福一興業がノアテック株式取得、環境事業の強化へ
六価クロム、PFAS等の処理に強み
有限会社福一興業(本社:東京都江東区、代表取締役:福山 俊大、以下「福一興業」)は、このたび株式会社ノアテック(本社:東京都中央区、代表取締役:佐藤 淳一、以下「ノアテック」)の株式取得を実施し、完全子会社化したことをお知らせいたします。

福一興業は「社会インフラの強靭化をサステナブルなソリューションで実現する」というビジョンを掲げ、建設発生土のリサイクルプラントや汚泥中間処理などの環境事業及び水道管耐震化事業などを行ってきました。近年、社会インフラ整備に伴う建設副産物の適正処理や再資源化が大きな課題となっており、昨年4月には「水質汚濁防止法施行規則等の一部を改正する省令」が施行され、六価クロムに関する規制が強化されました。加えて、PFASに関する新たな規制が2026年4月に施行予定であり、より高度な環境対策が求められています。このような背景から、当社は有害物質処理技術を有する戦略的パートナーとの連携を模索しておりました。
ノアテックは六価クロム、PFASや重金属等による汚染土壌・排水を浄化する環境事業と独自のフルボ酸抽出技術を活用したマイクロバイオーム及びバイオスティミュラント関連事業を展開する会社です。主力の環境事業では、姉ヶ崎火力発電所における燃料油タンク洗浄排水やガス化溶融炉施設跡地に溜まった六価クロム含有排水の処理実績があります。また、直近ではリニア中央新幹線におけるトンネル工事で排出される六価クロムを含む排水の処理にノアテック製品が採用されています。
今回の資本提携により、福一興業は所有する汚泥中間処理施設における処理の高度化を実現し、最終処分場許可の取得を目指します。併せて、土壌地盤改良などの工事業における連携も視野に更なる事業成長を見込んでおります。今後は両社の協業により、社会インフラ整備に伴う環境負荷の低減を一層推進してまいります。また、大きな市場成長率が見込まれるマイクロバイオーム分野ではヒト向け、ペット向け両面で製品開発(共同開発含む)を加速させ、新たな価値提供にも取り組んでまいります。
※マイクロバイオームとは
身体に共生する微生物(細菌、真菌、ウィルス等)とその関連代謝産物の総体を指します。近年、腸内・皮膚・口腔内等に存在するマイクロバイオームが疾病管理のための治療薬として使用される可能性を秘めていることが判明してきました。ヒトマイクロバイオーム市場は、2022年では約5.7億ドル(約820億円)の市場価値から、2030年には約27億ドル(約3900億円)に達すると推定されています。
(参照元:https://www.aist.go.jp/aist_j/magazine/20231101.html)
ノアテック社製品「スーパーナミット」による汚水凝集処理デモンストレーション
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