東大発スタートアップpHydrogen、シードラウンドで3億円の資金調達を実施
コスト優位な海水電解システムのスケールアップと事業提携を加速
海水電解システムによりグリーン水素の大幅なコスト低減を目指す株式会社pHydrogen(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:飛田貴大)は、シードラウンドにおいて、インキュベイトファンド株式会社(本社:東京都港区、代表パートナー:赤浦 徹、本間 真彦、和田 圭祐、村田 祐介、ポール・マクナーニ)を引受先とする3億円の第三者割当増資を実施致しましたことをご報告いたします。

■事業紹介
再生可能エネルギー由来のグリーン水素・アンモニアはGX(グリーントランスフォーメーション)の達成に不可欠です。水素製造装置への投資規模は100兆円超と試算され、巨大な産業転換が始まっています。一方で水素社会の実現には「水素コストの大幅な低減」と「安定的な大規模供給」が求められており、貴金属を含む高価な金属への依存や、大量の水資源を必要とすることが主要な課題の1つです。私たちpHydrogenはこの課題を根本から解決する東京大学・髙鍋研究室発のスタートアップです。地球に大量に存在するベースメタルと海水を材料とした「コスト優位な海水電解システム」の開発に成功しました。水素コストの大幅な低減と、場所を選ばない安定的な大規模供給を実現し、水素サプライチェーンの構築に貢献してまいります。
■今後の展望
海水電解システムのスケールアップを高速で行い、次世代の水電解装置メーカーとしてのポジションを開拓します。実証を行うとともに、さらなる大型化・高性能化に向けた事業連携と研究開発を加速し、沿岸部でのオンサイト水素製造や、淡水不足地域での大規模水素製造に貢献する所存です。今回調達した資金をもとに、それら事業戦略の遂行をリードするエンジニアや経営幹部人材の採用を加速させていきます。
■採用情報
グローバルなエネルギー市場に対して、革新性を探求し続けながら、チャレンジを楽しんでいける仲間を募集しています。
https://neighborly-shelf-fa5.notion.site/pHydrogen-1fb3e464b2538055b3e3c701fc603c70
■投資家コメント
インキュベイトファンド株式会社 代表パートナー 赤浦 徹 氏
pHydrogenが開発する水電解装置は、海水電解が可能であり、低コストでのグリーン水素製造を実現します。本技術は東京大学・髙鍋教授が開発に成功したもので、髙鍋教授の教え子である飛田氏と髙鍋教授のタッグによって早期の社会実装を目指します。水素は次世代エネルギーの中核だと考えており、日本が世界で戦える水素サプライチェーンの構築ができるように我々も全力でご支援してまいります。
■株式会社pHydrogenコメント
代表取締役CEO 飛田 貴大
革新的な技術開発に関わっていただいた全ての方々に感謝申し上げます。新産業の創出という大きな挑戦に取り組む機会をいただき、大変光栄に思うと同時に身が引き締まる思いです。GX実現のためサプライチェーンの皆さまと共に全身全霊で取り組んでまいります。
取締役CTO 髙鍋 和広
我々は「水電解」という分野において、従来の学術的枠組みそのものを問い直し、抜本的な変革を目指して研究に取り組んできました。脱炭素社会の実現に向けた根本的なGXを成し遂げるためには、水電解システムの在り方そのものを見直し、時代や世界情勢の変化に柔軟に対応しながら進化させていく必要があります。特に、メガワット級からギガワット級の再生可能エネルギー変換に対応するには、単なる技術のスケールアップではなく、基礎科学と工学に根ざした持続可能な設計が不可欠です。私たちは、日々の研究において、課題の発見とその解決を積み重ねることによって、学術の枠を越えた水電解システムの革新を目指しています。
■株式会社pHydrogenについて
所在地:東京都文京区本郷7丁目3番1号 東京大学南研究棟 アントレプレナーラボ 3階
設立:2025年1月
事業内容:グリーン水素の大幅なコスト低減に向けた海水電解システムの開発・販売
HP:https://www.phydrogen.co.jp/
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