高齢化の解は「地域社会の力」にあり
韓国・ソウル城東区のICT活用によるフレイル予防モデルとは
超高齢社会の到来により、「フレイル(Frailty)」予防が都市政策の重要な柱となっています。韓国・ソウル市の城東区(ソンドング)では、科学的評価と地域包括ケアを融合させた独自の「スマートフレイル予防モデル」が注目を集めています。
■ 城東区:科学と地域が支える“精密な”高齢者ケア
城東区では、「地域で健康に老いる(aging in place)」という理念に基づき、町ごとに「スマートヘルスケアセンター」を設置。ここでは筋力・認知・栄養の多面的な支援が行われています。特筆すべきは、国際的に標準化されたSPPB(Short Physical Performance Battery)を活用した全自動評価システムです。
測定には、韓国企業DYPHIが開発したAndanteFitが導入されており、歩行速度、立ち上がりテスト(5回)、バランス保持の3項目をわずか1分以内で自動評価します。評価結果は、個別支援計画の作成や介入効果の可視化に活用され、医療・福祉の連携にも役立っています。


■ スマート介入と継続支援:12週間の筋力アッププログラム
評価後は、国家資格を持つ運動指導士による週2回・全12週間のスマート運動プログラムが実施されます。AI連動型運動機器を使って下肢・体幹の筋力を強化し、プログラム終了時には再評価も行われます。
このプロセスにより、参加者は自分の変化を「数値」で実感し、自発的な継続運動へとつなげられます。自治体は、集約されたデータを元に地域ごとのフレイルリスク分析や政策立案にも活用しています。
■ ローカルから世界へ:都市が挑む高齢化対策のヒント
このような科学とICTを活用した“可視化モデル”は、限られた人材や予算でも再現可能である点から、他の都市への展開可能性も高いと考えられています。
DYPHIでは、今後このモデルを国際展開し、「フレイルは予防できる」という認識を広げることを目指しています。
城東区庁 高齢者福祉チーム 城東區 鼓山子路 270
電話 +82-2-2286-5869
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