ローカル建設会社が挑戦する地域再生プロジェクト。勝山のまちなかを発掘する新拠点「IRIFUNE」がオープン

宿、カフェ、チャレンジショップの機能をもつ「IRIFUNE」を通して、本町を中心とした “まちなか経済” をもう一度元気にしたい!

有限会社北八建設

有限会社北八建設(所在地:福井県勝山市、代表取締役:北川賢一、略称「北八建設」)は、地域の未来を見据えた新たな取り組みとして、2023年度より全国の建築学生と一緒に、本町にある空き家の改修プロジェクトを実施してきました。この度、宿やカフェ(コワーキング利用可)、チャレンジショップなどの機能を備えた複合施設として、本町エリアでの滞在体験の向上を目指すまちの発掘拠点「IRIFUNE(読み:いりふね)」をオープンいたします。

【IRIFUNEをオープンする理由と社会的背景】

北八建設では、これまで空き家の解体をはじめとして、地域の課題やニーズに寄り添いながら事業を展開してきました。しかし、ここ数年の状況を見ると、空き家の解体依頼が増えていたり、「まちなか周辺」エリアを訪れる観光入込客数が減少傾向にあったり(*)と、まちなかの賑わいが失われつつあるのが現状です。この現状を踏まえ、北八建設では、まちの経済や活動をもう一度元気にしたいとの思いから、まちの遊休資源を活かした地域再生を目指す新規事業の一環として、まちなか(=本町エリア)での滞在体験の向上を目指す場づくりに取り組んでまいります。

(*)参照:「新勝山観光振興ビジョン」令和6年3月勝山市策定

この度オープンするまちの発掘拠点「IRIFUNE」は、昔から地元の人に愛されてきた居酒屋「入船」を改修しています。本物件は明治時代から残る建物で、かつては料亭や宿泊施設、居酒屋など様々な形態で営業されており、まちなかでの交流を生む拠点のような役割を果たしていました。IRIFUNEでは、観光客とまち、地元の人とまちをつなぐきっかけとなる拠点を目指しています。

【プロジェクトの経緯】

本プロジェクトの特徴として、全国の建築学生と一緒に改修を実施したことが挙げられます。ビジネスにも使えるデザインの思考について学ぶ「まちのデザインスクール」の場で株式会社micro developmentの守屋真一氏、UNiKA Architectの中村優太氏と北八建設が繋がりを持ったことをきっかけに、勝山市の空き家利活用促進整備事業補助金を活用して進めてきました。

2023年8月より、建築学生向けのYouTubeチャンネル「FMアーキチャット」での募集をきっかけに「FMAC勝山ゼミ」と称して、福井県内外から13名の建築学生が集まり、一軒の空き家の改修から地域全体の再生に繋げていくことを目指して活動しました。ゼミ活動は全7回にわたり、ワークショップ形式での地元の人へのヒアリングを通して「まちなかにどんな建物があると良いか」などを伺いながら、対象物件の活用方法や設計プランの検討、改修作業、まちの魅力発信に取り組んでもらいました。

建築学生と一緒にプロジェクトを進めるなかでは、若い世代の関係人口づくりや、若い世代の視点で見たまちの賑わいづくりを重視しており、参加した学生からは「実践形式での活動を通して、まちの賑わいをつくるにはどうすれば良いのかについて、自分ごととして考えるきっかけになった」という感想をいただきました。

【IRIFUNEの施設概要】

まちの発掘拠点「IRIFUNE」は、主に3つの機能を備えた複合施設としてご利用いただけます。

<①とまる:ゲストハウス>

「まちやど」(*)の考え方を参考にした宿泊施設です。観光客とまちをつなぐことで、まちなかを盛り上げていくことを目指しています。まちやどの考え方では、従来の宿泊施設のように宿泊体験をひとつの施設内で完結させるのではなく、まち全体を宿と見立ててまちぐるみで観光客をもてなすことが特徴です。例えば、IRIFUNEでチェックインをした後、食事は近隣の飲食店を訪ね、入浴は地域の銭湯を利用するというように、まちを回遊しながら地域の魅力を体感できるような仕組みをつくり、まち全体での宿泊体験を提供します。

(*)参照:日本まちやど協会(https://machiyado.jp/)が提唱する考え方

宿泊室としては、個室2部屋とドミトリー2ベッドを用意しており、合計4組の宿泊が可能(相談に応じて一棟貸しも対応可能)です。現在、9月6日以降の宿泊予約を受付しています。ホームページ(https://k-irifune.com/)内フォームからご予約ください。

<②すごす:カフェ&コワーキング>

1Fでは、カフェを営業します(チャレンジショップの出店などがある場合を除く)。空き家の解体現場で回収した古材などを活用して北八建設の大工職人と木工作家の小島尚氏がつくった家具を設えており、木の温かみのあるゆったりとした空間のなか、観光客も地元の人も、それぞれのくつろぎの時間を過ごしていただけます。

店内にはWi-Fiと電源も備えており、コワーキングや自習用のスペースとしても利用可能です(1ドリンク3時間制)。日中は相談に応じて会議や打ち合わせスペースとしても対応可能な場合があります。

<③ひらく:チャレンジショップ>

飲食や物販のチャレンジショップとして利用できるスペースです。観光客には「恐竜」だけでない勝山の魅力に触れてもらう場として、地元の人にはそれぞれのチャレンジを応援し、まちなかの賑わいを生み出していく場として使ってもらうことを目指しています。例えば、地元の食材を活かした飲食事業や、製作した商品のポップアップ販売など、様々なチャレンジをサポートしてまいります。

現在、9月以降のチャレンジショップの出店者を募集中です。興味のある方はご相談ください。

※施設の利用にかかる詳細やチャレンジショップ出店に関しては、ホームページの利用規約等を参照ください。ホームページは下記のリンクまたはQRコードからご確認いただけます。

ホームページ:https://k-irifune.com/

【今後の展望】

IRIFUNEでは、「まちの発掘拠点」として、本町エリアを中心に勝山市の魅力を発掘し、伝えていくことに力を入れて取り組む予定です。

居酒屋やお店など地元の人が楽しむ「日常」が本町エリアにあり、その「日常」こそが、観光客にとっても魅力になるポテンシャルを秘めていると私たちは考えています。宿泊施設でもあるIRIFUNEをひとつの拠点として、観光客がまちなか(=本町エリア)を巡ることで、周辺のお店が一層賑わい、観光客と地元の人との間での交流が生まれるきっかけをつくれるように目指します。そして、IRIFUNEを訪れた人同士で繋がり、新たな仕事や動きを生むことで、まちの経済や活動をさらに元気にしたいと考えています。

【プロジェクトに込めた想いや期待】

北八建設は建築や解体など幅広い事業を展開していますが、地域では「まちの解体屋」としての印象が強くあります。そんな中、ある物件の解体依頼を受けたことがプロジェクトのきっかけになりました。その物件はかつて居酒屋として賑わい、現在も本町の飲食店に囲まれている場所でした。これを解体してしまうと、お店の並ぶエリアに空地ができてしまう。解体が本当にまちのためになるのかと疑問に思い、物件を譲り受けることにしました。私たちは「解体屋」ではありますが、目先の利益にとらわれず、地域の未来を見据え、この場所をまちのために活かす道を選びました。それは、私たちが解体だけでなく建築や不動産の仕事にも精通しているからこそ、選べた道でもありました。

使われなくなった建物であっても、そこにはまちの歴史や人々の思いが息づいています。そうした空き家の価値を大切にしながら、建築学生や専門家と協力して、活用方法を検討し、改修プロジェクトを進めてきました。ワークショップやヒアリングを重ねる中で、「まちなかにどんな建物があれば良いか」「この場所をどう使いたいか」といった声を集め、みんなでアイデアを出し合いながら設計や改修作業を行いました。こうしたプロセスを通じて、地域の方々や外から訪れる人々が自然に集い、交流できる場になるよう取り組んできました。今後、この場所がまちに新しいつながりや価値をもたらすきっかけになることを期待しています。

これからも、地域の未来を考え、勝山に新しい価値を生み出す場として、この場所を育てていきたいと考えています。

【オープニングイベント実施報告】

オープン初日となる8月24日には、水上実喜夫市長や、IRIFUNEが位置する下後区の区長を招き、オープニングイベントを実施しました。

【お問い合わせ先】

有限会社北八建設 担当:北川 Email:irifune@kitahachi-group.co.jp

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会社概要

有限会社北八建設

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URL
https://kitahachi-group.com/
業種
建設業
本社所在地
福井県勝山市沢町2丁目11-8
電話番号
-
代表者名
北川 賢一
上場
未上場
資本金
2000万円
設立
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