物理AIを社会実装するZREK、川崎に研究施設「ZREK Labs」を開設
フィジカルAI・カンパニーZREK(ゼレック)は、工場の夜間自動化を切り口に、物理AIを活用した完全自律化の制御技術を確立し、社会実装を加速させるべく川崎市に研究所を開設。
次世代ロボティクスのインフラ企業を目指す株式会社Zrek(読み方:ゼレック、本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:今村優希、以下「ZREK」)は、物理AIを活用した自律ロボティクス技術をさらに進化させるため、新川崎エリアのインキュベーション施設「KBIC(読み方:ケービック、かわさき新産業創造センター、以下「KBIC」)」内に新たな研究拠点「ZREK Labs(読み方:ゼレック・ラボズ)」を2025年2月3日(月曜日)に開設いたします。
※物理AI(フィジカルAI、Physical AI)とは、物理空間において知的な判断や行動を実行するAI制御の技術全般を指す。
ZREK Labsでは、日本が抱える深刻な人手不足や夜間稼働のニーズに応えるため、工場の夜間自動化から完全自律化に向けた制御技術の研究開発および社会実装を一層強化します。さらに、次世代のインターフェースを開発し、ロボット導入のハードルを大幅に低減することで、世界中のあらゆる産業領域が気軽に自律型ロボットを導入できる仕組みを整備します。これにより、導入コストや運用負荷の最小化を図り、自律的な生産システムの拡大・提供を目指します。
■開設の背景
(1)深刻化する人手不足と夜間稼働ニーズ
日本では少子高齢化に伴う労働力人口の減少が進み、製造業や物流業界を中心に人手不足が深刻化しています。これらの産業現場では、高い柔軟性をもつ自律技術の確立と社会実装が急務となっており、ロボットが人に代わって作業を担うことで人材不足を解消し、夜間稼働による生産効率の向上も期待されています。こうした背景から、ロボティクスの進化が今後の産業競争力を左右すると考えられています。
(2)「物理AI」で実現する汎用性と柔軟性
ZREKが掲げる「物理AI」は、環境認識、物体操作、自己判断といったロボットに必要な機能を統合する自律制御の技術です。特定の現場や作業への大がかりなカスタマイズを最小限に抑え、多彩な生産ラインや物流フローに対応可能な汎用性が特徴です。道具を買う感覚でロボットを導入できる未来を目指すと同時に、リアル空間から新たなデータを取得し、これまでデジタル化されていなかった領域の課題を解決するエコシステムの構築に取り組んでいきます。
(3)完全自律化へのロードマップ
ZREKは、まず夜間帯の自律稼働システムを確立することで、24時間の連続稼働や人材不足・危険作業の課題を早期に解決することを目指しています。最終的には人的介在をゼロに近づけ、日中・夜間を問わず稼働し続ける「完全自律化」の産業インフラを構築する計画です。単なる人手不足の解消にとどまらず、人材資源の再分配やモノの限界費用ゼロの時代にも対応できる体制を整えることで、社会全体の生産性を底上げする基盤となるよう、高度な制御技術や物理AIモデルの研究開発に注力していきます。
■開設の意義
高度な研究開発と連携強化
「新川崎・創造のもり」に位置するKBICは、首都圏最大級の複合型インキュベーションセンターとして、研究開発型スタートアップを強力に支援しています。ZREK Labsでは、大学・研究機関・産業界と密接に連携して、より短いサイクルでプロトタイプ開発や実地検証を行い、新技術の社会実装を加速させていきます。
社会的・倫理的な視点の追求
ZREK Labsでは、技術そのものだけでなく、その発展に伴う社会的・倫理的影響にも注目しています。従来はあまり接点のなかった専門家、クリエイター、自治体関係者など多様なステークホルダーとの対話を重ね、ロボットとの共存や雇用環境の変化、社会システム全体への影響を多角的に検討。その上で、得られた知見を設計指針や運用ガイドラインに反映し、持続可能なイノベーションを社会へと実装する取り組みを推進します。
■今後の展開
夜間自動化ソリューションの迅速な社会実装
まずは製造・物流を中心とする大手企業向けに試験導入を加速し、深夜帯の稼働効率化を図ることで、人材不足の緩和や人的資源の再分配、さらなる生産性の向上に大きく貢献します。
完全自律化への継続的な研究
物理世界の認知機能や自己学習アルゴリズムなど、ハードウェアとソフトウェア、物理とデジタルの世界を融合した制御技術をさらに深化し、人的介在ゼロでも高度な意思決定が可能なプラットフォームを開発します。
共同研究・実証実験の拡大
大学、研究機関、自治体、企業との連携を強化し、将来的にはナノテクノロジーや宇宙製造業、海洋資源探査など極限環境下でのロボティクス活用も視野に入れます。直近の社会課題と先端技術の融合を図り、実証実験の場をさらに拡充していきます。
■新拠点「ZREK Labs」の概要
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名称
ZREK Labs(読み方:ゼレック・ラボズ) -
所在地
〒212-0032
神奈川県川崎市幸区新川崎7-7 KBIC 117号室(Google Maps) -
最寄り駅
JR横須賀線 / JR湘南新宿ライン「新川崎駅」より徒歩10分
JR南武線「鹿島田駅」より徒歩15分 -
事業内容
物理AIを活用した自律ロボティクス技術の研究開発、夜間自動化ソリューションの実証・共同研究、実装領域のリサーチ
KBIC(かわさき新産業創造センター)について
KBICは「新川崎・創造のもり」内に設立された、首都圏最大級の複合型インキュベーションセンターです。川崎市の強みを活かしたものづくりを中心としたスタートアップ企業の事業成長を支援しており、約100室・8,100㎡以上のラボ施設を有しています。研究開発型の企業などの入居を促進し、2003年の設立から20年以上にわたる起業・事業成長支援の実績を誇っています。
■会社案内
社名 |
株式会社Zrek(ゼレック) |
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代表者 |
代表取締役CEO 今村優希 |
所在地 |
〈東京本社〉 東京都渋谷区神南一丁目6番12号 B1F 〈川崎研究所 ZREK Labs〉 神奈川県川崎市幸区新川崎7-7 KBIC本館 117号室 〈鎌倉営業所〉 神奈川県鎌倉市大船1丁目11-20鎌倉石原ビル5F |
事業内容 |
ソフトウェア及びハードウェア開発に関する事業 |
設立 |
2021年4月 |
公式HP |
求人情報
ZREKでは「長期的な視点」「諦めない意志」「探求する情熱」をもつ人材を幅広い形態(インターン、正社員、業務委託、顧問・アドバイザー)で募集しています。最先端の技術と社会システムに関心のある方は、公式HPまたは下記の連絡先までお気軽にお問い合わせください。
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担当部署:人事部
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E-mail:jobs@zrek.org
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お問い合わせフォーム:https://zrek.org/contact
■本件に関するお問い合わせ先
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担当部署:広報部
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E-mail:contact@zrek.org
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お問い合わせフォーム:https://zrek.org/contact
※取材のご依頼や共同研究・実証実験・ロボット導入に関するご相談など、随時承っております。
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