赤澤遼太郎の挑戦が詰め込めこまれた舞台が開幕!赤澤遼太郎28歳記念公演『Fight with Tomato』
共演に竹村晋太朗を迎え殺陣に挑戦! 赤澤遼太郎が大嫌いなトマトにも挑戦!? オール赤澤遼太郎プロデュースの全容
「僕個人が少しでも技術を上げたら、それが一番の恩返しになると思ってます」
そう語るのは、MANKAI STAGE『A3!』シリーズで秋組のムードメーカー・七尾太一を演じてきた赤澤遼太郎。その役を卒業し、大きな節目を迎えた今も、彼は“役者としての中身”に真摯に向き合い続けている。その歩みの証明とも言えるのが、毎年開催されている記念公演だ。朗読、コメディ、歌、そして今年挑むのは「殺陣」――しかもタイトルは『Fight with Tomato』。殺陣とトマトという異色の組み合わせの裏にあるのは、どこまでも真剣な赤澤の芝居に対するチャレンジ精神だった。過去の挑戦を振り返りながら、28歳を迎える今、彼が見据えているものとは。

──MANKAI STAGE『A3!』ACT3!2025終幕、そして赤澤さん自体は卒業ということで、今どんなお気持ちですか?
色々なことがありました。なんとも一言では言い表せない気持ちです。なんか、たくさん泣きました。俯瞰で見ると、自分は一つの劇団に所属していたんですよね。7年間、同じ役、同じカンパニーで過ごすということが、本当にリアルに劇団を体験したようなもので。出会い、別れ、思い出、辛いこと、楽しいこと、たくさんありすぎて振り返ると本当に一言では言い表せないです。
──秋組のメンバーは、赤澤さんの卒業についてどのような反応でしたか?
秋組のメンバーとは特に青春を過ごした感じがあります。みんなで旅行やサウナや遊園地に行ったりとか、あと今回のACT3!の期間に卒業旅行みたいなことをさせてもらったんです。ありがたいことですよね。藤田(玲)先生と(中村)太郎先生が、生徒たちのために思い出づくりの卒業旅行を企画してくれたって感じで、みんなでグランピングとかして、夜は本当に修学旅行みたいな感じで遅くまでなかなか寝ないでふざけ合って。(稲垣)成弥くんとかは本当に臣くんみたいに美味しいご飯を作ってくれたりとか、公演中も遊んでる時も、みんながそれぞれの関係性で、それぞれのキャラクターがあって、幸せでした。その幸せな分、別れが辛いんですよね。まだちゃんと実感しているわけでもないかもですが、シンプルに「寂しい」って思い合える仲だった、そんな感じです。(中村)太郎は4月くらいからずっとキレてて、僕が(水江)建太くんや成弥くんと楽しそうに喋ってると「お前が話題の中心に入るな!端にいろ!」って。つまり「いなくなった後、寂しくなっちゃうだろ!」って、そんな感じでずっとキレキャラでした(笑)。楽しければ楽しいほど寂しくなる(中村)太郎は本当に面白くて、可愛くて、でも僕も同じ気持ちでした。
──泣いたりとかされました?
なんかみんな、これは秋組だけとかではなく、千秋楽の幕が降りた瞬間に大泣きだったんですよ。(吉高)志音はずっと我慢してたけど号泣。成弥くんはずっと「せいせいする、せいせいする」って言いながら、俺と会うと「ダァ〜ッ」て泣き出す…みたいなのを繰り返してて、なんかもうネタみたいに泣いてました。みんな役に入っていると泣かないんですけど、幕が降りると、大変な公演を乗り越えた達成感と思い出と別れが同時に来て、なんか結構みんな汗と涙でぐちゃぐちゃで!もうボロボロでした。
──打ち上げとかもあったんですか?
そうなんです。コロナ禍もあったから、久しぶりに大規模な打ち上げがあって。今回ACT3!では本当に全員集合だったじゃないですか!なんか本当に卒業式とかの二次会?みたいな感じで。スタッフさんも卒業する方がいたし、僕自身も卒業で、お別れ会みたいな感じでした。ACT3!って4種類のお芝居作ってるんですよ?なんとなく「大変だよね」「すごいよね」みたいな一言で片付けられてしまうんだけど…。中の人はやっぱりすごいんですよ。特にスタッフさん!公演しながらずっと作り続ける状況がひたすら続く。D公演まで開幕するまでの期間でいうと、かなり長い時間を本番やりながらプランニングと稽古に費やしてたんですよね。スタンバイ部はいつもの公演の4倍キャストいるし、4パターンだし!やばくないですか?すごいんですよ プロ中のプロ!僕が19歳のときからお世話になっている舞台監督さんに「今回本当にすごいですよね!」って打ち上げの時に言ったら「別に普通だよ」って!格好よくないですか?やばいですよ。普通じゃなくても普通のように仕事するプロの集団。衣装さんとかも、打ち上げの時に「もっとこうしたかった!」「ここのクオリティをもう少し上げて送り出したかった!」って。たくさんの衣装替えやメンテナンスの時間的制約の中で戦ってるだろうに、悔しいって僕に言ってて。本当に純粋に上を目指してるんです。愚痴とかじゃないんですよね。もちろん役者たちもそうなんだけど、今回は特にスタッフさんたちの凄さ、MANKAI STAGE『A3!』というカンパニーの凄さを改めて痛感しました。

──皆さんとお話しできたんですね。
打ち上げの時は一通りのスタッフさんやキャストさんと話せる機会をもらったと思います。ありがたい会でした。二次会の時は定本楓馬くんとかなり喋っていたかもです。お芝居のこと。今回A公演で楓馬くんとがっちりお芝居したんですが、楓馬くんとはお芝居の話をするのが楽しくて。宝物のような時間。打ち上げ会場の隅で二人の空間を作っちゃいました。演出の松崎(史也)さんとも今後の話とかして、本当になんか、みんな背中押されすぎるくらい押してくれるんです。僕は2.5次元舞台を卒業するとかそういうのは特に考えてなくて、これからも純粋に、色々な役を勝ち取っていきたい。新しいこともどんどん挑戦したい。その中でいただいたお話をちゃんと大切にしたいし、時にはオーディションで勝ち取っていきたいと思ってます。MANKAI STAGE『A3!』で学んだことはすべての作品においてそれこそシェイクスピアの作品のように後世に残るように、役者もスタッフも進化しなきゃいけないということ。僕自身もいち役者としてもっともっと進化しなきゃならない。中にいても、外にいても、同じように思うと思う。それくらい大切ななことを教わった演目だし、皆さんと話してても改めてそれを思った気がします。
──進化ということで、今年も赤澤遼太郎28歳記念公演 舞台「Fight with Tomato」の稽古が始まります。毎回ご自身の苦手なことに挑戦されているそうですが、今回はどのような公演になりそうですか?
僕は役者になるためのちゃんとした素養がないんです。19歳でデビューした時はレッスンとか、そういうのをすっ飛ばして、いきなり現場に入ってしまいました。だから歌もダンスもお芝居も、全然素人なまんまで、見よう見まねで今までやってきてしまいました。だからなんか、一個一個のクオリティが僕は低いんだとずっと感じているんです。2.5次元の舞台は本当にスタッフさんの力がすごくて、衣装やウィッグ、メイクや美術、演出、音楽、原作の力すべてに守られていて。型にハマってれば、ある程度OKがもらえてしまう。でも、その僕を取り巻く鎧がなくなった瞬間に、いち役者としてはどうなんだって。
最初の25歳記念公演は、読み解く力、表現する力を頑張りました。舞台の台本って、当たり前ですけど、わかりやすくなってるんです。見る人にも演じる人にも。こう演じれば大丈夫って。でも25歳記念公演は、読み物としての作品を劇として「表現する」という形に変えて朗読をしました。めちゃくちゃ難しかった。まずは台本という鎧を外してみたんです。
26歳記念公演ではむき出しの等身大の僕を演じました。しかもコメディ。共演者やキャラクターという鎧も外れて、一人だけの空間で笑いと感動を届ける。これも本当に難しかった。自分自身で間をとらえて作っていく作業は想像を超えて大変でしたし、ためになりました。
27歳は歌でした。歌も全く自信がなくて、でもちゃんとレッスンに通い、歌を表現するという意味の大変さをちゃんと理解して、1からやっていった感じです。歌の自分なりの解釈という意味でも映像で掘り下げて表現しました。公演以降、太一や他の役でも「歌上手くなった」って言ってくれる人も多くて、逆に今までの太一申し訳ないって(笑)。でもやっておいて本当によかったです。
そして今回、28歳記念公演では殺陣をやります。確かに今まで殺陣は色々な舞台でやらせていただきました。ただ、これも今まで結局段取りの一部の認識になっていたように思います。今回はストーリーや共演者に守られて、合わせていくのではなく、殺陣一個一個の意味や、細部の綺麗さ、所作や表現を1から突き詰める機会だと思っています。

──共演の竹村さんとの関係はどうですか?
竹村晋太朗さんとは「マッシュル-MASHLE- THE STAGE」で出会いました。劇団壱劇屋という、殺陣を中心とした身体表現でエンタメを作ってらっしゃる方です。芝居力、アクションの技術、そしてお人柄、すべてが大好きで、僕の「殺陣がちゃんとできるようになりたい!」というざっくりとしつつ高い要求を真っ先にぶつけさせていただき、それを快くお引き受けしていただきました。本当に優しい方です。
──どんな殺陣をやるんですか?
正統な和装の殺陣から、エーステで太一もやった中国拳法までバリエーションはあります。今まで培ったものを合わせて、1からちゃんと学んで表現するつもりです。もちろんお芝居ではあるのですが、あくまで殺陣を主軸としたストーリー展開になってます。竹村さんには一個一個の動きに対し、厳しく指導していただくつもりですし、僕と対峙する強力な敵としても演じていただきます。全面的に竹村さんに頼ります(笑)。
──苦手なトマトにも挑戦するということですが?
そうなんです。トマトとも戦います。「Fight with Tomato」これ「with」なんですよね。トマトに挑戦だけど「with」。このあたりに脚本家の佐藤友治さんの意図があります。
そして実際にトマトを食べるシーンもあります。やばい、最悪!これ本当に憂鬱。一人じゃ無理なので、トマトを食べるシーンだけは皆さんに応援してもらおうと思っています。なので応援上演になります。マジで応援してもらってアドレナリン出さないと無理。本当に応援よろしくお願いいたします。そう!今、急遽応援用のグッズ作ってもらってますので、それもお楽しみにしてください!

──殺陣以外にも見どころはありますか?
単純にストーリーが面白いんですよ!ありがたいことに、26歳記念公演と今回の28歳記念公演は、ゴールデンの連続ドラマも何本も書いてらっしゃる佐藤友治さんが、前事務所のつながりで書いてくださっていて。今回も無茶な要望を、とてもわかりやすく、楽しく書いてくださって!僕の大好きな異世界転生モノです!ほんと台本読んだ時に何度も笑ってしまいました!お客さまにとってはめちゃくちゃ入りやすい内容になってますので、気兼ねなく見てもらいたいです!
あと、豪華声優陣の日替わりパートもあります!初日の櫻井孝宏さんから始まり、小林千晃さん、七海ひろきさん、濱健人さん、川島零士さん、小林親弘さん、佐藤元さん、そして最後に三ツ矢雄二さん!やばくないですか?この声優陣のアニメが見たい!主演ばっかでもうこの声優の皆様のお名前見てるだけでニヤニヤしちゃいます。でもプレッシャーでもありますね。
あとは衣装ですかね!武器とか。今までの記念公演ではなかった演出や美術がふんだんに使われているので、プロデューサーとしては予算が心配ではあります(笑)。

──他の俳優さんのバースデーイベントとは少し方向が違う感じがします。何か意図しているものがあるのでしょうか?
もしかしたらお客さまは、僕がゲームしたり、トークしたりする方がいいのかな?と思ったりする時もあります。その方がお客さん入るかも…とか弱気になったり。でもこの記念公演は僕なりの恩返しというか、一個確信があって。さっき言った「太一が歌上手くなったよね」って声を聞いた時とか。僕が技術を上げることによって、自分の演じる役がより良く見えることがあるんです。僕は2.5次元舞台でたくさんのキャラクターに助けられて、その役のおかげでこうして今、俳優をやれています。お客さまもそのキャラクターのファンが多いと思ってます。だからこそ、僕個人が少しでも技術を上げたら、それが一番の恩返しかなって。
お客さまにはチケットを買ってもらうというプレゼントを僕はもらう。僕はその分、お客さまが愛するキャラクターに華を一つでも増やせるように努力する。そしてそれをエンタメに昇華する。自分もお客さまもみんなが幸せになれるような公演を目指しているつもりです。

──努力の先で見てみたいものや目標とかはありますか?
努力って、実るか実らないかわからないですよね。でも確かに自分の財産にはなっているはずで、きっとこれから演じるいろいろな役の中で、細部に宿っているはずなんです。演劇調異譚「xxxHOLiC」 -續・再という舞台では、再演のおかげで今まででいちばん、一挙手一投足に思いを込められた公演でした。そうするとなんか、伝わるものが違うという手応えがあったんです。努力の先にゴールがあるとは思ってませんが、少なくともお芝居を観た人に、より多くの良い作品の情報を渡せる俳優になっていきたいと思ってます。
──楽しみにしているファンの方に一言いただけますか?
はい、いつも応援ありがとうございます!皆さまの笑顔がたくさん見られるように、今回も一生懸命作ってます!どんな舞台かな?って思っている方!面白い舞台です!あと、いつものように抽選会もお見送りもやります!お芝居の方が安定していけば、物販とかもマチソワの間とかまたやろうと思ってます!皆さんのお金で衣装や小道具が作れてます。僕の挑戦もさせてもらってます。でも損させないように全力で仕上げていきます!絶対皆さまを楽しませます!劇場にて楽しい時間を共有できますように!ご来場お待ちしております!
◆◆公演情報◆◆
赤澤遼太郎28歳記念公演 舞台「Fight with Tomato」
※アフタートーク、景品抽選会、お見送りあり
あらすじ
コンビニ弁当を食べながらくつろいでいる赤澤。
サラダに入っていた苦手なトマトはいつも通り、取り除いて捨ててしまう。
チャイムが鳴り出ると、ナイフを手にした強盗が入ってくる。
トマトの呪いなのか?
勢いよく腹に刺さるナイフで息絶えてしまい、異世界へ転生する。
その異世界に存在する強者を倒せば生き返ることができると天の声から告げられ、次々と現れる強敵と対峙していく。
赤澤は強者共を倒し、生き返ることができるのか!?
▼出演
赤澤遼太郎
竹村晋太朗
回替わりゲスト(天の声)
※回替わりゲストは声のみの出演になります。
▼公演日程(全8公演)
5月28日(水)19:00公演 【天の声:櫻井孝宏】
5月29日(木)14:00公演 【天の声:小林千晃】
5月29日(木)19:00公演 【天の声:七海ひろき】
5月30日(金)19:00公演 【天の声:濱健人】
5月31日(土)13:00公演 【天の声:川島零士】
5月31日(土)17:00公演 【天の声:小林親弘】
6月1日(日)12:00公演 【天の声:佐藤元】
6月1日(日)16:00公演 【天の声:三ツ矢雄二】
▼会場
六行会ホール
▼チケット情報
料金:9,700円(税込・全席指定)
▼チケット一般販売中
URL: https://ticketme.io/event/group/412c9841-b0cc-4320-b21f-2aa090fa1064/9d7f1cf1-1614-4a49-9e56-3095df739a58



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