の準備を経て実現

　この課題を解決するため、同じ島根県出身のshouTpuT創業者との縁をきっかけに、観光協会とshouTpuTが連携。半年間にわたる準備期間を経て、今回のリリースに至りました。

　音声ガイドの収録は、月山富田城の歴史に精通する安来市歴史資料館の館長・平原金造さんが担当。実際に城を訪れながら、一緒に息を切らしながら語る臨場感溢れる解説が、そのまま音声に反映されています。このリアルな雰囲気こそが、本コンテンツの魅力のひとつです。

　本コンテンツでは、月山富田城が戦国時代にどのように活用されていたのか、当時の戦争の在り方や地域の背景を学ぶことができます。単なる歴史の説明ではなく、長年にわたり城を見守ってきた語り手の想いが込められている点です。書籍やインターネットの情報では得られない、ガイドの経験に基づいた知識やエピソードが満載です。