シンポジウム「デジタル社会のタウンガバナンス」~ 産官学+民 ~

新しい技術、新しいサービスが提供される際、その地域の社会受容性を高めるために有効な「ガバナンス」のあり方を考える

RMC

公式サイトURL:https://rm-consortium.org/town-governance-2025/ (リンクボタン後述)

【本シンポジウムの開催主旨:「タウンガバナンス」が意味するところ】

 デジタル社会においては、新しい技術、新しいサービスが提供される際、その地域の住民が、違和感なく受け容れられるようにする、のみならず、地域住民が前向きに積極的に接することができるような枠組みが有効となります。

 こうした枠組みが成立している様を「地域全体のガバナンスが効いている」と表現することができ、「地域住民が歓迎できるガバナンス」「地域行政も嬉しいガバナンス」が成立すれば、デジタル社会の受容性を高めていくことに繋がります。

 本シンポジウムでは、茨城県境町で実用化されている「自動運転バス」を、地域住民が見守っている様子を参考に、デジタル社会だからこそ「産官学」に「民」の参加を意識することで「町」「地域」が自律的に成長していく「タウンガバナンス」という概念を議論する場を提供します。

【ご参加いただきたい方々】

 この機会に、以下の立場の方々のご参加を頂き、デジタル社会の社会受容性向上について議論が深まることを期待しています。

■産業界:デジタル社会のサービス、プロダクトを事業として創出する多様な企業の方々

■行政:デジタル社会のためのビジネス環境を整え、適正な社会実装をマネジメントされる方々

■大学:デジタル社会に関与するすべての人々が迷わないよう、社会受容性を高めようとする研究者の方々

■民:Society5.0が目指す「人間中心の社会」の主役となる、全ての皆様

【プログラム】

13:00〜13:10 開会挨拶

■第1部:講演

13:10〜13:50 基調講演「Society5.0社会におけるタウンガバナンスについて考える」

白坂 成功 氏

 慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 研究科委員長 教授

 (一社)ディペンダビリティ技術推進協会(DEOS協会)理事長

 (公社)自動車技術会 モビリティガバナンス社会実装検討委員会 公開委員会 委員長

【講演概要】

Society5.0は、デジタル技術を活用することで、サイバー空間とフィジカル空間の高度な融合を通じて、人間中心の社会を実現しようとする日本政府のビジョンです。このような社会構造のもとでは、従来型のタウンガバナンスでは限界があり、新たな枠組みが求められます。

本講演では、Society5.0が示す社会像を紐解きつつ、地域社会における“共感と参加”を軸としたタウンガバナンスの必要性を考察します。また、アーキテクチャの観点から、今後求められるタウンガバナンスの方向性について説明します。

14:00〜14:40 特別講演「産官学+民で取り組む防災」

山田 邦博 氏

 一般財団法人 日本建設情報総合センター 理事長

 元国土交通省 事務次官

【講演概要】

激甚化・頻発化する自然災害への対応(特に防災ビジネスの拡充を目指して)

14:45〜15:25 招待講演「自動運転移動サービスの全国展開に向けた取り組み」

              (事業化に向けた地域における官民の協力とは)

猪股 博之 氏

 国土交通省 物流・自動車局技術・環境政策課長

【講演概要】

近年、自動運転実現に向けた動きが加速するなか、国はここまで法律改正等により制度等の環境整備を実施してきました。この自動運転技術には、交通事故削減となる安全性の向上のほか、担い手が著しく不足している地域における公共交通の維持発展にも強い期待があります。しかしながら自動運転車両を用いた移動サービスを全国に普及させるには、今後は3つの壁といわれる技術、社会的受容性、経済性について、乗り越えていく必要があります。国は、どのような取り組みにより、その壁を乗り越えようとしているのか、また、その取り組みでの地域における官民の協力の重要性などについて、国交省のガイドラインなどの紹介も交えてお伝えします。

■第2部:パネルディスカッション

     【「デジタル社会のタウンガバナンス」~ 産官学+民 ~ 】を考える

15:40〜16:00 事例講演「タウンガバナンスを成立させる要素の身近な事例/候補」

鱗原 晴彦 氏

 自動運転“地域モビリティ”コンソーシアム(RMC)運営委員長

 株式会社U’eyes Design 取締役会長

【講演概要】

茨城県境町で運行している自動運転バスは、地域住民の理解と協力により実用化の域に達している側面がある。パネルディスカッションのテーマ【「デジタル社会のタウンガバナンス」~ 産官学+民 ~】を考える、に先立ち、提供されるサービス等を、利用者が違和感なく受け容れられる状況、のみならず、利用者が前向きに積極的に接することができる状況を、既存の情報サービスの中から事例として紹介する。

16:00〜17:30 パネルディスカッション

<モデレーター>

  田丸 喜一郎 氏(一般社団法人WSN-ATEC 理事長)

<パネリスト>

  白坂 成功 氏(慶應義塾大学大学院 教授)

  金森 亮 氏(名古屋大学 特任教授)

  後藤 智 氏(立命館大学 教授)

  鱗原 晴彦 氏(株式会社U'eyes Design 取締役会長)

  吉田 直可 氏(法律事務所愛宕山 代表取締役)

各登壇者プロフィールの詳細情報は後述をご覧ください。

17:30〜17:40 閉会挨拶

【Edge Tech+2024での先行議論の紹介】

 「私たちはどのようなモビリティ社会を目指すべきなのか?」という問い掛けが、2024年11月21日「Edge Tech+2024自動車技術会 モビリティガバナンス社会実装検討委員会 公開委員会」にて提示され、有意義な議論が展開されました。

 https://f2ff.jp/introduction/9891?event_id=etexpo-2024

 「新たなモビリティ社会を構成する、さまざまなシステムオブシテムズ(System of Systems, SoS)を運営するステークホルダが、それぞれの方針に基づき、自律分散的にそれぞれのゴールを設定した上で、それぞれのガバナンスを掛けつつ、今後、産官学それぞれのステークホルダが連携、全体最適な社会を作っていく。」という公開委員会での議論の中では、前述の境町住民のマインド/スタンスも紹介されています。

【イベント概要】

■主催:

  慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科

   システムデザインメソドロジーラボ 白坂研究室

  タウンガバナンスシンポジウム運営事務局

■共催:

  自動運転“地域モビリティ”コンソーシアム(RMC)

  一般社団法人 ディペンダビリティ技術推進協会

  一般社団法人 人間中心社会共創機構

  特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構

■協力:

  自動車技術会 モビリティガバナンス社会実装検討委員会

■開催日時:2025年9月3日(水)13:00~17:40

■会場:

  慶應義塾大学 三田キャンパス 北館ホール

  <アクセス情報>

   田町駅(JR山手線/JR京浜東北線)徒歩8分

   三田駅(都営地下鉄浅草線/都営地下鉄三田線)徒歩7分

   赤羽橋駅(都営地下鉄大江戸線)徒歩8分

  ※慶應義塾大学 三田キャンパスへのアクセス詳細

   https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html

■定員:210名(申込順)

■参加費:無料

ご参加は以下からお申し込みください。

         皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

登壇者プロフィール詳細

白坂 成功(しらさか せいこう)氏

 慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 研究科委員長 教授
 (一社)ディペンダビリティ技術推進協会(DEOS協会)理事長
 (公社)自動車技術会 モビリティガバナンス社会実装検討委員会 公開委員会 委員長

東京大学大学院修士課程修了(航空宇宙工学)、慶應義塾大学大学院後期博士課程修了(システムエンジニアリング学)。大学院修士課程修了後、三菱電機にて15年間、宇宙開発に従事。「こうのとり」などの開発に参画。専門分野は大規模システム開発、技術・社会融合システムのイノベーション創出方法論やシステムズエンジニアリング。2008年より慶應義塾大学大学院SDM研究科非常勤准教授。2010 年より同専任准教授、2017年より同教授。2023年10月より同研究科 委員長に就任。2015年12月〜2019年3月まで内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)のプログラムマネージャーとしてオンデマンド型小型合成開口レーダ(SAR)衛星を開発。その技術成果を社会実装するために株式会社Synspectiveを共同創業者として創業。内閣府宇宙政策委員会、文部科学省 JAXA評価部会、内閣官房デジタル市場競争会議、デジタル庁 デジタル交通社会のありかたに関する研究会、経産省 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会等、多くの委員会の委員として政府の活動を支援。

山田 邦博(やまだ くにひろ)氏

 一般財団法人 日本建設情報総合センター 理事長 / 元国土交通省 事務次官

昭和33年7月10日生 東京大学大学院 工学系研究科 土木工学専門課程水工学専攻 修了

昭和59年 4月 1日 建設省に採用
           (関東地建荒川上流工事事務所開発工務課)
平成 4年 7月 1日 関東地建企画部積算調査官
   6年 6月 1日 大臣官房技術審議官付補佐
   9年 1月 1日 関東地建甲府工事事務所長
  11年 4月 1日 河川局河川計画課建設専門官
  13年 4月 1日 関東地整河川部河川調査官
  14年 7月16日 関東地整企画部企画調整官
  16年 7月 1日 大臣官房技術調査課技術企画官
  19年 4月 1日 河川局河川計画課河川情報対策室長
  20年 7月 4日 河川局河川計画課河川事業調整官
  21年 7月14日 関東地整河川部長
  24年 9月11日 水管理・国土保全局治水課長
  26年 7月 8日 大臣官房技術審議官
  27年 7月31日 近畿地方整備局長 
  28年 6月21日 水管理・国土保全局長
  30年 7月31日 内閣官房国土強靱化推進室次長
令和 元年 7月 9日 技監
   3年 7月 1日 事務次官
   4年 6月28日 顧問
   6年 6月21日 (一財)日本建設情報総合センター理事長(現職)

猪股 博之(いのまた ひろゆき)氏

 国土交通省 物流・自動車局技術・環境政策課長

昭和43年8月19日生 東京工業大学大学院修了

平成  6. 4  運輸省入省(鉄道局保安車両課)
   12. 4  同 関東運輸局千葉運輸支局
            習志野自動車検査登録事務所先任検査官
   13. 7  国土交通省自動車交通局技術安全部管理課専門官
   16. 7  同 鉄道局国際室課長補佐
   17. 7  自動車基準認証国際化研究センタージュネーブ事務所長
   20. 7  国土交通省自動車交通局技術安全部技術企画課長補佐
   21. 5  同 自動車交通局技術安全部審査課長補佐
   22. 7  同 自動車局技術政策課先進技術推進官
   25. 4  独立行政法人自動車事故対策機構企画部長 兼 自動車アセスメント部長
   27. 7  国土交通省自動車局技術政策課自動車基準協定対策官
   30. 7  同 自動車局技術政策課国際業務室長
令和  2. 4  独立行政法人自動車技術総合機構審議役
    3. 4  国土交通省自動車局安全・環境基準課長
    4. 4  国土交通省自動車局車両基準・国際課長
    5. 7  国土交通省自動車局技術・環境政策課長
    5.10  国土交通省物流・自動車局技術・環境政策課長(組織再編)

現在に至る

田丸 喜一郎(たまる きいちろう)氏

 一般社団法人WSN-ATEC 理事長

1981年慶應義塾大学工学研究科博士課程修了。工学博士。株式会社東芝を経て、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)に従事。一般社団法人ディペンダビリティ技術推進協会副理事長、一般社団法人人間中心社会共創機構副理事長、一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会フェロー、九州工業大学客員教授などを務める。

金森 亮(かなもり りょう)氏

 名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 社会的価値研究部門 特任教授

2001年名古屋大学大学院工学研究科(土木工学専攻)修了。建設コンサルタント会社を経て、2007年名古屋大学大学院環境学研究科(都市環境学専攻)博士後期課程修了。博士(工学)。東京大学大学院工学系研究科特任助教、名古屋工業大学特任准教授等を経て、2023 年より現職。交通計画、交通行動分析に関する研究に従事。㈱未来シェア取締役、㈱エクセイド取締役。

後藤 智(ごとう さとる)氏

 立命館大学 経営学部 教授・デザイン科学研究所長

立命館大学理工学部/大学院理工学研究科修士課程修了後、堀場製作所に入社。2010年に立命館大学MOT研究科博士後期課程に再入学後、2012年に堀場製作所を退職。東洋学園大学 講師を経て2019年より現職。

鱗原 晴彦(うろこはら はるひこ)氏

 自動運転”地域モビリティ”コンソーシアム 運営委員長

 (株)U’eyes Design取締役会長

2001年U’eyes Design設立 代表取締役。2005年HCD-Net理事長。2015年HCD-Net第三代理事長。2019年U'eyes Design取締役会長。2023年自動運転“地域モビリティ”コンソーシアム(RMC)設立、運営委員長。2024年一社)人間中心社会共創機構理事長に就任。現在に至る。

開発マンのHuman Centered Designスキルアップのための活動や、SQuaRE ISO25000シリーズ「利用時の品質」を高めるために有効なプロセス研究および実現のための具体的なアクションを展開している。

吉田 直可(よしだ なおよし)氏

 明治大学 先端科学ELSI研究所 客員研究員

 法律事務所愛宕山所属弁護士

 明星大学 情報学部 非常勤講師

1981年生まれ。2008年に弁護士として登録(東京弁護士会)、2012年に法律事務所愛宕山を開設。2018年4月に明治大学の自動運転社会総合研究所(現明治大学先端科学ELSI研究所)にて客員研究員に就任。社会実装部会部会長として、自動運転分野や医療分野におけるAI活用のリスク管理を専門とする研究を行い、東京大学・筑波大学・明治大学で行った科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム「ELSIを踏まえた自動運転技術の現場に即した社会実装手法の構築」で研究開発実施者を務め、現在、SIP3モビリティプラットフォームの検討にも参画している。その他、自動車技術会のHMI委員会委員 及び、新たなモビリティ社会に向けたイノベーションガバナンス検討委員会委員、特定非営利法人人間中心設計推進機構 自動運転社会におけるHAII検討委員会委員、一般社団法人 全国地域ビジネス協会 Society5.0社会実装推進事業部 自動運転”地域モビリティコンソーシアムのアドバイザリーボード副座長を務めるなどしている。

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会社概要

URL
https://rm-consortium.org/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムタワー8F
電話番号
-
代表者名
鱗原晴彦
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年04月