国内最大規模を誇るアカデミア共催の起業支援プログラム、第12回「1stRound」支援先に採択

AcceleBody株式会社

AcceleBody株式会社(本社:東京都豊島区千川、代表取締役:青木治雄[CTO]・中村綾太[CEO]、以下「当社」)は、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 植田浩輔、以下、「東大IPC」)が運営する国内最大規模を誇る大学・研究機関共催のアクセラレータープログラム「1stRound」の第12回支援先として採択されました。

ロボット制御技術を応用した簡便・迅速な動作分析で、医療現場を支援

当社は、人生最後の10年の健康を脅かす足腰の問題に挑む、2023年12月に創業したスタートアップです。寿命と健康寿命には約10年のギャップがあり[※1]、その要因の1/3が足腰の問題に起因しています[※2]。 一方でその足腰の治療を担う整形外科でのリハビリテーションでは、理学療法士がマンツーマンで仮説検証を繰り返して原因を探り治療を進める人手作業が中心となるため、品質(評価や治療の質)と量(患者数や収益)の両立が難しいという課題があります。実際に通院患者の64%が治療に満足していないとの調査もあります[※3]。

これらの課題を解決するべく、当社は、ロボット研究で培った三次元計測・力学解析・AI技術により、1台のカメラで治療に役立つ指標を簡単に計測できる動作分析システムを開発しています。これまで設備が高額かつ専門技術と時間が必要で、医療現場では活用しづらかった関節負荷などのバイオメカニクス分析を、誰でもカメラ撮影だけで簡便に客観性の高い負荷測定・分析が可能になります。膝や股関節などの痛みの原因となる力学的な関節負荷を明らかにしていくことで、一人ひとりに合った最適なソリューションに繋げることを目指しています。

共同創業者でありCTOの青木治雄は、ホンダにて自動運転やリハビリテーション用ロボット等の研究に従事した後、当社のコア技術となる動作分析技術を独自開発しました。また、CEOの中村はヘルスケア企業にてCOOの経験を経て、長年の膝痛を持つ当事者としても本課題に着目し創業に至りました。2025年2月には、東京都及び(公財)東京都中小企業振興公社が公募する令和6年度「高齢者向け新ビジネス創出支援事業」にも採択され、ロボット制御技術を活用した独自の力学分析技術によって、高齢者の足腰に関する早期課題発見と予防サービスを開発し、人々の健康寿命の延伸に貢献して参ります。

まずは、全国1.7万件の整形外科へ展開し、簡便に客観性の高い評価をできるようにすることで、リハビリテーションの品質向上と、より多くの方々への治療が提供できるよう展開支援して参ります。
この度の「1stRound」採択による資金支援、事業連携、各専門家によるサポート等の多面的な支援を通じ、2025年12月の製品・サービスの提供開始を目指します。

採択総評

この度当社を採択頂きました。当社では今後も医療現場に役立つ技術や製品の開発を通じて更なる医療の発展と健康寿命の延伸を目指して展開して参ります。

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 1stRound Director 長坂英樹氏の総評​

人生100年時代を迎える中で、足腰の衰えによる転倒や歩行障害は、介護が必要になる主因の一つとして社会課題になっており、例えば要介護原因の3割が筋骨格系疾患に起因すると報告されています。AcceleBodyは、ロボット工学にルーツを持つ独自の力学推定技術により、従来は困難だった“関節にかかる負荷”を可視化し、整形外科やリハビリテーションの現場に新たな可能性をもたらそうとしています。わずか一台のカメラで、複雑な身体の動きを解析し、痛みや障害の原因を定量的に把握できるこの技術は、医療従事者の直感や経験に頼らざるを得なかった従来の診療をアップデートするものです。さらに、患者自身が身体の状態を視覚的に理解できるため、治療への納得感や継続意欲も高まるという利点があります。すでに臨床現場からの関心も高く、学会での発表やデモを通じた評価も得ています。今後は整形外科クリニックを中心に導入を進めるとともに、装具開発、予防医療、アスリート支援など、動作解析が価値を発揮する多様な領域への展開を期待してます。

AcceleBody株式会社 代表取締役CEO 中村綾太のコメント

人は皆、「自らの人生を存分に謳歌したい!」そう思っていることでしょう。老後も思う存分仕事をしたい、家族や友人と余暇を楽しみたい、そんな希望が誰にでもあるはずです。しかしながら、現実は人生最後の10年は要介護状態となり、自身が自由を謳歌できないだけでなく、家族が自身のために自由を犠牲にして介護することになってしまうのです。そんな人々をなくしたい、それに苦しむ社会を変革したい。私たちは、私たち自身や、そんな人々と社会のために、健康寿命の延伸、そして人生を謳歌できる足腰づくりに貢献して参ります。

この度の採択は、私たちの事業の大きな後押しとなりました。引き続き「1stRound」の支援を最大限に活用しながら、事業づくりに邁進して参ります。

技術シーズの社会実装を支援、大学・研究機関横断・Non-Equity型、国内最大規模の起業支援プログラム

「1stRound」は、大学に関連する優れた技術や着想の事業化、社会実装を支援する国内最大のアカデミア横断型アクセラレータープラットフォームです。初動を加速させるためのNon-Equity資金支援をはじめ、その事業価値が算定可能な事業体・スタートアップとなるためのハンズオン支援を行うべく、2017年より東京大学を母体に「起業支援プログラム」としてスタートしました。2019年より名称を「1stRound」とし、コーポレートパートナーの参画も得たコンソーシアム形式で展開、その後国公立・私立大学、国立研究機関が参画し、国内最大規模を誇るアカデミア共催プログラムへと進化しています。

過去採択企業の資金調達成功率は約90%以上、大手企業との協業も拡大

「1stRound」では、過去8年半、累計93チームを採択し、会社設立・資金調達を支援してまいりました。支援後1年以内の資金調達成功率は約90%以上、大型助成金の採択率50%以上を達成しております。また、コーポレートパートナーを中心とする大手企業との協業関係の創出にも注力しており、各回半数を超えるチームが協業に至っております。採択企業とコーポレートパートナーをはじめとする様々なステークホルダーを繋げ、双方の知見を活かしたより良いスタートアップ創出のためのコミュニティの醸成とともに、技術シーズを活用したスタートアップビジネス促進の加速を目指します。

また、関連大学の起業家教育プログラムとの連携により、全採択数のうち再応募からの採択は20~25%を占めており、アカデミアからの起業をより後押しする、エコシステム構築を目指しています。

「1stRound」:https://www.1stround.jp

※1: 総務省 令和2年版高齢者白書

※2: 厚生労働省 国⺠生活基礎調査

※3: 外山 2012: 筋骨格系の慢性疼痛に係わる調査研究

AcceleBody株式会社について

名称:AcceleBody株式会社(アクセルボディ)

所在地:東京都豊島区千川1-25-18

代表者:代表取締役CTO 青木治雄、代表取締役CEO 中村綾太

設立:2023年12月

URL:https://www.accelebody.com/

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会社概要

AcceleBody株式会社

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URL
https://www.accelebody.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都豊島区千川1-25-18
電話番号
-
代表者名
中村綾太
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2023年12月