賞金総額25万円。第二回:古文書解読コンテスト8月1日スタート! 最新AI機能を使って全国の参加者と古文書解読バトルを楽しもう!
6年ぶりにリニューアルオープンする「みんなで翻刻」では、AI支援など新機能を多数追加。日本全国に数億あると言われる、古文書資料の解読をみんなでどんどん進めていこう!
第二回:古文書解読コンテストについて
第二回:古文書解読コンテストが2025年8月1日にスタートします。
古文書解読コンテストは、古文書のくずし字を期間内に誰がたくさん読めるかというコンテストで、上位者には謝礼金として総額25万円を贈呈します。コンテストと同時にリニューアルオープンする、市民参加型のオンライン翻刻プラットフォーム「みんなで翻刻」での開催となります。
( 「翻刻(ほんこく)」とは、くずし字で書かれている古文書を、活字化して現代の私たちが読めるようにする作業のことです)
昨年開催した「第一回:古文書解読コンテスト」では、約4か月というコンテスト期間で、158万文字もの解読が全国の参加者の方々の協力により完了し、大成功を収めました。
今回のコンテストの対象となるのは、⻑野県伊那市⽴⾼遠町図書館所蔵の古文書資料で、高遠石工に関する古文書史料など、約600点を公開予定です。
当事業は、長野県伊那市の地域おこし協力隊である前田和弘氏が立ち上げ、伊那市、みんなで翻刻、合同会社AMANEによる共同開催で行うものです。
【古文書解読コンテスト公式サイト】 https://komonjo-contest.com

「みんなで翻刻」のリニューアルについて
国立歴史民俗博物館・京都大学古地震研究会・東京大学地震研究所のメンバーを中心に開発を進める古文書史料の市民参加型翻刻プラットフォーム「みんなで翻刻」が、第二回:古文書解読コンテストのスタートと同時にリニューアル公開されます。
「みんなで翻刻」では、2017年のリリース以来、通算10,800人強の参加者により、4,800万文字を越える翻刻が完了しました。現在28のプロジェクトを公開中で、伊那市の資料のほか、地震災害関係の資料など、全国各地の史料の翻刻をオンラインで誰でも楽しむことが出来ます。
今回、6年ぶりの大規模リニューアルとなり、新システムでは新しい機能が多数追加されています。目玉となる機能をいくつかご紹介します。
・「くずし字認識AI」
新たに搭載されるAIは、全文を一度に読み取ることができ、AIによる翻刻支援の利便性が格段に上がります。
・「コレクション機能」
ユーザーがストックしておきたい文字や画像を保存することが出来、くずし字学習に利用することが出来ます。
・「フォーラム機能」
プロジェクト単位でユーザー同士がコミュニケーションを取ることができる機能です。
・「ユーザーによる翻刻プロジェクトの作成」
所蔵資料やデジタルアーカイブ等で公開されている資料を翻刻したいという希望に応えることができるようになり、大学の授業やゼミでも利用しやすくなります。
【みんなで翻刻】https://honkoku.org/

古文書解読コンテストの開催背景
日本全国には江戸時代の古文書が数億~数十億あると言われていて、その数や種類は世界的に見ても桁違いに多いものです。それに比べ、江戸時代のくずし文字を読める専門家の数は少なく、古文書の解読作業はなかなか前に進んでいきません。
古文書の多くは個人宅の蔵に長年にわたって山積みとなっており、家の建て替えや売買などのタイミングで、全く読まれないままゴミとして処分されたり、火事や災害などで失われてしまうことも珍しくありません。
そういった現状をどうにかしたいと思い、昨年、第一回:古文書解読コンテストを開催しました。第一回:古文書解読コンテストには111名のエントリーがあり、全国の参加者の手によって約158万文字の翻刻が完了しました。
それと同時に、多くのメディアから注目を頂き、古文書を取り巻く課題の周知、地域のPRにも大きく貢献することが出来ました。
この成功を受けて、第二回:古文書解読コンテストを開催する運びとなりました。コンテストを盛り上げて、全国の古文書回りの課題解決に繋げていきたいと思っております。

第二回:古文書解読コンテストの開催概要
開催期間 :2025年8月1日(金)19:00~11月30日(日)23:59
参加対象 :18歳以上の古文書に興味をお持ちの方
参加方法 :公式サイト( https://komonjo-contest.com )からエントリー
賞金 :総額25万円(1位10万円、2位5万円、3位3万円、4~10位各1万円)
開催場所 :オンライン翻刻プラットフォーム「みんなで翻刻」内
日程 :
2025年8月1日 第二回:古文書解読コンテストスタート&みんなで翻刻リニューアルオープン
2025年11月30日 古文書解読コンテスト期間終了
2025年12月中旬 上位者発表
2025年1月下旬 表彰式(伊那市内)
<伊那市地域おこし協力隊:前田和弘氏のコメント>

元々東京の旅行系IT企業にWebクリエイターとして10年ほど勤め、それから独立してフリーランスのクリエイターになりました。車に机と冷蔵庫を積んで、仕事をしながら日本各地の民俗芸能をめぐる車上生活をしていたんですけど、2年くらいでコロナが来て中断となりました。それで、面白そうなプロジェクトを全国的に探しているうちに、伊那市地域おこし協力隊募集の「古文書のデジタル化及び活用」という文字を発見して、ハートを撃ち抜かれて応募しました。
伊那市高遠町には古文書が4万3000点くらいあるんですけど、それをどう活用していったらいいかわからない、解読もほとんど進んでいないという状態だったので、それらを解決するために資料のデジタルアーカイブ化を進めて、古文書解読コンテストを立ち上げました。eスポーツみたいに全国の方々とのバトルを楽しんでいただきながら、同時に古文書の課題を解決していき、資料を提供していただいた地域のPRにも繋げていくという事を目指しています。
次回の第三回コンテストは、これからどの地域でやるか決める予定なので、我こそはと思う地域の方は手を挙げていただきたいなと思っております。
<東京大学地震研究所:加納靖之氏のコメント>

今回「みんなで翻刻」は2回目のリニューアルとなります。2017年の1月に一番最初のバージョンをリリースしましたので、今年で9年目になりました。段々と掲載プロジェクトの数も増え、総翻刻文字数は5,000万文字に迫ろうとしているところです。これは私なんかが翻刻していても到底到達できない数字です。
「みんなで翻刻」でユーザーのみなさんに翻刻していただいたテキストはどんどん活用されるようになってきていて、研究に活用されたり、書籍として出版されたり、AIの学習データとして利用されたり、それから今回のようなコンテストに使ってもらったりと、幅広い形で活用が広がっています。
私は地震の研究者なので地震関係の資料を探しているんですけど、前回の第一回古文書解読コンテストで翻刻していただいた伊那市の資料から1855年の安政の大地震に関する記述が見つかって、新しい知見を得ることが出来ました。これからも色々な地域の方々とコラボレーションしていきたいと考えています。
関係リンク
【古文書解読コンテスト公式サイト】 https://komonjo-contest.com
【古文書解読コンテスト公式X 】 https://x.com/Komonjo_Contest
【第二回古文書解読コンテストPR動画】https://youtu.be/vgdVJBWZ-nM
【みんなで翻刻】https://honkoku.org/
【合同会社AMANE】https://amane-project.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像