不登校35万人超、過去最多。小5〜中学不登校→文科省官僚となった藤井健人氏が語る“不登校を不登校を格差の問題として捉える~ための講演会を入間市で開催

子どもの“つまずき”を失敗として扱わないために。不登校や多様な進路をどう支えるかを共に考える講演会です。

NPO法人マナビダネ

■ “不登校35万人超”の背景にある“見えない生きづらさ”に光をあてる

文部科学省が令和7年10月末に発表した最新の調査では、昨年度の不登校の小中学生は35万3,970人と過去最多となりました。
その一方で、不登校や学校に馴染みにくい子どもたちが安心して学べる機会は、地域によって大きく差があります。
学校外の学び場にたどり着けず、支援につながれないまま孤立してしまうケースも少なくありません。

学び場につながれない子どもたちは、家庭環境や本人の状態によって支援の質が大きく左右され、
必要な支援が届かないまま「なんとかしてきた経験」が美談化されてしまうこともあります。
こうして、つらい経験が“克服の物語”として語られる一方で、
社会の側にある構造的な課題は置き去りにされています。

こうした状況を受け、NPO法人マナビダネ(埼玉県入間市)は
私たち自身が抱いていた “不登校は克服されるものなのか?” という問いを出発点に、
2025年12月13日(土)に講演会を開催します。

■ 「克服できていない」と語る文科省官僚。当事者 × 行政の視点から見えるもの

登壇するのは、文部科学省で教育政策に携わる 藤井健人氏
小学校5年生から中学校卒業まで不登校を経験し、
その後、定時制高校を経て早稲田大学、さらに東京大学大学院へ進学しました。
定時制高校教員としての現場経験を持ち、現在は文部科学省で教育に関わる業務に携わっています。

藤井氏は、自身の経験について
「今もまったく、不登校を克服できていない」
と語っています。

当日は、

  • 当事者として見えてきた“不登校”のリアル

  • 学校に行っていない子どもたちが社会の“外側”へ押し出されやすい背景

  • 個人の努力では説明できない「生きづらさ」の根にある社会構造

    などについて、丁寧に語られます。

個人の努力だけでは説明できない“生きづらさ”がどこから生まれるのか。
その背景を知ることで、支援者・保護者・教育関係者にも新たな気づきが得られるはずです。

※本プログラムの紹介文は、事務局がこれまでの藤井氏の発信内容をもとに構成したものであり、

 藤井氏の主張そのものを代弁する意図ではありません。

■ プログラム(予定)

<第1部> 講演・質疑応答(13:00〜14:30)
藤井健人氏による講演と質疑応答。

<第2部> 支援者交流会(14:50〜16:30)
地域で子どもを支える支援者を対象に、
学校外の学び場やサポートのあり方について意見交換を行います。
支援者には、これから何かしたい地域の方や保護者も含みます。

  講演内容や当日の進行状況により、講演が予定より延長し、
  第2部(支援者交流会)の実施時間が短縮、または内容変更となる場合があります。

■ 主催者コメント(NPO法人マナビダネ 代表・土橋より)

不登校の子どもたちが抱えるしんどさは、本人の努力や家庭の頑張りだけでは説明しきれず、

社会側の構造が背景にあります。

それでも、多くの子どもたちの未来が家庭や本人の努力に大きく依存してしまう今の体制には、

大きなゆがみを感じています。つらい経験が“克服の物語”として語られ、個人の頑張りに回収されてしまう現状に、

ずっと違和感を抱いてきました。

今回の講演会が、子どもたちの学びと未来を社会全体で支えるために、

大人が何を問い直す必要があるのかを考える機会になればと願っています。

■ 開催概要

教育経験格差 ~不登校・定時制の「その後」に待ち受けるもの~

12月13日開催「教育経験格差 〜不登校・定時制の『その後』に待ち受けるもの〜」講演会メインビジュアル

日時:2025年12月13日(土)
第1部:13:00〜14:30(講演・質疑応答)
第2部:14:50〜16:30(支援者交流会)

会場:入間市健康福祉センター 3階会議室(埼玉県入間市)

対象:
・不登校支援に関わる教育・福祉関係者
・学校外の学び場や地域で子どもを支える活動に関心のある方
・不登校の子をもつ保護者
※第2部の支援者交流会には、「これから何かしたい」地域の方や保護者も歓迎します。

参加費:無料(会場にて任意の寄付を受け付けます)

講師:藤井 健人 氏(文部科学省職員/元不登校当事者)

主催:NPO法人マナビダネ(埼玉県入間市)

後援:入間市、入間市教育委員会

申込方法:Peatix(事前申込制) https://peatix.com/event/4678029/view

お問い合わせ:
特定非営利活動法人マナビダネ
メール:manabidane@gmail.com
TEL:050-3155-5828

■ 主催団体について

NPO法人マナビダネ(埼玉県入間市)
不登校や学校に馴染みにくい子どもたちが安心して学べる
「フリースクール いろいろダネ/いろいろダネ+」を運営しています。

また、不登校支援ガイドの制作・配布や、支援者向けシンポジウムの開催などを通じて、
地域に“学びのセーフティネット”をつくる活動を行っています。

どんな困りごとを抱える子どもも、自分らしい未来を描ける地域社会を目指しています。

Web:https://manabidane.org/
代表:土橋

「自然の中で“やってみたい”を形にする探究の時間」
マナビダネが大切にしている、子ども自身の興味から始まる学びのきっかけにつながる体験。
「自由な発想を共有しながら、子ども同士で学び合う姿」
活動の中で生まれる創造的な対話や、互いを尊重する関係づくりを育んでいます。
「地域との関わりを通して育まれる“社会とのつながり”」
季節のイベントを通じて、子どもたちが安心して社会と関わる体験を大切にしています。

■ 本件に関するお問い合わせ

特定非営利活動法人マナビダネ
担当:土橋
E-mail:manabidane@gmail.com
TEL:050-3155-5828
Web:https://manabidane.org/

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会社概要

URL
https://www.manabidane.org/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
埼玉県入間市下藤沢1071-21
電話番号
090-8451-3656
代表者名
土橋秀子
上場
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資本金
-
設立
2022年04月