【業界初】NTBキャンピングカーが『フェーズフリー認証』を取得
=AT限定でも運転可能なオフロード系キャブコン「エクスペディション ストライカー」、日常での使い勝手や非常時の機動力に高評価=
日本特種ボディー株式会社(本社:埼玉県越谷市、代表取締役:蜂谷 愼吾、以下「NTB」)は、2024年11月発表の新型キャンピングカー『EXPEDITION STRIKER』(以下『STRIKER』)が、キャンピングカー業界では初めてとなるフェーズフリー認証を取得しましたのでお知らせします。日常と災害時の垣根をなくすフェーズフリーの思想に基づき、平時にはレジャーやワークユースに、非常時には被災地での電力や居住空間の確保など共助の拠点として高いレベルで実装できている点などが第三者機関に評価されました。

『EXPEDITION STRIKER』特設サイト:https://ntbcamp.co.jp/striker-phasefree/
■“もしものときにも役立つものを生活に取り入れる”フェーズフリー認証とは
フェーズフリー認証とは、「日常時」と「非常時」の区別(フェーズ)を超えて、いつでも役立つ製品やサービスであることを第三者機関が認める認証制度です。一般社団法人フェーズフリー協会が運営しており、災害対策が「特別なもの」ではなく「日常の中に自然に組み込まれている」ことを目指しています。
詳しくは「フェーズフリー総合サイト」をご覧ください:https://phasefree.net/
『STRIKER』フェーズフリー認証取得のポイント
・車両設計思想と機能性
・新型シャシのユニバーサルな優位性
・優れた発電性能とシェアリング性
■『STRIKER』がどこでも誰にでもフェーズフリーな“居場所”になる理由
1.車両設計思想が悪路での走破性と快適な居住性を高次元で両立
独自の設計思想から開発された「EXPEDITIONボディー」は、キャブと居住空間をあえて分離することでシャシのねじれを活かしてタイヤの接地性を高め、高低差のある荒れた路面での対応力が向上しました。さらに、業界初のオールアルミ製シェルを採用し、高強度・軽量化により安定走行と燃費向上という機能性を高めています。
▶︎▶︎災害で道が寸断され、悪路しか使えない場面でも安全に支援物資を届けられます。
2.AT限定でもOK。小回りの利く「Travio」シャシで誰でも手軽に乗れる
『STRIKER』は、いすゞのキャンピングカー専用シャシ「Travio」をベースに開発し、快適な乗り心地と高い走行性能を実現しています。
ディーゼルエンジン搭載でAT限定普通免許に対応。サイズは全長5m未満・全幅1.8mというコンパクトサイズ、かつ最小回転半径は軽自動車並みの4.4mで、狭い道も、街なかでも運転しやすいのが特長です。女性ドライバーやシニア層、若年層にも扱いやすく、運転する人を選ばないユニバーサルな設計です。
▶︎▶︎災害で誰でも運転しなければならないときも、安心して走行できます。
3.2つの電装設備で日常でも非常時でもオフグリッド・シェアリング
オフグリッドとは、公共インフラに頼らず電気や水などを自給する状態を指します。
『STRIKER』は大容量のソーラーパネルを搭載し、家庭用エアコンや電子レンジも使える発電力を確保しています。
市販の大型ポータブル電源も併用し、家庭や別現場に持ち出すことも可能です。
▶︎▶︎災害で地域全体が停電したときも、電気を生み出し周囲とシェアできます。

■『STRIKER』のユニバーサル・デザイン
1.使う人に合わせて変えられる室内レイアウト
『STRIKER』の車内は柔軟に変えられる空間設計。脱着式のベッドマット、対面式のダイネット(居住部)、広い荷室など、休憩・作業・積載・仮眠などさまざまな目的に対応します。
2.乗り降りしやすいリアエントランス
『STRIKER』はリアエントランス仕様。狭い駐車場でも乗り降りしやすく電動格納ドアステップも装備。入り口からダイネット部分までの広い床面は長尺物を積むことも可能です。
3.運転席と客室、キッチンと客席の一体感を高めた新設計
「キャブアクセス」開口部の拡大で、運転席とダイネットとの行き来がよりスムーズに。リアキッチンにも開口部を設け、調理スペースと客席とのつながりも強化。

■設計思想「関連性」の重要性と、『STRIKER』が今後担う社会的役割
フェーズフリー認証取得のポイントとなった、設計思想の「関連性」という概念は、キャンピングカーのQOLを高め、その延長線上に意識せず有事に備えることのできる「社会的意義のあるプロダクト」を誕生させました。「関連性」とは、運転席に座るドライバーとダイネットにいる家族の快適性、悪路での適応力、オフグリッド・シェアリングといった、車内外の快適性と円滑なコミュニケーション、そして共助を促す点を設計に取り入れる考え方です。
『STRIKER』の持つ性能がそのまま災害時にも役立つ「備えない防災」という新しい価値を社会に提供し、猛暑などの自然災害や都市インフラの老朽化などさまざまな社会課題の解決にも貢献します。また、それらの機能性は、企業や自治体におけるBCP(事業継続計画)の観点からも、公共性の高い移動型ライフラインとしての活用が期待されます。
『STRIKER』は、持続可能な開発目標(SDGs)の目標3(健康と福祉)・目標11(住み続けられるまち)・目標12(つくる責任、つかう責任)といった“持続可能なレジリエンス(回復力)の提案”としてSDGsの目標達成に向けて貢献してゆきます。
■フェーズフリー認証審査員【総評】
一般的なキャンピングカーは日常での使い勝手や非常時の機動力に課題があったが、「EXPEDITION STRIKER」は、軽量化による燃費性能の向上と、都市部でも取り回しやすいコンパクトな車体により、日常利用のハードルを大きく下げている点が特長である。さらに、悪路でも全輪が地形に追従できる設計や、車体下部の地上高を高めた構造によって、災害時の移動・避難にも高い適応力を発揮する。車内の視認性や動線も工夫されており、車内外の円滑なコミュニケーションや共助を促す空間設計も評価が高い。独立性と関係性を兼ね備えたこの車両は、日常と非常時の両面で高い価値を提供するフェーズフリーなモビリティの先進事例であり、今後のライフスタイルや防災意識に新たな提案をもたらす可能性を秘めている。
■有識者からの評価コメント
▼合同会社CAMMOC 代表社員 三沢 真実 ⽒
先日、実際に『STRIKER』に乗って子どもを含む6人+犬1匹でキャンプに行ってきました。キッチンからくつろぎスペース全体を見渡せるつくりは、コミュニケーションのしやすさや安心感につながりました。バッテリーの心配が要らず、冷蔵庫も備わっているため、夕食にはキャンプでは珍しいお寿司を用意。食事の選択肢が広がるのも魅力です。
私は普段、軽バンでキャンプに行くので大きな車の運転には不安がありましたが、『STRIKER』に乗った瞬間、その不安は一気に払拭されました。オフロードでも非常に運転しやすく、安定感がありました。
楽しみながら普段の暮らしを外へ持ち出せる。そしてそれが自然と備えになる。そんな“楽しみながら備えられる”『STRIKER』に、未来の広がりを感じました。

▼⽇本福祉⼤学 福祉経営学部 医療福祉マネジメント学科 教授 ⼭本 克彦 ⽒
20年以上にわたり災害現場の調査を行ってきましたが、被災地では常に「プライバシーを守れる安心な空間」が求められてきました。これまでもキャンピングカーが被災地で活用された例はありましたが、バッテリーの持続性に課題がありました。その点、『STRIKER』はバッテリーが長時間使用できること(電力供給可能)が大きな安⼼材料です。
『STRIKER』の誕生によって、私は「先遣車両」としての活躍に大きな可能性を感じています。災害が発生してまもなく現地入りし、被害状況を把握して⽀援規模を⾒極める――。そのような初動の場面で非常に有効だと思います。オフロード性能とオフグリッドの強みを生かせば、2〜3⽇現地に滞在できます。移動・宿泊・情報受発信機能を持つ、まさに移動事務局車両は、外部からの⽀援を呼び込むための“要”となると確信しています。

▼⼀般社団法⼈フェーズフリー協会 代表理事 佐藤 唯⾏ ⽒
元々、キャンピングカーは独立性が高くオフグリッドで生活できるため、「どのキャンピングカーでもフェーズフリーでは」という意見もあります。しかし『STRIKER』は、日常の価値を高めた設計が大きな特徴です。室内空間の関係性が取りやすく、路面との関係性が優れているといった日常を豊かにする工夫が、結果として非常時にも役立ち、この“新たな付加価値”がフェーズフリー認証の決め手となりました。
『STRIKER』はキャンピングカー業界の中でも先陣を切り、初めてフェーズフリーの領域に踏み込んだ、まさに歴史に残る車両です。多くのキャンピングカービルダーがフェーズフリーを目指す中、NTBは丁寧に「新しいキャンピングカーの在り方」や「未来のキャンピングカー像」を一つ一つ積み上げ、この形を実現しました。
日常の豊かな暮らしの延長線上に、安心・安全な社会を描く。今後、『STRIKER』をベンチマークとして、より多くのキャンピングカーがフェーズフリーになっていくことを期待しています。

■『STRIKER』イメージ動画を公開
『STRIKER』のイメージ動画の配信を開始しました。
■車両概要

名称:EXPEDITION STRIKER(よみ:エクスペディション ストライカー)
ベース車両:いすゞ Travio(キャンピングカー専用シャシ)
駆動方式:2WD(AT限定普通免許対応)
全長:4,955mm ※スペアタイヤ装着時の全長は5,065mm
全幅:1,800mm ※左右ドアウインカー部含む
全高:3,000mm
車両総重量:
<シンプル電装モデル>
車両重量(オプション無し):2,565kg
車両総重量(定員乗車時):2,950kg
定員乗車時の積載可能重量:540kg
※ただし前輪負荷1900kgを超えないこと。
<スタンダード電装モデル>
車両重量(オプション無し):2,635kg
車両総重量(定員乗車時):3,020kg
定員乗車時の積載可能重量:470kg
※ただし前輪負荷1900kgを超えないこと。
乗車定員:7名
就寝定員:6名
ボディー構造:オールアルミ製ボディー(バンク・スカート・リアバンパー含む)
特徴的装備:高地設計のスカート・バンパー/高いオフグリッド性能/電力等の外部シェア機能
『EXPEDITION STRIKER』特設サイト:https://ntbcamp.co.jp/striker-phasefree/
販売店情報:https://ntbcamp.co.jp/shop/
資料請求・問合せ先:https://ntbcamp.co.jp/contact/
詳細な仕様や装備、価格については、NTB「EXPEDITION STRIKER」公式サイト( https://ntbcamp.co.jp/line-ups/expedition_striker/ )をご参照ください。
■日本特種ボディー株式会社について
NTBは、2021年に災害現場の最前線を知る災害復興支援団体と共同開発した、有事にも頼もしいオフロード系キャンピングカー「EXPEDITION EAGLE」を開発、2024年には能登半島地震の被災地でボランティア活動を行う学生に向けて災害支援トラック『Dトラ』を寄贈するなど、“災害時に活躍できるクルマづくり”の枠組みを積極的に構築し続けております。今後もNTBは“楽しみながら災害に強い社会の実現”へ貢献してまいります。
<法人概要>
法人名:日本特種ボディー株式会社
本店所在地:埼玉県越谷市小曽川568番地1
代表者:代表取締役 蜂谷 愼吾
設 立:2014年12月
資本金:975万円
従業員数:50名
事業内容:キャンピングカー・特種車両の企画製造販売
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