日本のドライバー不足解消へ世界初の試み。インドネシアでの運転訓練拠点を設立 StarBoardと庄内橋自動車学校、SJIが提携へ

株式会社StarBoard

2024年10月30日 10時00分

インドネシアに特化した人材紹介事業を展開する株式会社StarBoard(本社：愛知県名古屋市瑞穂区)は、株式会社庄内橋自動車学校(本社：愛知県名古屋市西区)とインドネシアのPT.Sahabat Jepang Indonesia（SJI）と共に、日本国内で深刻化しているドライバー不足の解消に向けて、新たな事業連携を発表しました。インドネシアにおける運転訓練所の設立を通じて、日本の交通ルールに則した安全運転を学ぶ外国人ドライバーを育成し、日本の運輸業界で活躍できる環境を整備します。

この取り組みは、インドネシアが右ハンドル左側通行の交通ルールであること、また宗教的に飲酒が禁じられており飲酒慣習が希薄であることから、同国のドライバーが日本の運転業務に適しているという点に着目したものです。インドネシアのSJIとStarBoardが運転訓練所を共同運営し、そこに庄内橋自動車学校の日本の交通ルールに則した安全運転を組み合わせることで、インドネシア人材が日本で安全且つ安心してドライバー業務に従事することを目指しております。

背景：深刻化する日本のドライバー不足と外国人ドライバー育成の必要性

近年、日本の運輸業界は深刻なドライバー不足に直面しています。高齢化社会の進展や若者の運転職業への関心低下に加え、時間外労働の上限規制である2024年問題によって、多くの企業の物流や交通サービスの人材確保の難しさに拍車がかかっています。この状況は、日本の経済活動全般に影響を及ぼし、特に地方や過疎地域での人材不足が顕著です。

この問題を解決する一つの手段として注目されているのが、外国人ドライバーの活用です。特にインドネシアは、右ハンドルの交通ルールであり、さらに宗教的に飲酒が禁止されているため、日本の交通環境において非常に適した人材が多数おります。しかし、外国人が日本国内でドライバーとして働くには、日本の交通法規や運転マナーを理解し、日本国内での運転技術を学ぶことが不可欠です。

取り組みの概要：インドネシアにおける日本式運転技術の育成プログラム

こうした背景を踏まえ、株式会社StarBoard、株式会社庄内橋自動車学校、そしてインドネシアのSJIが連携し、インドネシアにおける運転カリキュラムを導入しました。この事業連携は、インドネシア国内における運転技術教育を通じて、日本の運輸業界におけるドライバー不足を解消することを目的としています。

まず、インドネシアのSJIが中心となり、現地に日本の交通ルールに則した安全運転を学ぶための専用訓練所を設立します。この訓練所では、株式会社庄内橋自動車学校が有するカリキュラムを基に、日本の交通法規や運転マナー、実践的な運転技術について現地で指導を行っていきます。庄内橋自動車学校は長年にわたり、安全運転指導の実績を持ち、日本国内の運転技術の向上に貢献してきた信頼の置けるパートナーです。

訓練を修了したインドネシア人ドライバーは、株式会社StarBoardを通じて、日本国内の運輸業界で就労の機会を得ることになります。StarBoardは、インドネシアに特化した人材紹介を行う企業であり、日本国内での就労支援や日本文化に関する教育および生活サポートまで包括的に行います。

この取り組みにより、日本の運輸業界の人材不足を解消すると同時に、インドネシアの労働市場にも新たな雇用機会を生み出し、双方にとって持続可能な成長を実現することが期待できます。

インドネシア交通省および警察署立ち会いの元、訓練を実施

この度、StarBoardと庄内橋自動車学校の役員がインドネシアを訪れ、インドネシア行政や現地警察との意見交換を実施し、現地の労働市場における需要と、日本の運輸業界で必要とされるスキルセットとのマッチングを最適化するための協議を行いました。また今後、庄内橋自動車学校の指導員による日本の交通ルールなどの学科及び実車による実技講習を導入して参ります。

今後もより効果的な育成プログラムの設計と、現地での受け入れ体制の強化を図っていく予定です。

今後の展望：持続可能な外国人ドライバー育成システムの拡大と地域貢献

今回の事業連携により、インドネシアにおける外国人ドライバーの育成の土台が構築され、今後さらに広がりを見せることが期待されています。株式会社StarBoard、株式会社庄内橋自動車学校、SJIは、現地の運転訓練プログラムを通じて、年間数百名規模のドライバーを日本の運輸業界に送り出す計画です。これにより、日本国内のドライバー不足解消に貢献していくと共に、専門教育を受けた質の高い外国人材を長期的に確保する基盤を整備して参ります。