水災時の早期復旧を実現する企業向け水災復旧サービスをリニューアル
復旧サービスをご利用頂いたお客様に、早期復旧の実現に加えて、国際的な規格に則った被害調査・復旧プロセスによる安心感、復旧作業コストの最適化をご提供することが可能になります。
2025年4月7日
ベルフォアジャパン株式会社
概要
ベルフォアジャパン株式会社(代表取締役社長:加藤 道久 以下、ベルフォア)は、これまで45年以上にわたる経験と知見をもとに独自の基準を設け提供してきた水災時の企業向け水災復旧サービスについて、被害調査・復旧プロセスに関する認定を行っているIICRC(Institute of Inspection Cleaning and Restoration Certification)の規格と手順を取り入れてリニューアルいたしました。
これにより、復旧サービスをご利用頂いたお客様に、早期復旧の実現に加えて、国際的な規格に則った被害調査・復旧プロセスによる安心感、復旧作業コストの最適化をご提供することが可能になります。
背景
気象庁の全国アメダスによると、過去50年を通じ日本では大雨(1時間降水量50㎜以上)の年間発生回数は増加傾向にあり、毎年のように大規模な水災が発生しています。また、マンション、商業ビルやホテル等の建物の老朽化に伴って起きる上下水道管からの漏水事故も増加傾向にあります。


ベルフォアはこれまでも水害や漏水事故を含む水災に対して、水災に遭われた企業が経済活動をできるだけ早く再開できるように、排水・除湿・乾燥・防カビ・除菌・脱臭等の「早期復旧サービス」を提供してまいりました。
一方、地球環境の変化に伴い日本国外でも水災被害は世界中で拡大傾向にあり、これら対策に関する研究が進み被害調査や復旧プロセスの基準化が進展しております。
こうした背景から、ベルフォアでは先進的な国際的な規格であるIICRCの認証を取得するとともに、その規格と手順を取り入れ45年以上にわたる経験と知見をもとに独自の基準を設け提供してきた水災時の企業向け水災復旧サービスをリニューアルいたしました。
リニューアルのポイント
・国際的な規格に則った科学的な復旧作業
ANSI/IICRC S500 – 2021 Standard for Professional Water Damage Restoration 5th Edition(以下、ANSI/IICRC S500 – 2021)の手順に則り被害状況を各種計測器や試薬を用いて数値化します。また、数値化した情報に基づき適切な復旧プロセスをご提案します。
・省力化とコストダウン
対象区域の広さや復旧難易度をクラス分けし、それぞれに適した復旧期間や機材選定により計画の無駄を省き、効率的な復旧を実現します。
・関係者との信頼関係
関係者に復旧状況を計測による客観的な数値データを含めて逐次ご報告します。作業の進捗状況を可視化することで関係者に安心を提供します。
リニューアル後の復旧サービス内容
水災被害調査

これまで |
リニューアル後 |
|
検査項目 |
目視(さび、カビ、腐食、濡れ跡、被水痕、渇き染み など) 計測(水位、気温、湿度、水分浸透量、サーモグラフィーによる影響範囲、微生物、水質[腐食性汚染物、pH]) |
左記に加えて: IICRC基準による汚染度による水のレベル分け、水分量による被害のレベル分け、影響範囲の体積の考慮 |
数値基準 |
ベルフォアグループ独自基準値 |
左記に加えて: IICRC基準による評価数値を考慮 |
必要機材(注) 計算式 |
ベルフォアグループ独自計算式 |
左記に加えて: IICRC基準による必要機材の計算式を考慮 |
調査報告書兼提案書 |
ベルフォアグループ独自の経験と知見に基づく影響評価、復旧提案 |
左記に変えて: IICRC基準による影響評価、復旧提案を |
(注)除湿器や送風機等
水災復旧プロセス

これまで |
リニューアル後 |
|
作業手順 |
ベルフォアグループ独自基準の手順で実行 |
左記に加えて: IICRC基準における水のレベル分けに |
作業時の 観測と調整 |
ベルフォアグループ独自基準に基づき 気温、湿度、水分量を観測しながら機材を調整 |
左記に変えて: IICRC基準による湿度表に基づく機材調整 |
水分量等 観測頻度 |
適宜(独自基準) |
左記に変えて: 毎日(作業日毎) |
完了報告書 |
ベルフォアグループ独自形式 |
左に加えて: IICRC基準による数値を記載 |
【水災からの復旧に使う機材の例】




【測定結果例】
復旧開始からの温度と湿度観測例:青:温度、緑:湿度

水災復旧事例:


ベルフォアについて
ベルフォアは世界最大級の災害復旧専門会社です。 世界29カ国(550以上の拠点)、14,000名以上の経験豊かな技術者が最先端の復旧技術を駆使して24時間365日対応しています 。
日本国内には本社(東京都江戸川区)に加え、仙台・名古屋・大阪・福岡に拠点があり、災害に遭われた企業の早期復旧の支援を行っています。
【水災への対応事例】
日本国内では2011年の東日本大震災による津波、2018年の西日本豪雨、2019年の台風19号による広域水災等のほか、毎年、多数の実績があります。
海外では2005年にアメリカ南部を襲ったハリケーンカトリーナによる水災、2011年のタイ大洪水、2021年にドイツやベルギー等多くの国を襲ったヨーロッパ洪水等があります。
お問合せ先:
お客様からのお問合せ先
ベルフォアのホームページ:https://www.belfor.com/jp/ja/
メール:inquiry@jp.belfor.com
被災時などの緊急連絡先:0120-119-140(24時間対応)
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