集合住宅 「ÉCLAVIE MEGURO」 が2025年度グッドデザイン賞を受賞
“傾斜地”という制約を“空間資源”へ。地形条件を活かした都市住宅の新たな原型を提示
株式会社ジャイロアーキテクツ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:山本剛弘)は、フジイ興産株式会社(本社:兵庫県川西市、代表取締役:藤井亮輔)、株式会社ANDO Imagineering Group(本社:東京都千代田区、代表取締役:安藤耕作)と共同で応募した「ÉCLAVIE MEGURO」が、このたび2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
本物件は、目黒の地形的特徴である“傾斜地”を制約ではなく資源として捉え、地下から屋上へと続く立体的な構成の中に、異なる性質をもつ空間を段階的に展開した集合住宅です。傾斜による高低差を活かすことで、階ごとに変化する光の入り方や視線の抜け、外部との関係性を豊かにデザイン。さまざまな空間特性が上下に重なり合い、さらには開放性と閉鎖性が調和する構成によって、生活者が自らの感性や時間軸に合わせて“居場所”を選ぶことができ、多様な暮らしのあり方を支える住環境を形成しています。
また、環境性能への配慮も重視し、DBJ Green Building、BELS、CASBEEの3種の第三者認証を取得。不動産としての長期的な価値や社会的責任までを視野に入れ、住む人だけでなく社会からも支持される建築を目指しました。こうしたアプローチを通して、今後も新しい都市の集合住宅のあり方を探求し続けてまいります。





デザインのポイント
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傾斜地を空間資源と捉え、上下に展開する重層的住空間を構築
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開放性と閉鎖性が選択可能な、多様な暮らしを包む住戸構成
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DBJ・BELS・CASBEEの3認証により環境性能を定量的に証明
物件概要
竣工年: 2024年11月
敷地面積: 367.75㎡ / 建築面積: 257.02㎡ / 延床面積: 1130.29㎡
構造: 鉄筋コンクリート造 / 階数: 地上3階地下2階 / 住戸数: 15戸
審査委員の評価
目黒の傾斜地という地形条件を積極的に活用し、空間の重層性と住まい方の多様性を両立させた集合住宅である。地下から屋上まで、光の取り入れ方や視線の抜け、外部との関係性が段階的に変化する構成により、居住者が自分に合った居場所を選べる柔軟な住環境を提供している。住戸は開放性と閉鎖性を選択できる設計となっており、個々のライフスタイルに応じた多様な暮らし方に対応している。また、DBJ Green Building、BELS、CASBEEの三つの認証を取得し、環境性能の高さを客観的に示している点も評価できる。断面方向に空間をずらしながら構成することで、敷地と建築が密接に結びつき、都市住宅としての新しい可能性を模索している。意匠性だけでなく、社会的な持続可能性や長期的な価値にも配慮した設計は、都市の集合住宅における一つの有意義な提案といえる。
グッドデザイン賞とは
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。 https://www.g-mark.org/
株式会社ジャイロアーキテクツについて
ジャイロアーキテクツは、建築設計・監理を中心に、デザイン・法規・環境からBIMや設備まで、
幅広い領域を横断的に手がける建築会社です。これまでに150件を超えるプロジェクトを担当し、集合住宅・ホテル・オフィス・商業ビル・公共施設・学生寮など、多彩な分野で 大手デベロッパーやゼネコンとの協働実績を重ねてきました。専門分野を越えて建築を総合的に捉え、時代や社会の変化に応える空間づくりを目指しています。
会社概要
会社名: 株式会社ジャイロアーキテクツ
所在地: 東京都渋谷区恵比寿1-20-22 三富ビル7F
代表者: 代表取締役 山本剛弘
設立: 2012年
事業内容: 建築設計・監理/建築計画コンサルティング

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