フランス高級シャンパーニュ・メゾン「アンリ・ジロー」と若き日本人シェフ・一之瀬愛衣の前例なきコラボレーション

400年の歴史を持つアンリ・ジローが、史上初めて招待シェフと共演。フランスと日本の創造性が出会う特別な晩餐会

日本人シェフで「旅するガストロノミー」SOLUNAの創設者である一之瀬愛衣（株式会社SOLUNA代表）は、9月19日（金）、メゾン・アンリ・ジローとコラボレーションし、今年6月にジロー＝エマール家400周年を記念して新設されたドメーヌのレセプション・スペース（シャンパーニュ地方グラン・クリュ・アイ村）にて特別ディナーを開催します。この唯一無二のイベントには、フランスと日本の食文化を融合した美食体験を楽しむために、両国の約20名の特別なゲストが招かれます。

    

コラボディナーについて

  

一之瀬愛衣（28歳）は「旅するガストロノミー」SOLUNAを創設した若手日本人女性シェフです。

「旅するガストロノミー」SOLUNAは、【シェフ＝固定店舗】という従来の枠組みを超えて、地元生産者、文化的伝統、料理の創造性を結びつけて日本や世界のさまざまな場所で限定開催するスタイルの革新的なガストロノミーです。開催される土地の生産者などと連携し、その土地の食材・酒・文化を融合させた一期一会の体験を提供する活動です。

今回のディナーでは、フランス料理に和の要素を織り交ぜる独自の表現力をもつ一之瀬愛衣と、ドメーヌ・アンリ・ジローの料理長エリザベス・クルティエという新進気鋭の二人のシェフが「山下農園の野菜をめぐる旅」というテーマで、特別な夕べを提供します。

一之瀬愛衣について

  

辻調グループ・エコール辻大阪を卒業後、星付きレストランで6年間の経験を経て独立。

「旅するガストロノミー」SOLUNAを日本各地やパリなど海外で開催。2025年秋からは船上ガストロノミー「カタマランヨット」SOLUNAも始動予定。

国内外の料理コンペティションでも実績を持ち、Chef1グランプリで全国ベスト8、RED U-35でブロンズ受賞。2024年にはサンペレグリノ若手シェフ国際コンクールに日本から唯一選出され、アジア決勝へ進出。フランス料理に日本的感性を融合させる独自の表現で注目を集めています。

    

アンリ・ジローについて

  

アンリ・ジローは、シャンパーニュ地方グラン・クリュ・アイ村に拠点を構える老舗メゾンです。

その起源は1625年、エマール家がシャンパーニュの中心地アイ村に定住したことに遡ります。20世紀初頭、レオン・ジローがフィロキセラや戦争で荒廃した家族のブドウ畑を再建。現在は13代目のエマニュエル・ジローが、ゼネラルディレクター兼セラー長セバスチャン・ル・ゴルヴェと共にメゾンを率いています。

伝統を継承しつつ、アルゴンヌの森の樫樽による熟成を復活させ、象徴的なキュヴェ「ARGONNE」を展開。さらに卵型の砂岩容器を用いた新しい醸造にも挑戦しています。年間生産はわずか35万本、そのうち数千本のみがアイコニックなキュヴェとして造られ、世界中のコレクターや愛好家に高く評価されています。支柱となるのは「アイ・グラン・クリュ」「ピノ・ノワール」「アルゴンヌの森」です。

　　　　【写真】アンリ・ジロー公式ホームページより

山下農園について

  
今回の特別ディナーを彩る野菜は、パリ近郊の山下農園から提供されます。フランスの三ツ星シェフ、ピエール・ガニェールをはじめとする名だたる料理人に支持される山下朝史氏によって設立された同農園は、稀少で精緻に育てられた野菜で知られています。その繊細な作物は「奇跡」「魔法」と称され、パリの美食界における宝石とされています。

今後はフランスに「山下アカデミー」を設立し、自らの農道を伝えるとともに、日本料理の正統な知識と技術を広め、日仏の信頼関係を未来へつなぐことを目指しています。

また、ガストロノミーの知見とフランス料理界とのネットワークを生かし、日本では手に入りにくいフランス最高級の調味料や食材を日本国内の料理人向けに提供する「山下セレクション」の開設も準備しています。

山下朝史氏（Asafumi Yamashita）

〈農業家／パリ・山下農園園主〉

1953年東京生まれ。フランス在住35年。共著に『パリで生まれた奇跡の日本野菜「山下農道」の神髄』（日経BP 日本経済新聞出版）があります。