まだ数少ない女性現場監督として異業種から転身、経験を積み重ね施工管理１級取得

～女性技術者が導く、建設業界の未来～

大脇建設株式会社

2025年6月13日 11時31分

　総合建設業の大脇建設株式会社（本社:岐阜県加茂郡白川町、代表:大脇　健太郎　以下:大脇建設）は、女性現場監督の活躍を推進し、働きやすい職場づくりを強化しています。

　建設業界が慢性的な人材不足や技術継承の課題に直面する中、岐阜県白川町の現場で、彼女は女性の現場監督として多様な視点と柔軟な発想を現場運営に活かしています。

　なぜ今、女性現場監督に注目するのか。それは、従来の『男性中心』のイメージを覆し、きめ細やかな品質管理やコミュニケーション力、そして新しい働き方の提案によって、現場全体の生産性やチーム力を高めているからです。伝統ある地域密着型企業として、現場の最前線で女性の技術者が担う役割と、その取り組みについてご紹介いたします。

◆女性活躍推進の背景

・建設業界における女性の割合は依然低いものの、慢性的な人手不足や技術継承の課題から女性の活躍が一層重要になっている。

大脇建設では現在2名の女性現場監督が在籍し、それぞれが異なる現場で一人前の現場監督を目指し技術の習得に励んでいます。

・きめ細やかな視点やコミュニケーション能力が現場改善や安全管理に寄与している。

・育児休暇や働きやすい環境整備など、女性が長く働ける職場づくりが進展している。

◆女性が少ない建設現場で、なぜこの仕事を選んだのか

―　現場を動かす“女性監督”という選択　―

　建設業界において、現場監督として活躍する女性はまだごく少数です。国土交通省の調査によれば、建設技能者全体のうち女性の割合は10％。その中でも、実際に現場で工事を指揮するポジションに就く女性となると、さらに少ないのが現状です。そんな中で、建設会社に入社し、現場監督としてキャリアを積み重ねてきたのが岐阜県白川町に本社を構える大脇建設の安江さんです。

◆現場の第一線で働くということ

―　女性監督・安江さんの想い　―

　「前職では鉄骨関係の仕事をしていたので、もともとモノづくりや体を動かすことが好きでした。地元が白川町ということもあり、昔から馴染みのある大脇建設に転職しました。」

建設現場という男性が多い環境に飛び込むことに、周囲からは心配の声もあったといいます。それでも、「あなたなら頑張れる」と自分に言い聞かせ、チャレンジを決意。現場に立ってからは、「女性だからできない」といった壁を感じることは少なく、「体力的な差はあっても、工夫や意識次第で乗り越えられる」と語ります。

「今は主に安全管理に力をいれています。現場ではほんの少しの気の緩みが事故につながるため、常に“安全第一”の意識を持って仕事をしています。また、原価管理や工程管理、品質管理、発注者との打ち合わせや立ち合いなど、業務は多岐にわたります。自分にできることを積極的に取り組み、迷ったときは上司に相談することを大切にしています。」

建設の仕事において必要な知識や技術は、一朝一夕には身につかないもの。しかし安江さんは「現場を見て、感じて、経験から学ぶ」ことを信条とし、一歩一歩、現場監督としての成長を重ねています。

◆今後の展望

―　安江さんが描く、これからのキャリア　―

　「今はまだ知識や技術の面で発展途上ですが、発注者の方と対等に話せる現場監督になることが目標です。専門的なことは経験がなければ理解できない部分も多いので、実際の現場を見て感じて、学んでいくことを大切にしています。また、自分の働く姿を通して“女性でも現場監督で活躍できる”ということを感じてもらえるようになりたいです。土木の現場は確かに過酷な面もありますが、その中で自分なりのやりがいや小さな幸せを見つけながら、前向きに働いていけたらと思います。」

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