【埼玉・川口の伝統を日本へ】創業90年以上の伊藤鉄工が生んだ鋳物をつかった奇跡の鍋「フェラミカ」で、こども食堂を守るクラウドファンディングを開始

軽さと、叩きつけても割れない強靭さを実現し経済産業省の「JAPANブランド育成支援事業」にも採択された鋳物の鍋。クラウドファンディングでの特別価格で販売

伊藤鉄工株式会社

2025年12月15日 11時40分

鋳物の町・埼玉県川口市で90年以上の歴史を持つ伊藤鉄工株式会社はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて、鋳物鍋「Ferramica（フェラミカ）」の販売を通じた支援プロジェクトを2025年12月15日（月）に開始いたします。（URL：https://camp-fire.jp/projects/884095/view）。本プロジェクトは、「フェラミカ」も特別価格で販売し売上の一部を一般社団法人「新しい道」へ寄付することで、こども食堂への食材提供や農業支援につなげます。

■不可能と言われた「厚さ2mm」への挑戦。映画にもなった「キューポラのある街」川口

江戸時代から鋳物の町として栄えた埼玉県川口市。伝統である鋳物産業は「キューポラのある街」として映画にもなりました。マンホールや配管など、社会インフラを支えてきた伊藤鉄工（創業1931年）が、「家庭で使いやすい鋳物鍋を作りたい」と開発に着手したのが「フェラミカ」です。鋳物鍋は熱伝導や蓄熱性に優れ、料理を美味しく仕上げる反面、「重くて扱いにくい」という課題がありました。「もっと軽くしたい」という想いから目指したのが、厚さわずか2mmという極薄設計でした。しかし、鋳物業界において2mmとは製品として成立しない「バリ（不要な出っ張り）の厚さ」であり、同業者からは「できるわけがない」と一笑に付されました。それでも90年の歴史を背負う職人たちは諦めず、1500度の鉄を操る高度な技術で、数えきれない失敗の末に、薄くて軽い、かつ強靭な鍋を完成させました。

クラウドファンディングURL:https://camp-fire.jp/projects/884095/preview

■海外を唸らせた強靭さ「JAPANブランド育成支援事業」の採択や初代「i-monoブランド」認定

本来の鋳物ホーロー鍋の約半分の軽さを実現し、さらに、粘り強い性質を持つ「ダクタイル鋳鉄」を使用することで、30mm変形しても割れない強度を誇ります。海外の展示会で「こんなに薄くてはすぐに割れる」と冷笑された際、担当者がその場で鍋を床に叩きつけました。轟音が響く中、拾い上げた鍋にはヒビ一つなく、会場は驚きと称賛に包まれました。この技術は高く評価され、経済産業省の「JAPANブランド育成支援事業」に採択されたほか、川口市が認定する初代「i-monoブランド」にも選ばれています。