【今秋】旅館新門荘が大規模リニューアルOPEN!日本の伝統的な和室をモダンに再解釈
創業から76年の老舗旅館新門荘が紅葉シーズンに向けて客室の大規模改装工事を実施。日本のお客様だけでなく、インバウンドのお客様へも祇園の現代的な新しい一面をアピールします。
旅館新門荘について

1949年(昭和24年)創業の「旅館新門荘」は、祇園の花見小路に面する老舗旅館です。伝統的な街並みに溶け込むファサードと落ち着きある館内、大浴場で心ゆくまで寛げる空間を備え、長きにわたり多くのお客様に愛されてきました。
創業当時は「料理旅館」として看板を掲げ、江戸期から伝わる古伊万里やオールドノリタケ、さらには現代バカラなど、貴重な器を惜しみなく用いた料理を提供。見目麗しい夕食のひとときは、今なお当館の大きな魅力です。さらに舞妓さんとのスペシャルディナーなど、祇園でしか体験できないおもてなしもご用意しています。
客室のリニューアル
2020年以来となる今回のリニューアルでは、祇園の伝統を受け継ぎながらも、北欧家具や間接照明を取り入れ、和モダンの新境地を開きました。時代を横断するイノベーティブなデザインは、日本のお客様に懐かしさと新鮮さを同時に感じさせ、デザイン感度の高い海外のお客様にも強い印象を残す仕上がりとなっています。
「桔梗」 50平米
— 和と北欧が溶け合う長期滞在のための“居間”

新門荘で唯一の和洋室「桔梗」は、和モダンの美意識と北欧家具の温もりを同じ温度で抱く、50㎡のスイート。リビングには無垢のダイニングテーブルと縦格子の背板をもつチェアを配し、天井の木組みと呼応するオーバルの和紙ペンダントがやわらかな間接照明を広げます。壁面にはワイドミラー付きのシンプルな鏡台(ドレッサー)、ローボードと飾り棚、隣接する収納を整然とレイアウト。充電用の電源を含め、ワークや学習、食事の場としても気持ちよく使える“日常性”を確保しました。

奥には、一段上がった小上がりの畳スペース。障子格子を思わせる建具と、書の掛け物を照らす壁面の間接照明が、客室全体に静謐な陰影をつくります。日中は子どもが遊ぶリビングの延長として、夜はふとんを敷いて寝室へ――家族連れの長期滞在に最適な“可変性”が、この部屋の大きな価値です。北欧の直線美と和のディテールが違和感なく重なり合い、素材はどれも手触りのよい木と畳。スタイリッシュでありながら、触れるほどにぬくもりが増す質感を大切にしました。
洗面はツインボウル仕様(別室)で朝の支度もスムーズ。ダイニングでの会話、畳でのくつろぎ、窓辺の柔光――一室の中に「食・寛・眠」を美しくゾーニングした、祇園滞在のための“現代の座敷”。日本のご家族はもちろん、デザイン感度の高い海外ゲストにも、祇園の今を心地よく体験していただける客室です。
2階「杜若」/3階「萩」/4階「青磁」 各30平米
— 深藍にやすらぐ、美術館のような和室

祇園の品格を映す深い藍色の壁が、入室と同時に静けさへと誘います。畳と無垢の木枠、白襖のコントラストが美しく、低座の座椅子と黒の座卓は、食事・茶・読書にちょうど良い重心でまとめました。天井には和紙の球体ペンダント、壁際には控えめな間接照明。アートピースと花器が置かれた小さな床の間が、部屋全体に“余白の呼吸”を生みます。テレビや収納は造作に収め、視界にノイズを作らない設計。シンプルでありながら、居心地がよい――そんな“美術館の静謐”と“住まいの温度”を両立させた一室です。

3室に共通するのは、深い藍色がもたらす落ち着き、間接照明による上質な陰影、そして“必要十分”に整えた和モダンのしつらえ。ミニマルでありつつ人を拒まないデザインは、国内外のゲストに「美術館のように静かで、家のように温かい」時間をお届けします。
4階「常磐」 20平米
— 茶室の作法でととのう、静けさのミニマルルーム

20平米というコンパクトな寸法に、茶室の所作と美学を凝縮した一室です。天井は格子組み(グリッド天井/格天井)で、木目の濃淡が奥行きを生み、畳の目と美しく呼応。壁一面のルーバーに仕込んだ間接照明がやわらかな陰影を描き、行灯のような穏やかさで視線と呼吸を整えます。
中央には床座に寄り添う座卓と座椅子、窓際には低い造作のテレビボード、入口側にはクラシカルな姿見。どれも祇園の歴史を感じさせるオリジナルの造作家具で統一し、余白を大切にしたミニマリストの設えに創造性の温度を添えています。収納やメディアは目線より低く納め、視界のノイズを抑えることで、読書やお茶、思索に没入できる「静」の時間を実現しました。
光は上からはグリッドの間を通って拡散し、横からはルーバーの間接光が包み込む二層構成。和紙越しの窓と相まって、和モダンの光環境が一日のリズムをやさしく支えます。1名様での利用にも最適で、ビジネスの前後に心身を整える“整う茶室”として、また祇園散策の余韻を静かに味わう“私室”としてもおすすめ。小さな面積を広く、豊かに感じさせる設計が、この客室の価値です。
若女将 藤田絵理華からひとこと

「祇園は敷居が高いイメージを持たれる方も多いのですが、実は常に進化を続けています。今回のリニューアルは、少しでも多くのお客様に祇園という街を身近に感じていただきたいという思いから実施しました。明るく暖かい旅館を目指し、皆さまを心よりお迎えいたします。」
祇をん新門荘 会社概要
会社名:株式会社新門荘
屋号:祇をん新門荘
所在地:〒605-0082 京都府京都市東山区祇園花見小路新門前
総室数:21部屋
電話番号:TEL 075-561-8011 FAX 075-561-8178
資本金:1,500万円
代表者:芳井 篤司
関連リンク
公式ウェブサイト:https://www.shinmonso.com/
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