マウスピース型人工喉頭「Voice Retriever」プロジェクトが第8回日本オープンイノベーション大賞にノミネート
【世界初】声を失った人が「装着したその日」に話せるマウスピース型人工喉頭
東京科学大学発ベンチャーの株式会社東京医歯学総合研究所(本社:東京都、代表取締役:山田大志)を中心とした共同プロジェクト「Voice Retriever(ボイス・レトリーバー)」が、内閣府が後援する「第8回日本オープンイノベーション大賞」にノミネートされたことをお知らせいたします。

本プロジェクトは、歯科医師の着想から、電機・電線・医療機器の異業種連携により、アンメットニーズ(未充足の医療ニーズ)を解決した革新的なモデルとして評価されました。
2026年1月16日。15件のプロジェクトがノミネートされ、その中から担当分野ごとの大臣賞、長官賞、経済団体、学術団体の会長賞等の表彰を受けるとともに、各賞の中で最も優れたものが内閣総理大臣賞として表彰されます。
■ 背景:年間4,000人が直面する「失声」という孤独
日本国内では年間約4,000人が、喉頭がんによる摘出やALS(筋萎縮性側索硬化症)、人工呼吸器の使用などにより、突如として「声」を失っています。既存の代用発声法(電気喉頭など)は習得に数ヶ月の訓練が必要なものや、音質に課題があるものが多く、患者のQOL(生活の質)低下が深刻な課題となっていました。
■ 解決策:マウスピース型人工喉頭「Voice Retriever」の特徴
本製品は、口腔内のわずかな動きを音源に変える、世界初のマウスピース型人工喉頭です。
-
即時性:複雑な訓練は不要。「口や舌が動く」「マウスピースが装着できる」の2点を満たせば、装着初日から会話が可能です。
-
汎用性:首から下が動かない四肢麻痺の患者様でも使用でき、ノイズの少ないクリアな音声を届けます。
-
実績:2025年4月の販売開始。開発から現在まで累計200名の方が「自分の声」を取り戻しています。 (自社調べ:マウスピース型人工喉頭として)

■ 日本オープンイノベーション大賞ノミネートの理由
本プロジェクトは、単なる製品開発に留まらず、日本の製造業・医療現場を横断した「オープンイノベーションの理想形」として高く評価されました。
-
産学官・異業種連携:東京科学大学の特許技術を核に、スタートアップ(事業化)、大手電機(回路設計)、電線専業(ケーブル)、医療機器(スピーカー)、そして全国の歯科クリニック・技工所(製作)が一体となり、迅速な開発サイクルを実現。
-
臨床家主導(アカデミア発):現場の歯科医師が主体となり、事業計画の構築から顧客直販モデルの確立までを牽引しました。
■ 今後の展望:2028年、世界500万人へ「話す喜び」を
2025年大阪・関西万博での展示を経て、今後は以下のロードマップを予定しています。
-
2027年: 医療機器としての薬事申請
-
2028年: 海外展開を開始し、世界500万人の発声障害者への普及を目指す
-
技術革新: AIを用いた「より自然な声」への変換、歌唱、多言語変換ソフトの開発

■ 代表取締役 山田大志のコメント
「Voice Retrieverは、臨床現場で目にした“声を失った方の絶望”を何とかしたいという一心で、志を同じくする企業と共に作り上げたものです。声は、人が社会とつながり、自らの存在を証明するための根源的なものです。『もう一度、話す喜びを』。私たちはこの旗を掲げ、世界中に声を届け続けます。」
【プロジェクト参画メンバー】
-
株式会社東京医歯学総合研究所(代表取締役 山田大志、取締役 荒瀬秀夫)
-
東京科学大学 摂食嚥下リハビリテーション学分野(戸原玄 教授)
-
三州電線株式会社(久保圭之)
-
富士システムズ株式会社(松山剛)
株式会社東京医歯学総合研究所HP
内閣府HP
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
