国内最大規模を誇るアカデミア共催の起業支援プログラム、第12回「1stRound」支援先に採択

株式会社Freezo

冷熱を活用し、カーボンニュートラル社会の実現を目指す株式会社Freezo(本社:東京都文京区、代表取締役:水野竣介、以下「Freezo」)は、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 植田浩輔、以下、「東大IPC」)が運営する国内最大規模を誇る大学・研究機関共催のアクセラレータープログラム「1stRound」の第12回支援先として採択されました。

Freezoについて

Freezoは「冷熱を活用してカーボンニュートラルな社会の実現へ」というビジョンを掲げ、2025年に創業したスタートアップです。冷凍冷蔵倉庫業では、倉庫稼働に莫大な電力が消費され運営費の多くがここに費やされます。昨今のクリーンエネルギーへの移行の要請や、ロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料価格高騰に準じて、倉庫の運営にかかる電気料金は近年大幅に高騰しており、事業者の経営を圧迫しています。こうした課題に立ち向かうべく、Freezoは、独自のAI・数理最適化技術により冷凍機を自動で最適に制御することで電気代を削減する制御システムを開発しています。東京大学での研究成果をベースに、未踏アドバンスト事業で技術を磨き、物流業者や水産業者などと現在実証を進めています。

採択総評

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 1stRound Director 長坂英樹氏の総評​

“日本のコールドチェーン市場は1.8兆円規模とされ、そのうち電気料金が占める割合は最大2,000億円とも推計されています。冷凍冷蔵倉庫では温度維持のため冷凍機の稼働が不可欠ですが、従来の制御は単純で、電力価格の変動に柔軟に対応できず、結果として多くの無駄なコストやエネルギー消費が発生しているのが現状です。この課題に対し、Freezoは冷凍機を“蓄熱装置”として捉え直し、電力市場価格や倉庫の入出庫状況に応じて冷凍機を最適制御する、まったく新しいアルゴリズムを開発しました。同社の技術は、東京大学での研究成果をベースに、AIや数理最適化を融合させたもので、実証実験では最大26%の電気料金削減を実現しています。すでに大手倉庫業者や水産物流企業とのPoCも進行しており、実証フェーズから社会実装へと着実にステップを踏み出しています。学生起業チームでありながら、その技術力と実行力は非常に高く評価されています。また、再生可能エネルギーの余剰電力を冷熱として貯めるという発想は、電力系統の安定化や脱炭素といったマクロな社会課題ともリンクしており、Freezoの取り組みは環境政策面からも注目されてます。冷凍冷蔵倉庫という“眠れる巨大リソース”を再定義し、エネルギーと物流のインフラを根本から革新する存在として、今後の展開を期待したいです。“

株式会社Freezo 水野竣介代表 コメント

大学入学時から憧れていたプログラムに採択され光栄に思うとともに、これまでサポートいただいたすべての方々に感謝申し上げます。「1stRound」からの資金支援、事業連携、各専門家からのサポート等、多方面にわたるお力添えを賜りながら、コールドチェーン業界、そして電力業界への貢献を目指してチームで引き続き事業に取り組んでまいります。

技術シーズの社会実装を支援、大学・研究機関横断・Non-Equity型、国内最大規模の起業支援プログラム

「1stRound」は、大学に関連する優れた技術や着想の事業化、社会実装を支援する国内最大のアカデミア横断型アクセラレータープラットフォームです。初動を加速させるためのNon-Equity資金支援をはじめ、その事業価値が算定可能な事業体・スタートアップとなるためのハンズオン支援を行うべく、2017年より東京大学を母体に「起業支援プログラム」としてスタートしました。2019年より名称を「1stRound」とし、コーポレートパートナーの参画も得たコンソーシアム形式で展開、その後国公立・私立大学、国立研究機関が参画し、国内最大規模を誇るアカデミア共催プログラムへと進化しています。

過去採択企業の資金調達成功率は約90%以上、大手企業との協業も拡大

「1stRound」では、過去8年半、累計93チームを採択し、会社設立・資金調達を支援してまいりました。支援後1年以内の資金調達成功率は約90%以上、大型助成金の採択率50%以上を達成しております。また、コーポレートパートナーを中心とする大手企業との協業関係の創出にも注力しており、各回半数を超えるチームが協業に至っております。採択企業とコーポレートパートナーをはじめとする様々なステークホルダーを繋げ、双方の知見を活かしたより良いスタートアップ創出のためのコミュニティの醸成とともに、技術シーズを活用したスタートアップビジネス促進の加速を目指します。

また、関連大学の起業家教育プログラムとの連携により、全採択数のうち再応募からの採択は20~25%を占めており、アカデミアからの起業をより後押しする、エコシステム構築を目指しています。

「1stRound」:https://www.1stround.jp


株式会社Freezo

概要:

独自のAI・数理最適化技術により、大型冷凍冷蔵倉庫にかかる電気代を削減する制御システムを開発している東大発スタートアップ。物流業者や水産業者などと現在実証を進めている。

名称:株式会社Freezo

所在地:東京都文京区向丘2丁目3−10東大前HiRAKU GATE

代表者:水野竣介

設立:2025年1月

URL: https://freezo.jp/

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会社概要

株式会社Freezo

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URL
https://freezo.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区向丘2丁目3-10 東大前HiRAKU GATE
電話番号
-
代表者名
水野 竣介
上場
未上場
資本金
10万円
設立
2025年01月