台湾株ETFが日本で初上場－存在感を示すハイテク市場

東京、2025年9月12日 － 台湾証券取引所（TWSE）は本日、台湾株式のみに投資する日本初の上場投資信託（ETF）が東京証券取引所（TSE）に上場したと発表しました。本ETFの上場は、資本市場におけるクロスボーダー連携の重要な節目であり、国際投資家が台湾のダイナミックなテクノロジー分野へアクセスする機会を拡大するものです。本ETFの上場は、資本市場におけるクロスボーダー連携の重要な節目であり、国際投資家が台湾のダイナミックなテクノロジー分野へアクセスする機会を拡大するものです。

大和アセットマネジメントが設定した当ファンドは、キャセイ投信が運用する「Cathay Taiwan Technology Leaders ETF」に投資し、台湾テックリーダー指数への連動を目指すもので、台湾株式市場をベンチマークとするETFとして日本初の上場を実現しました。

台湾株式市場は、時価総額の約72％をテクノロジー関連株が占めており、本ETFは日本の投資家に、人工知能（AI）や半導体の関連企業が中核的な役割を果たす台湾の成長著しいテクノロジー分野へのエクスポージャーを提供します。

李氏は、世界的に高まるAIや先端半導体技術への需要を追い風に、台湾株式市場では主要株価指数が相次いで過去最高値を更新し、ETFへの資金流入も大幅に拡大していると述べました。さらに、日本市場も2020年以降で約80％上昇し、年初来でも10％以上の伸びを記録していることから、両市場がともに力強い成長の勢いを示していると指摘しました。

 

台湾のETF市場

台湾のETF市場は2003年の開始から拡大を続け、今ではアジア太平洋地域で3番目の規模を誇るまでに成長しています。2025年8月末時点で、294本のETFが上場し、運用資産総額（AUM）は6.77兆台湾ドル（約2,100億米ドル）に達しました。台湾のETFの市場規模は、過去10年間で30倍以上に増加しており、世界のETF市場の5.4倍を大幅に上回っています。

投資家の参加は飛躍的に拡大しており、現在では台湾の人口の約3分の2にあたる1,500万人以上の個人投資家がETFを保有しています。高配当型やテクノロジー関連に特化したETFが取引の中心となっており、個人投資家の旺盛な需要に加えて、機関投資家の利用も広がっていることを示しています。

国境を越えた連携の強化
TWSE職員は訪日期間中、日本取引所グループをはじめ、国内の資産運用会社や業界団体と会談し、ETF市場の発展に関する意見交換や台湾資本市場のプロモーションを行いました。
また、TWSEは、大和アセットマネジメントによるETF上場を日台双方のクロスボーダーETF連携における重要な節目と位置付け、今後さらなる市場統合の進展と、それによる台湾ハイテク産業の国際的認知度向上への期待を示しました。

李氏は「この上場は重要な第一歩であり、今後、取引所や資産運用会社の一層の協力を通じて、新たなクロスボーダー商品の創出につながることを望みます」と述べました。

さらにTWSEは、台湾が掲げるアジアの主要な資産運用拠点としての地位を確立するという目標に沿って、金融商品の多様化と国際的なパートナーシップの拡充を引き続き進めていくと付け加えました。

9月12日に行われた大和アセットマネジメントのETF上場セレモニーの参加者

TWSEについて

1962年2月9日に開設された台湾証券取引所（TWSE）は、台湾の証券市場の運営と発展を担う機関として、主に、上場、取引、決済、監視等の業務を提供しており、その一環として、上場の推進と審査、上場後の監督およびコーポレートガバナンス、市場取引の維持と秩序の確保、証券会社向けサービス、投資家保護、清算・決済業務、市場の債務不履行への対応、違法取引の監視などを行っています。TWSEは証券市場に対して包括的なサービスを提供しています。

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