AIが行動解析を自動化、実験動物のモニタリングを次のステージへ
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパンとAvidity Science、 革新的ホームケージモニタリングシステムを国内展開
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:波木理香)は、Avidity Science株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:田向康人)と協業し、AIによる非侵襲の行動モニタリングを可能にした革新的ホームケージモニタリングシステムを国内で販売開始します。本製品は、米国Allentown社製 Individual Ventilation Cabinet (IVC) システム「Discovery™」と、米国ジャクソン研究所(The Jackson Laboratory)が開発した「Envision™ ソフトウェア」を統合したもので、実験動物の行動や生理状態をリアルタイムに可視化するクラウドベースのAIモニタリングソリューションです。

■ 背景:実験動物研究のデジタルトランスフォーメーション
従来の動物実験では、動物の行動や健康状態を人的に観察・記録する方法が主流であり、データの主観性や再現性、夜間や非観察時間帯のギャップが課題でした。
一方で、3Rs(Replacement/Reduction/Refinement)原則の推進、および米国・欧州の研究動向の変化により、非侵襲で継続的なデータ取得とAI解析による定量評価が重要性を増しています。
本製品はこうした課題に対応し、研究データの客観性・再現性の向上を実現するデジタルソリューションです。
■ 製品概要:AIが可視化する「自然な行動」
本製品は、Discovery™ IVCラックと、Envision™ ソフトウェアを連携させたAIベースのデジタルホームケージモニタリングシステムです。
高感度カメラと白色光および赤外線照明を備えたIn Vivo View(IVV)モジュールがケージ上部から動物を常時撮影し、AIが映像から運動量・摂食・飲水・呼吸数・睡眠・てんかん発作の特徴などを非侵襲的に解析します。取得データはクラウド上で自動保存・共有され、複数拠点での解析や並行実験にも対応します。
■ 主な特長
・AIによる自動行動解析:活動・非活動・歩行・摂食・飲水・呼吸などを高精度に分類
・非侵襲・連続モニタリング:自然な行動を妨げず、24時間365日観察
・クラウドベースで多拠点連携:データの保存・共有・解析を効率化
・Developer環境対応:R Studio/Jupyterとの連携によりユーザーが独自指標の構築も可能
・動物福祉と業務効率の両立:給餌・給水量の自動監視で人的介入を最小化
・3Rs原則・トランスレーショナル研究支援:研究の再現性を高め、動物福祉と科学的妥当性を両立
■ 国内販売・サポート体制
両社は連携して、製薬企業、CRO、大学・研究機関など、前臨床研究分野における効率化と動物福祉の両立を支援します。
・ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社:
Envision™ ソフトウェアとDiscovery™ IVCを一体的に提案する販売活動を行います。
・Avidity Science株式会社:
Discovery™ IVCの納品・設置・技術サポート・保守を担当する協業体制を提供します。
【会社概要】
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社
所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜3-17-6 イノテックビル11階
設立:1972年12月
代表取締役社長:波木 理香
事業内容:SPF/VAF実験動物の生産・販売、輸入実験動物の販売、受託試験や遺伝子改変モデル作製
などの付加価値サービスの提供
Avidity Science株式会社
所在地:東京都港区赤坂2-22-24 泉赤坂ビル6階
設立:2019年2月27日
代表取締役:田向 康人
事業内容:実験動物用自動給水装置、IVCシステム、飼育室監視管理装置等の販売・アフターサービス
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