アーディアンは世界最大のセカンダリー投資プラットフォームを組成　～　過去最高となる300億米ドルを調達　～

• 世界最大のセカンダリー投資プラットフォームASF IXの組成により、アーディアンはグローバルのセカンダリー市場におけるリーダー的位置付けを強化

• 第9号プラットフォームは、主に北米と西欧の良質なプライベートエクイティ資産に投資

• 資金調達の成功により、投資家の流動性ソリューションに対する需要が明確に

• 多様な投資家から資金を調達し、富裕層顧客からの投資は調達総額の22%を占める

ロンドン、ニューヨーク：　2025年1月16日 – 世界有数のプライベートアセット運用会社であるアーディアン（本社：フランス）は、本日、同社が設定した第9号のセカンダリー投資プラットフォームについて300億米ドルの資金を調達したことを発表しました。これは、これまでに世界で調達されたセカンダリー投資プラットフォームの中で最大規模であり、アーディアンのセカンダリー市場におけるリーダー的位置付けを確固たるものにしました。また、今回の資金調達額は2020年にアーディアンが第8号プラットフォームで調達した190億ドルを大幅に上回るものであり、アーディアンのセカンダリーおよびプライマリー市場における運用資産残高は、970億米ドルに達しました。

今回の資金調達は、予定額を上回るハードキャップで終了するという成功を収め、2024年には市場のボラティリティと流動性に対するニーズを受け、案件総額が過去最高水準に押し上げられる中、投資家のセカンダリー投資に対する持続的な関心の高まりを浮き彫りにしました。

資金調達には、欧州、米州、中東、アジアの44カ国から465以上の投資家が出資しており、主要な年金基金、保険会社、政府系ファンド、金融機関、個人富裕層など、世界各国の幅広い投資家から関心が寄せられました。

第9号プラットフォームに対しては、特に富裕層顧客からの大幅な投資の増加が確認され、調達総額に占める割合は22%と、第8号プラットフォームの11%から大幅に拡大しました。

第9号プラットフォームの設定は、最高水準のプライベートエクイティ資産を確保し、市場で最も洗練された主要な機関投資家や資産運用担当者に流動性ソリューションを提供するという、アーディアンの既存のセカンダリー戦略に沿ったものです。

また、第9号プラットフォームの需要と規模は、アーディアンがセカンダリー市場で最大かつ最も複雑な案件を成立させる資本を有する数少ないプライベートエクイティ投資会社の一社であることを実証しています。アーディアンのセカンダリーおよびプライマリー投資チームは、業界でも最も経験豊富なチームの一つであり、14の拠点に100人以上の投資専門家が在籍し、上層部は20年近く共に業務を遂行しています。

アーディアンのセカンダリーおよびプライマリー投資チームは、25年以上に亘り培ってきた市場に関する専門知識を活用し、自社の投資活動をサポートするために、プライベート市場の資産に関する世界最大級かつ最も包括的なデータベースの一つを構築しました。このデータベースは、650を超える資産運用会社の1,600本のファンドを網羅し、10,000社以上に関する540万件のリアルタイムデータへのアクセスを提供しています。蓄積された膨大なデータとAIを活用することで、統合されたデータプラットフォームを通じて、いつでも投資に最適なファンドを特定することが可能となり、投資担当者はより迅速かつ機敏に、根拠に基づく投資判断を下すことができます。

アーディアンのエゼクティブ・プレジデント兼セカンダリー部門共同責任者のマーク・ベネデッティは次のように述べています。「アーディアンは、セカンダリー市場におけるかつてない投資機会を積極的に収益化しています。プライベート市場の継続的な急成長に伴い、投資家はプライベートエクイティ・ポートフォリオのアクティブ運用にセカンダリー市場を活用する傾向が強まっています。最近では、金利環境の変化と公開市場の変動により、多くの投資家はアロケーションが偏重しており、その解決策が求められています。こうした市場のダイナミクスに、25年以上に亘り培ってきた当社の強みが組み合わさり、今回の記録的なマイルストーンを達成することができました。アーディアンはプラットフォームの規模に支えられ、前例のない大規模な案件を実現することが可能となり、直近2件のセカンダリー案件は、それぞれ30億米ドル超の規模となりました。投資家の皆様には継続的なご支援と信頼を賜り、心より感謝申し上げます」

アーディアンのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼セカンダリー部門共同責任者のヴラディミール・コラスは次のように述べています。「2024年には、セカンダリー市場の案件総額は記録を更新しました。流動性やポートフォリオのリバランスのためにセカンダリー市場を利用することは、もはや単発的な投資判断ではなく、機関投資家によるプライベート市場投資戦略の不可欠な要素となっています。これにより、売却される資産総額は大幅に増加し、投資規模の大きいセカンダリー投資家にとっては、かつてないほどの好機が生まれると同時に、より厳選した投資が可能となりました。市場の成長に伴い、運用資本が潤沢で、最も複雑な案件への対応能力を有するファンドが恩恵を受けることとなる見通しです。第9号プラットフォームは、既に資金の50%が投資されており、１案件あたりの投資総額は平均20億米ドルとなっています。2025年はさらに活発な年になる見通しで、投資家の皆様のおかげで、このような市場機会において十分な資本を確保できたことを深く感謝しています」

アーディアンについて

アーディアンは、世界中の1,720を超える顧客のために、1,760億米ドルの資産の運用または助言を行う、世界有数のプライベートアセット運用会社です。プライベートエクイティ、実物資産、クレジットにわたる幅広い専門領域により、様々な投資機会を提供すると共に、クライアントの異なるニーズに柔軟に対応しています。アーディアン・カスタマイズドソリューションズは、機関投資家のクライアントが求める資産の正確な組み合わせを選択し、主要な第三者のスポンサーが運用するファンドにアクセスできる、オーダーメイドのポートフォリオを構築します。プライベートウェルスソリューションズは、世界中のプライベートバンク、ファミリーオフィス、プライベートな機関投資家向けに、専用のサービスとアクセスソリューションを提供しています。アーディアンの主要株主は従業員であり、人材の育成と集合知に基づく協調的な文化の促進に重点的に取り組んでいます。欧州、米州、アジア、中東の19拠点における1,050人超の従業員は、責任投資原則に最大限の努力を払っており、金融を通じて社会に貢献することに注力しています。アーディアンは、高い倫理基準と社会的責任を兼ね備えた優れた投資パフォーマンスの実現を目指しています。詳しくはwww.ardian.com（英語）をご参照下さい。

アーディアンでは、永続する企業を築くために全力を注いでいます。

（注）本プレスリリースは、現地時間 2025年1月16日に配信されたものの日本語訳です。