イベリコハム、欧州を代表する美食の象徴として日本市場で存在感を強化
欧州キャンペーン「Awaken Your Ibérico Sense(イベリコ・センスを呼び覚ませ!)」の一環として、東京でメディア向けイベントと料理人・業界関係者向け3日間の専門研修を実施
日本は、イベリコハムを含むヨーロッパ産生ハム・ショルダーハムの輸出先として、アジア有数の成長市場に。ICEX-ESTACOMによると、2025年の対日輸出額は2,186万ユーロに達し、2021年からの累計成長率は194.19%を記録
本施策では、イベリコハムの品質、食品安全、トレーサビリティ、伝統、料理への汎用性に焦点を当て、日本の食文化との高い親和性を発信
東京、2026年9月17日。イベリコハムが、日本の食文化において再び注目を集めています。イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は、欧州連合(EU)の支援のもと、「Awaken Your Ibérico Sense(イベリコ・センスを呼び覚ませ!)」キャンペーンの新たな取り組みを東京で実施しました。本施策は、欧州を代表する食文化の一つであるイベリコハムについて、理解と信頼を深め、その魅力を広く伝えることを目的としています。

今回のプログラムでは、日本のメディアを対象とした体験型イベントと、シェフ、料理人、飲食店経営者、食の専門家を対象とする3日間の研修を実施しました。メディア向けイベントでは、イベリコハムの産地や特長に加え、プロによるカッティング、香り・味わい・食感を学ぶガイド付きテイスティングを通じて、製品を多角的に紹介しました。原産地、品質、伝統、トレーサビリティ、食品安全、料理への幅広い活用法というイベリコハムならではの価値を、日本市場に伝える機会となりました。

日本は、イベリコハムを含むヨーロッパ産生ハム・ショルダーハムの国際展開における重要市場の一つです。ICEX-ESTACOMによると、2025年日本への生ハム・ショルダーハム輸出額は2,186万ユーロに達しました。2021年から2025年までの累計成長率は194.19%となり、市場規模は約3倍に拡大。日本は、この期間にアジアで最も大きな構造的成長を遂げた市場の一つとなっています。
この成長は、ヨーロッパ産生ハム・ショルダーハムの輸出全体が堅調に推移していることも背景にあります。ICEX-ESTACOMによると、同カテゴリーの2025年の輸出額は7億5,057万ユーロで、前年比3.94%増、2019年比64.01%増となりました。アジア向け輸出額は6,150万ユーロで、全体の8.19%を占めており、同地域が重要市場として着実に存在感を高めています。
品質を重視する日本市場と響き合うイベリコハム
イベリコハムには、産地、時間、伝統、技術、そして比類のない味わいという、上質な食文化を形づくる要素が凝縮されています。一つひとつの原木は、イベリア半島の風土と、世代を超えて受け継がれてきた知識に基づく、長く緻密な工程を経て完成します。
その独自性は、イベリア半島原産のイベリコ種に始まります。飼料や飼育方法に加え、製造、熟成、乾燥・熟成工程が組み合わされ、製品によっては完成まで最長6年を要します。さらに、原産地から最終消費者まで原木ごとに追跡できる管理・トレーサビリティ体制を整備。欧州基準に基づく品質管理と食品安全の保証により、日本市場に安全性、信頼性、明確な独自性を備えた製品を提供しています。
食材への敬意、精緻な技、品質へのこだわりが食文化に根づく日本と、イベリコハムには自然な親和性があります。深い旨味、繊細な食感、美しい脂の入り方、料理への取り入れやすさを備え、欧州料理はもちろん、日本の感性を生かした料理にも幅広く活用できます。
体験を通じて東京で再発見するイベリコハムの価値
9月14日、東京都千代田区の「fabbit会議室 丸の内」にて、メディア向けイベントを開催しました。報道関係者、オピニオンリーダー、関係機関の代表者が参加し、製品そのもの、食文化、専門知識を通してイベリコハムの価値を改めて体験しました。
当日は、ASICIゼネラルマネージャーのヘスス・ペレス・アギラル氏が登壇しました。また、駐日スペイン大使館から、ミゲル・ゴメス・デ・アランダ・イ・ビジェン公使参事官、ゴンサロ・ラモス・プイグ経済商務参事官が出席し、関係機関を代表して挨拶しました。

ヘスス・ペレス・アギラル氏は、次のように述べました。「今回の取り組みにより、私たちが日本で継続してきたプロモーション活動を一層強化し、消費者にその価値を伝える立場にあるメディア、シェフ、食の専門家の皆さまに、イベリコハムをより身近に感じていただけます。厳格な管理体制のもと、製造工程を追跡できる、安全で高品質な製品であることを改めて知っていただき、信頼を深めていただきたいと考えています」
さらに、「イベリコハムをより深く知り、正しく理解し、存分に味わっていただくことが私たちの目標です」と語りました。

ミゲル・ゴメス・デ・アランダ氏は、「日本とイベリコハムの文化には、産地への敬意、時間をかけることの大切さ、細部へのこだわり、品質を追求する姿勢という、共通する食への価値観があります」と述べ、「日本の消費者が持つ繊細な感性は、イベリコハムの本質と自然に響き合います」と強調しました。
ゴンサロ・ラモス・プイグ氏は、「イベリコハムは世界の食文化を象徴する存在であり、その楽しみ方にまつわる一連の所作も、日本の消費者を魅了しています」と述べました。また、今回のような取り組みについて、「安全性とトレーサビリティが確保された、食文化として高い価値を持つ製品を日本市場に伝える貴重な機会です」と評価しました。

参加者は、イベリコハムを形づくる多様な要素を、体験を通じて学びました。会場では、欧州を代表する食文化としての独自性を支える原産地、伝統、品質、製造工程を紹介。イベリコハムへの関心を高めるとともに、厳格な管理体制と食品安全の保証に支えられ、製造工程を追跡できる製品であることを伝え、日本市場における信頼の向上を図りました。
イベリコハムを深く理解するには、原木の状態を正しく見極め、カッティングの技術が味わいにどのような違いをもたらすかを知ることも欠かせません。マスター・ハムカッターのロベルト・ゴンサレス氏は、薄さ、赤身と脂身のバランス、温度、盛り付けなどに焦点を当て、イベリコハムを最良の状態で味わうためのプロの技術を実演しました。

ゴンサレス氏は、イベリコハム特有の香り、味わい、食感を見極めるためのガイド付きテイスティングも担当しました。参加者は、独自性を生み出す要素や製造を支える保証体制から、一枚のスライスに表れる最終的な味わいまで、イベリコハムを多角的に理解するための視点を学びました。
会場では、主要な日本メディアとの個別取材も行われました。取材では、日本市場におけるイベリコハムの歩み、日本の食文化との親和性、さまざまな喫食シーンや提供方法、日本の消費者との接点を広げるキャンペーンの活動などについて意見が交わされました。ネットワーキングの時間も設けられ、メディア関係者、関係機関の代表者、キャンペーン関係者が直接交流しました。
イベリコハムの魅力を引き出すカッティング技術
イベリコハムの真価は、カッティングによって初めて余すところなく表れます。温度、スライスの薄さ、ナイフを入れる方向、原木の部位ごとの使い分け、盛り付けのすべてが、味わいを左右します。
そのため、イベリコハム文化において、プロのハムカッターは重要な役割を担います。原木ごとの個性を見極め、各部位の特徴を伝え、最適なタイミングを尊重しながら切り出すことで、一枚のスライスに込められた価値を消費者に届けます。

日本でのプログラムでは、専門技術の普及を目的に、シェフ、料理人、飲食店経営者、学生など、日本の食に携わる人々を対象とした3日間の研修も実施しました。研修は料理王国アカデミー(CUISINE KINGDOM ACADEMY)の協力のもと、9月15日、16日、17日にヒルトン東京で開催されました。
研修では、イベリコハムの原産地、特徴、製造工程、品質管理、消費者に届くまでの保証体制を学ぶ座学に加え、実技を実施しました。実技では、原木の適切な準備と扱い方から、各部位を無駄なく活用する方法まで、カッティングの基本と実践を学びました。歩留まりを高めながら、一枚ごとに製品の持ち味を正しく表現する技術の習得を目指しました。
研修初日には、駐日スペイン大使館経済商務部のアルトゥーロ・ランス・ガルシア商務アタッシェが、参加者への修了証授与式に出席しました。日本におけるイベリコハムの専門知識の普及を目的とする本研修に、関係機関としての支持を示しました。

アルトゥーロ・ランス・ガルシア氏は、「今回の研修を通じて、参加した専門家の皆さまがイベリコハムへの理解を深め、技術を磨き、欧州を代表する食文化としての価値を伝えるための新たな知見を得られたことを願っています」と述べました。
日本の食の専門家129名が参加
知識を広げる研修プログラム
料理王国アカデミーとの連携により、イベリコハムは専門性の高い食のコミュニティとの接点を広げました。同アカデミーは、1994年創刊の料理専門誌「料理王国」と連携し、プロの料理人、飲食店経営者、料理講師など、食の専門家約8,000名のコミュニティを有しています。
3日間の研修には計129名が参加しました。参加者は、イベリコハムを自らの仕事に取り入れるだけでなく、チーム、学生、顧客、消費者へ学んだ知識を伝える役割も担います。

本キャンペーンにおいて、研修は重要な施策の一つです。製品を紹介するだけでなく、提供方法、カッティング、保存、料理への活用について専門知識を育むことを重視しています。研修を受けた一人ひとりが、日本におけるイベリコハムの新たな伝え手となることが期待されています。
Awaken Your Ibérico Sense 品質への信頼と食の感動を届けるキャンペーン
欧州キャンペーン「Awaken Your Ibérico Sense」は、日本でイベリコハムへの理解を深め、専門家と消費者の双方に、その独自性を伝えることを目的としています。欧州を原産とする背景、伝統、明確な品質特性、製造工程、食品安全、トレーサビリティ、豊かな味わいを、さまざまな活動を通じて紹介しています。
3年目を迎えた本キャンペーンは、製品を直接体験する機会と、影響力を持つ専門家の育成に重点を置いています。メディア向けイベントと3日間の専門研修を組み合わせることで、情報発信、理解促進、技術習得を一つの取り組みとして展開しました。
ASICIゼネラルマネージャーのヘスス・ペレス・アギラル氏は、「日本はイベリコハムにとって重要な市場であり、食に対する非常に繊細な感性を持つ国です。食材を尊重し、技術の精度を高め、優れた品質を追求するという価値観を、私たちは共有しています」と述べました。
さらに、「今回の取り組みを通じて、日本のメディアや専門家との関係を深め、一つひとつの原木を支える安全性とトレーサビリティを伝えたいと考えています。そして、欧州の食文化への情熱を象徴するイベリコハムを、より多くの方に味わっていただくきっかけを今後もつくっていきます」と語りました。
マスター・ハムカッターのロベルト・ゴンサレス氏は、「カッティングは、イベリコハムがたどる長い工程の最後を仕上げる重要な段階です。原木が最良の状態に達するまでには何年もの歳月を要することがありますが、その香り、食感、味わいを最終的に引き出すのは一枚のスライスです。専門家を育成することは、イベリコハムの文化を守り、伝えていくことでもあります」と述べました。
今回の東京での取り組みを通じて、イベリコハムは、安全性とトレーサビリティが確保された食文化として価値の高い製品であることを発信し、品質を重視する日本市場との結びつきをさらに深めました。

イベリコ豚インタープロフェッショナル協会について
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は1992年に設立され、1999年にスペイン農業・漁業・食料省から農産食品分野の業種間団体として正式に認定されました。畜産事業者と加工・流通事業者で構成される非営利団体です。
関連情報
Awaken Your Ibérico Sense
公式サイト:https://ibericosense.jp/
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)
公式サイト:https://iberico.com/
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