鎌倉発大規模海洋スタートアップの株式会社Oceanic Constellations、 シリーズA2ラウンドにて総額12億円(シリーズA合計で17億円)の資金調達を実施
~日本国内のディープテック分野における大型調達を達成~
株式会社Oceanic Constellations(本社:神奈川県鎌倉市、共同代表取締役CEO小畑実昭 ・本田拓馬、読みは「オーシャニック・コンステレーションズ」)は、シリーズA2ラウンドにおいて、第三者割当増資により、総額12億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。
本ラウンドでは、シリーズA1ラウンドに引き続きグロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社がリードする中、株式会社エースタートもリード投資家として新たに参画しました。また、既存投資家であるCoral Capitalに加えて新規投資家として、東京海上日動火災保険株式会社、グリーンコインベスト投資事業有限責任組合が参加し、当社の更なる成長を後押し頂くこととなりました。今回の調達により、シリーズA全体を通じて総額17億円の調達を行い、日本国内のディープテック分野における大型調達を達成したスタートアップの一角となりました。
当社は創業以来、「最多のUSVを最速で社会実装する海洋群制御プラットフォーム」として、ハードウェアとソフトウェアの統合開発を進めています。今般の調達ラウンドにおける当社への評価と高い期待は、以下の2つにおける当社の躍進を認識頂けている点に起因するものと考えております。
【海洋コンステレーションによる宇宙産業との相互連携】
当社は、創業当初より、海上に展開する「海の衛星群」が、宇宙~水中連携における結節点となる将来構想を描いてまいりました。その中で、宇宙産業の基幹インフラ構築における重要サプライチェーンとして、また衛星コンステレーションにおける主要連携先としての「海の衛星群」、という構想の下、宇宙産業セクターにおいてそのコンセプトと有用性について急速に認知が浸透しております。2025年6月6日付で発表しました、日本国が目指す再利用ロケット開発に重要な技術である、洋上ロケット回収技術の実現に向けた日本郵船株式会社様との連携等、宇宙×海洋をテーマにした具体取組を複数推進しており、当社として宇宙産業セクターとの有機的な連携模索は経営上の優先課題と定義しております。今般、宇宙産業セクターにおけるトップポジションにあるベンチャーキャピタルとして株式会社エースタートが当社A2ラウンドにリード投資家として参画頂けた点は、海と宇宙のコンステレーション構想に関して共鳴を頂けたことが理由と確信しております。
【XRコンステレーション・システム】
当社がゼロから開発している「XRコンステレーション・システム」は、 リアルの機体が実際の海上で取得した各種環境データに基づき、同一システム上において、リアル機に随伴するバーチャル機体を多数生成し、バーチャル&リアルの「混合群」を構成した上で、群制御行動を実施できるシステムです。これにより、バーチャルのみでは表現が困難な発生頻度の低い環境変動影響の反映やリアルのみでは実現困難な多数機体の同時行動制御シミュレーションが可能となります。また、AIによるトレーニングのスケール化、および各種行動パターンの法令適用のためのチューニング等を実現することができます。 XRコンステレーションにより、これまでは実現不可能だった海洋上での多数機体配置による群制御において、単一の群制御アルゴリズムだけでなく、様々なアルゴリズムによるマルチエージェント行動のシナリオをテスト・評価できる環境が実現されつつあります。
当社では、各USVにおける自律性の付与レベルと、地上管制からの中央集権管理の権限配分において、法令順守およびミッション遂行性の両面における最適なアルゴリズムを評価・選定できる環境が整っております。
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