訪日客が家庭の日常生活を体験するホームビジット事業 ボーダレスハウス株式会社に事業譲渡
世界中の旅人と食卓を囲むホームビジットを運営する特定非営利活動法人NAGOMI VISIT(本社:東京都港区、代表理事:楠めぐみ、以下「NAGOMI VISIT」)は、2025年9月1日(月)付でホームビジット事業をボーダレスハウス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:李成一、以下「ボーダレスハウス」)に事業譲渡することとなりました。これに伴い、特定非営利活動法人NAGOMI VISITは2025年9月30日(火)をもって解散を予定しています。
■ ホームビジット事業について
世界中の旅人と食卓を囲むホームビジットは、訪日外国人観光客が日本の家庭を訪れ、食を通じた短時間のホームステイを体験することで、相互理解を深める国際交流プログラムです。短時間でも互いの共感的理解を実現しやすい「同じ釜の飯を食う」ことが特徴で、異文化に強い興味を持つ旅行者と、異文化に触れる機会が少ない現地生活者をマッチングする日本発の仕組みです。NAGOMI VISITは本取り組みで2011年から14年間、のべ80カ国、約5,000回(2025年8月時点)の交流を実現し、国際交流の拡大に寄与してきました。
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2018年1月 国際交流基金 地球市民賞を受賞
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2018年8月 日本観光振興協会・日本旅行業協会(JATA)・日本政府観光局(JNTO)主催 第4回ジャパンツーリズムアワード 国内・訪日領域 地域部門 入賞
■ 事業譲渡について
世界でも日本でも「分断」が拡大しつつある中、当団体では、ホームビジットを通じて、無理解から生まれる差別や無関心を少しでも減らせるよう取り組んでまいりました。コロナ禍では出入国が制限され、団体としての在り方が問われ、運営体制を含め模索してきました。この度、今後さらにホームビジットに参加いただける機会を全国で拡大させるために、ホームビジット事業をボーダレスハウスに事業譲渡する決断をしました。
ボーダレスハウスは、パーパスとして掲げる「差別・偏見を越えた先にある多文化共生社会の実現」に向けて、国際交流に特化したコンセプト型シェアハウス事業を通して、東京・関西・仙台・台湾台北・韓国ソウルの5拠点で累計167棟1万8千人以上の方々に異文化と出会う国際交流体験を提供しています。ボーダレスハウスとして2025年9月1日より「ホームビジット」事業を行うことで、より多くの人々へ国際交流体験を提供できるようになります。
■ 代表理事コメント

文化も言葉も異なる者同士が出会い、価値ある関係を築くにはどうすればいいか。
この問いに向き合いながら、5,000回のホームビジットを皆さんとともに育ててきました。
いま訪日需要が拡大する一方で、『外国人は迷惑だ』とひとくくりに捉える声が広がり、社会の分断につながりかねない状況に懸念を抱いています。
だからこそ、草の根での相互理解や温かな交流の場としてのホームビジットは、これからの日本社会、そして次の世代を担う子どもたちにとって一層大切なものになると確信しています。
そんな中、「『ちがう』を越えて、人と社会をつなぐ」というボーダレスハウスの理念に共感し、情報交換を重ね、事業譲渡というかたちで、ホームビジットの継続と拡大をお願いすることになりました。
同じ志を持つボーダレスハウスの知見とグローバルネットワークとともに、この取り組みがさらに広がり、未来へとつながっていくことを心から楽しみにしています。
■ 団体概要
団体名:特定非営利活動法人Nagomi Visit(英語名:Nagomi Visit International)
所在地:東京都港区北青山一丁目3番1号 アールキューブ青山3階
代表理事:楠 めぐみ
設立:2013年1月23日
事業内容:ホームビジット運営事業、ホームビジットサポート事業、異文化情報発信事業
ホームページ:https://nagomivisit.jp/
※2025年9月30日(火)をもって解散予定
■ ボーダレスハウス株式会社について
会社名:ボーダレスハウス株式会社
所在地:東京都新宿区市谷田町2-17 八重洲市谷ビル10F
代表取締役:李 成一
設立:2017年3月(事業開始:2008年6月)
資本金:5,150万円
事業内容:国際交流シェアハウスの運営 等
ホームページ:https://borderlesshouse-corp.com/
【報道関係者からのお問い合わせ】
特定非営利活動法人NAGOMI VISIT 広報担当
E-mail:info@nagomivisit.com
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