17兆円市場を解き放つ鍵。スローショッピングは、スローグッド経済をリードする成長戦略です。

英国発祥「スローショッピング」導入パートナー法人【限定2社】募集中!14.7兆円の購買力を解き放ち、超高齢社会の成長戦略「スローグッド経済」を共に。〆切:12月19日(金)

スローショッピング・ジャパン事務局(代表:田中美帆/株式会社cocoroe)は、英国発祥の「スローショッピング」の日本における本格導入を開始しました。スローショッピングは、超高齢社会における「買い物困難」という課題を、単なる支援としてではなく、約17兆円規模へと成長する新たな市場を獲得するための「経営戦略の一環」として捉え直すための取り組みです。

在宅で生活する認知症・軽度認知症高齢者の購買力は約14.7兆円(2025年推計

)【※1】で、2050年には17兆円規模に成長する【※2】「重要な顧客」層です。スローショッピングは、この層の消費行動の障壁を取り除き、新規顧客層の開拓に貢献します。

スローショッピング導入プログラムは、世田谷区「地域連携型ハンズオン支援事業 産業活性化拠点チャレンジ支援プログラム(HOME/WORK BOOSTER)」に採択されています。

■ 英国発祥の認知症にやさしい店舗環境のデザイン「スローショッピング」、日本での導入プログラムが始動

スローショッピングは、身体的、知的、または目に見えない障がいを持つ人々、そしてその家族や介護者を含むすべての人々に対して、より包摂的(インクルーシブ)で支援的な小売体験を創造するためのアプローチです。

スローショッピングは、創始者である英国のキャサリン・ベロ氏が、認知症を患った母親を介護した経験から、2015年に開発しました。以来、英国の大手スーパーマーケット、小売業、金融機関、飲食業など、多様な業態で採用され、成功事例を重ねています。

英国ニューカッスルのグレンジャーマケットでは、スローショッピングが毎週火曜日14時〜16時に実施されている。写真はスローショッピング創設者のキャサリン・ベロ氏。

■ スローショピングが、なぜ日本で有効か?

日本は世界トップの「超高齢社会」であり、国内の認知症および軽度認知障害(MCI)高齢者の数は、2022年時点で合計1,000万人を超えています。65歳以上の高齢者の約3.6人に1人が認知症またはその予備軍と推計され、この人数は2050年には1,200万人を超えると予測されています。
認知症のある方は、店舗の騒音、混雑、不明確なレイアウト、レジでの迅速な対応など、さまざまな物理的・感覚的・心理的障壁に直面しています。スローショッピングは、こうした障壁を取り除くための低コストかつ高インパクトな実践モデルを提供します。

■ 日本における先行事例と、私たちの取り組みの違い

すでに日本国内においても、スローショッピングの理念に基づいた取り組みが、わずかながら各地で始まっています。私たちは、これらの先駆的な流れを尊重しつつ、スローショッピングを単なる「特定の草の根活動」から、「汎用性の高い経営戦略・社会通念」へと昇華させることを目指します。スローショッピング・ジャパン事務局を運営する株式会社cocoroéは、社会課題解決における「共創デザイン」と「コミュニケーション・デザイン」の実績を数多く有します。その専門的なノウハウを活かし、スローショッピングを持続可能な仕組みとして構築し、企業の経済的成果と社会的な広がりの両立を実現します

スローショッピングで、ほとんど視力の無い高齢者が買い物をしている様子。館内BGMは消され、落ち着いた状況で買い物ができます。店舗スタッフは、はっきり発話をし、きめ細かなコミュニケーションを重視しています。

■ スローショッピング3つの原則

スローショッピングは大規模な設備投資を必要としない、低コストな店舗環境づくりのアプローチです。利用者、事業者、地域社会のウェルビーイング向上を目指す為、3つの原則に則って店舗環境づくりと運用を設計します。

1. さりげないサポート|誰もが気がねなく利用できるよう、お店のスタッフがそっと寄り添い、さりげないお手伝いを大切にします。

2. 企業の柔軟な共創|企業の従来の価値観や取り組みを尊重し、さまざまなステークホルダーと協力しながら推進していきます。

3. 利用者を尊重|誰もが、自分らしく、快適に、自信を持ってお買い物できるように、利用者一人ひとりの主体的な意思を尊重します。

■ 店舗環境に求める3つの工夫

スローショッピングには、お客様が「安心して、ご自身のペースで」お買物ができる店舗環境が不可欠です。感覚的・心理的な障壁を低減するため、ハード面(環境)とソフト面(人)の両方に効果的な、こちらの3つの工夫を推奨しています。

1. 決まった時間に実施|利用者がいつものリズムで安心できるように。毎週、決まった時間にスローショッピングの時間を設定。

2. 刺激のない、安心できる空間|BGMや照明などを調整。また、会計をゆっくりできるレジを置くなど、低コストな工夫で実施。

3. 思いやりのある接客|利用者の困りごとを理解し、決して急がせず、落ち着いた態度と敬意を持った接客を。

2. 2025年度 スローショッピング導入パートナー法人 募集(限定2社):成長を牽引する「スローグッド経済」への戦略提案

スローショッピング・ジャパン事務局では、店舗環境におけるウェルビーイングと経済的豊かさを両立する包摂的サービス、スローショッピングの導入にご参加いただけるパートナー法人(限定2社)を募集します。本プログラムは、貴社と日本初の英国発祥スローショッピング実績を生み出し、持続可能なモデル確立を目指します。

在宅で生活する認知症および軽度認知障害(MCI)の高齢者の年間消費支出総額(=購買力)は、約14兆7,388億円(約14.7兆円)と推計されています【※3】。この層の購買力は、2050年時点では約16兆9,845億円(約17兆円)へと成長すると見込まれており【※4】、企業にとって見過ごせない「重要な顧客」層です。スローショッピング導入によって、約17兆円市場獲得への店舗環境対応が、実現できます。

(注)【※1】【※2】【※3】【※4】の出所は株式会社日本総合研究所「認知症1200万人時代へ。ともに生きる社会における市場の可能性とは?」(2025年2月21日)

■ 超高齢社会の成長戦略「スローグッド経済」の醸成

英国では、障害のある人々とその世帯の購買力を「パープル・パウンド」と呼んでいます。この市場は年間£274億(約4.9兆円)と推計されており、企業によるインクルーシブデザインの軽視や、この経済的潜在力が過小評価されている現状が見直されています。パープル・パウンドを理解し、受け入れることは、重要な社会的・経済的利益を解き放つことにつながります。

わたしたちは、このインクルーシブな経済活動の流れを日本で加速させ、超高齢社会の課題解決を単なる支援ではなく、新たな成長戦略として捉え直すため、「スローグッド経済」と名付け活動しています。「スローグッド経済」は、認知症の人への対応を社会貢献活動(CSR)としてではなく、成長市場を獲得するための経営戦略の一環として捉え、誰もが自分らしく暮らし続けることができる社会の実現に貢献しつつ、健全な市場を形成し、企業の持続的な成長を牽引することを目指しています。

(注)「スローグッド」は、商標登録出願中です。

■スローショッピング導入のメリット

英国大手スーパーマーケットでの実績に基づき、スローショッピング導入のメリットは以下が挙げられます。経営的なメリットと社会的な貢献という二つの側面から、企業の持続的な成長を牽引します。

【企業様・事業者様のメリット】

1. 来店客数の増加・売上向上: 買い物に困難を感じていた層が安心して来店できるようになり、新たな顧客層の開拓に繋がります。

2. 従業員のエンゲージメント向上: 顧客からの感謝や肯定的な反応が増えることで、従業員の仕事への誇りやモチベーションが高まります。

3. I&D目標達成とESG評価向上: 企業の社会的責任(CSR)への貢献や、ダイバーシティ&インクルージョン(I&D)目標の達成、ESG評価の向上を推進します。

【社会的な貢献】

4. 超高齢社会の課題解決:高齢者や障害のある方々が、尊厳と自立をもって社会参加できる機会を提供しQOL向上に貢献します。

5. 多層的な包摂性の提供:多様な見えないニーズを持つ全ての人々(骨折、妊娠、がん治療中、知的障害、精神疾患など)が恩恵を受けられます。

■ 2025年度 スローショッピング導入スケジュール

今年度募集するパートナー法人様には、こちらのスケジュールをベースに、導入を伴走支援いたします。まずはお問い合わせフォームからご連絡ください。その後、貴社の状況やご要望を詳細にお伺いし、スケジュールも含めた最適な導入プランをご提案させていただきます。

日程

内容

2025年12月19日(金)

スローショッピング導入パートナー募集締切

2025年12月23日(火)

導入パートナー選出のお知らせ
※選出に漏れた法人様におかれましては、2026年度導入のご案内をご連絡させていただきます。

2025年12月24日(木)〜2026年1月9日(金)

ご契約・お打ち合わせ・導入準備

2026年1月

試行期間

2026年2月頭

第1フェーズ 導入完了

キャサリン・ベロ氏の現場監修(2025年度のみ)

2026年3月末

スローショッピング導入報告書 納品

2026年6月末

第2フェーズ 導入完了

(注)スケジュールは、応募状況により変更する場合がございます

■ 貴社が受けられるサポートと費用

本プログラムは、スローショッピングの理念を実現するための戦略策定から現場実践、効果測定までを網羅した包括的なパッケージです。単なるマニュアル提供に留まらず、英国発祥のノウハウに基づき、貴社と伴走しながら持続可能な「スローグッド経済」モデルの確立を目指します。

支援項目

詳細

スローショッピング導入キット

スローショッピング教科書(従業員20名様分)をご提供します。

スタッフトレーニング

10店舗まで参加可能。ただし、1店舗につき2名以上の参加が必須となります。

計画の共同設計・実行支援

代表店舗1店舗を対象に、現状調査・環境チェック導入計画の共同設計と策定を行います。

ツールデザイン

導入時に使用するツール(店内バナー、ご案内チラシ等)のデザインを提供します。

オンラインコミュニティ

参加者限定のオンラインコミュニティの管理・運営を行います。

他店舗展開支援

代表店舗以外の店舗へのオンライン支援実施調査(2025年6月下旬予定)を含みます。

最終報告

スローショッピング導入報告書(PDF)を納品いたします。

■ 参加費用

詳細な導入プランとスケジュールは、お問い合わせ後に改めてお打ち合わせさせていただきます。ご契約時に全額をお振込いただく形となります。

費用総額

150万円(税抜)

■ 2025年限定の特別オファー、創設者キャサリン・ベロ氏による直接監修

英国スローショッピング初の日本導入を記念し、スローショッピング創設者であるキャサリン・ベロ氏が、2月頭に来日予定です。2025年度のパートナー法人様には、英国での実践経験が豊富なベロ氏が、スローショッピング導入を監修・コンサルティング致します。その際の通訳・翻訳は、事務局で対応いたします。

■ オンライン説明会のご案内:スローショッピング導入戦略

スローショッピングにご関心のある法人様を対象に、オンライン説明会(ZOOM)を開催いたします。本説明会では、スローショッピングの概要から、具体的な実践内容とその経済効果、そして今年度限定の専門的な伴走支援プログラムまで、スローショッピング・ジャパン事務局より詳細にご説明します。超高齢社会の新たな成長戦略にご関心をお持ちの皆様は、参加無料ですので、ぜひこの機会にご参加ください。

オンライン説明会のお申込みはこちら:https://slowshoppinginfo.peatix.com

オンライン説明会

日程

第1回

11月12日(水)15:00-16:00

第2回

11月18日(火)9:00-10:00

第3回

11月26日(水)17:00-18:00

第4回

12月4日(木)9:00-10:00

■ スローショッピング導入プログラムへのお申込み方法

スローショッピング導入にご関心をお持ちの法人様は、まず公式WEBのお問い合わせフォームにアクセスいただき、必要事項をご入力ください。その際、チェックボックス「スローショッピング導入プランに関するお問い合わせ」にチェックを入れてご送信ください。折り返し、スローショッピング・ジャパン事務局の担当者より、導入に関する詳細をご案内させていただきます。

■ お問い合わせ特典|スローショッピング店舗環境チェックシートを進呈

スローショッピング公式WEBのお問い合わせフォームよりご連絡いただいた全ての方に、「スローショッピング店舗環境チェックシート(PDF)」を無料でプレゼントいたします。これは、認知症や見えにくい障がいを持つ方にとって、より優しい店舗環境を実現するための具体的なチェックポイントを網羅した資料です。導入ご検討の参考として、また、貴社での自主的な店舗環境改善の実践に、ぜひお役立てください。

3. 関連イベントご案内:専門家によるトークセッション

スローショッピングの社会的意義と経済的可能性を深掘りする、3名の専門家によるトークイベントを開催いたします。イベントは『日常の買い物を支えるデザイン:スローショッピングが実現するウェルビーイングと、みんなにやさしい市場活性化』と題し、認知症・軽度認知症のある方の消費行動が日本経済に与えるインパクトを中心に議論します。

スローショッピング導入をご検討の法人様はもちろん、認知症にやさしい街づくり・事業開発、および介護・福祉分野にご関心のある皆様に、特におすすめの内容です。

登壇者プロフィール

田中 美帆(たなか みほ)

スローショッピング・ジャパン事務局 代表
社会課題解決の共創的デザインを専門とする、株式会社cocoroé 代表取締役/ソーシャルデザイン・プロデューサー。人間中心デザインの視点から、コミュニケーション設計を実践している。多摩美術大学や東京科学大学でソーシャルデザイン講師も務める。

2018年、英国バースでスローショッピング創設者キャサリン・ベロ氏と出会い、その活動を「認知症未来共創ハブ」などで注目すべきケーススタディとして発信した。現在はベロ氏と連携し、スローショッピングの日本本格導入に取り組んでいる。すべての人々が尊厳と自立をもって買い物できる社会の実現に向け、「スローグッド経済」を提唱し、その推進役を担っている。

堀田 聰子(ほった さとこ)
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 教授
高齢者ケア、認知症、介護政策を専門とする研究者。多岐にわたる調査研究と政策提言を通じて、持続可能な地域共生社会の実現に貢献している。現在は2018年に「認知症未来共創ハブ」を立ち上げ、認知症のある方の思いや体験・知恵を中心に、多様な主体との連携協働により安心して認知症になれる未来を探索する認知症のある人々の暮らしやすい未来を目指す「認知症未来共創ハブ」の代表も務める。専門領域における多数の著書や政府・自治体の委員歴を持つ、この分野のオピニオンリーダー最近の寄稿に「認知症の人の社会参加の確保」(老年精神医学雑誌36(8)2025)、「認知症基本法が認知症の人の生活に変化をもたらす契機となるために」(認知症ケア事例ジャーナル18(2)2025)等、筧裕介著『認知症世界の歩き方』(ライツ社 2021)を監修。認知症施策推進関係者会議等において委員。

高橋 光進(たかはし みつのぶ)
株式会社 日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門シニアマネジャー

長年シニア・介護分野を専門とする政策提言・調査研究の第一人者である。官公庁向けの政策提言から民間企業の事業戦略コンサルティングまで幅広く手掛けており、特に近年は認知症、ケアマネジメント、介護人材といった喫緊の社会課題に注力している。主要な著作に『超高齢社会に挑む希望のシニアビジネス』、レポートに『認知症1200万人時代へ。ともに生きる社会における市場の可能性とは?』がある。

トークイベント詳細

テーマ

スローショッピングが実現するウェルビーイングと、
みんなにやさしい市場活性化

日時

2025年12月11日(木)18:00

場所

世田谷産業プラザ(最寄:三軒茶屋駅)

〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2-16-7 世田谷産業プラザ

参加費

無料

定員

先着 55名様

参加お申込

ピーティックスより、お申込みください。

https://slowgoodtalk1211.peatix.com

スローショッピング導入プログラムのお申し込み、または店舗環境チェックシートのリクエストは、公式WEBフォームよりお気軽にご連絡ください。

スローショッピング・ジャパン事務局

担当:田中(株式会社cocoroe)


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会社概要

株式会社cocoroe

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URL
https://slowshopping.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都世田谷区玉川 3-1-16-205
電話番号
-
代表者名
田中美帆
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2010年04月