「ソフトウェア駆動型社会への変革に向けた日本の競争戦略レポート」を発表
〜「人月ビジネスからの脱却」と「SDxによる新価値創造」を提言 〜
一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)は本日、協会内に設置した「JASA改革プロジェクト」がとりまとめた新レポート「ソフトウェア駆動型社会への変革と日本の競争戦略」を発表いたしました。本レポートは、AI技術の進化を背景に、日本の製造業および組込みソフトウェア業界が直面する構造的課題を分析し、国際競争力を再獲得するための具体的な戦略を提言するものです。
■ 背景:ソフトウェアが価値を創出する「コトづくり」への転換
製品価値の中心がハードウェアからソフトウェアへと移行し、ビジネスモデルが「モノづくり」から
顧客体験を重視する「コトづくり」へと構造的に転換しています 。製品出荷後も継続的に価値を提供
するビジネスが世界標準となる中、この変革への迅速な対応が日本の製造業に求められています。
本レポートは、この歴史的転換点を乗り越え、新たな成長軌道を描くための羅針盤として発行されま
した。
■ 提言の概要:3つの構造的課題と解決策
本レポートは、日本の組込みソフトウェア業界が直面する3つの構造的課題を明らかにしています。
1. SDx時代の組込みソフトウェア開発:
従来のクローズドシステムから、迅速なアップデートが求められるオープンシステムへの移行。
2. 生成AI時代における開発パラダイムの適切な活用:
AI活用による生産性革命と、AIを安全に組み込むための新しい開発アプローチの確立。
3. ビジネスモデルの労働集約型からの転換:
労働時間で価値を測る「人月ビジネス」からの脱却と、価値創出パートナーへの進化。
これらの課題に対し、本レポートは以下の解決策を提示しています。
・技術パラダイムへの対応(第1章・第2章):
SDxや生成AIといった技術動向を詳述し、業界が取り組むべき具体的な技術開発や
新たなビジネスモデルの方向性を示します。
・ビジネスモデルの変革(第3章):
「人月ビジネス」からの脱却に向け、2つの具体的な戦略を提言します。
① SDx時代に対応する共通プラットフォームの構築
② 単純な労務提供から専門知識を提供する「ナレッジ提供サービス」への転換
■ レポートの公開
「JASAレポート ソフトウェア駆動型社会への変革と日本の競争戦略」の全文は、
本日よりJASA公式ウェブサイトにて公開いたします。
レポート(ダイジェスト版) https://www.jasa.or.jp/dl/report/JASAReport_Digest20251117.pdf
レポート(Full版) https://www.jasa.or.jp/dl/report/JASAReport_Full20251117.pdf
■ EdgeTech+2025 展示会で発表
11月19日(水)16:00~ @パシフィコ横浜 【セッションA1-06】
基調講演「AI時代における、ソフトウェアが駆動する産業変革の最前線」
■ 一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)について
組込みシステム技術における応用技術の調査研究、標準化の推進、普及及び啓発等を行うことに
より、技術の高度化及び効率化を図り、日本の産業の健全な発展と国民生活の向上に寄与することを
目的としています 。企業、教育機関、研究機関などで構成され、技術革新や人材育成に取り組んでい
ます。
URL : https://www.jasa.or.jp/
名称 : 一般社団法人 組込みシステム技術協会
所在地 : 東京都中央区入船1-5-11 弘報ビル5階
設立 : 1986年8月7日
■ 本プレスリリースに関するお問い合わせ先
一般社団法人組込みシステム技術協会 本部事務局
TEL:03-6372-0211 Email:jasainfo@jasa.or.jp
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