【2026年 東日本大震災から15年】災害用移動式トイレトレーラー 埼玉県で5台目納車 朝霞市が能登半島地震に派遣支援したトイレトレーラー1号車が帰還
朝霞市シンボルロード設置に伴い2号車を同時お披露目 2025年11月29日(土)朝霞市イベントにて
日本紙パルプ商事株式会社の子会社で、家庭紙・衛生用品の販売事業を行なうJPホームサプライ株式会社(本社:東京都中央区、代表:松浦健之)は、2025年11月29日に全国で37台目、埼玉県では5台目の「災害用移動式トイレトレーラー(以下、トイレトレーラー)」を納入します。
これに先立ち2023年1月に朝霞市の企業が購入した1号車を翌2024年1月に起きた能登半島地震で石川県珠洲市に支援派遣。約1年11か月間に渡り被災地で活躍していました。
11月29日から行われる同市のイルミネーションイベントで、被災地での役目を終えたトイレトレーラー1号車を設置工事、平時においも朝霞市が借り受けシンボルロードに設置することとなり、落成式行うとのこと。同時に2号車のお披露目を行います。

【埼玉県で5台のトイレトレーラー導入、関東で導入の機運高まる。2025年度は全国で26台導入予定】
今回の導入でトイレトレーラーは全国で37台目となり、その中でも埼玉県の5台は、都道府県別で見ても福岡県の3台(篠栗町・須恵町・八女市)を超える最多台数という非常に注目される導入です。
人口の多い関東圏で見ても埼玉県を除くと、神奈川県(横浜市、鎌倉市)、千葉県(君津市)、群馬県(群馬県、大泉町)と5台のみで埼玉県の5台は特に目立ちます。
2025年度は政府の交付金が補正予算で盛り込まれたことから、各自治体による災害用トイレの導入検討が進み26台のトイレトレーラーが導入される予定で、2025年度末には累計でついに60台を超えます。
前述のように関東での導入が今一つでしたが、2025年度は更にふじみ野市(埼玉県)、秩父市(埼玉県)、佐野市(栃木県)、横浜市(神奈川県6台)と8台が追加導入され、関東でも一気に導入の機運が高まってきました。
トイレトレーラーが選ばれる理由
一般的な移動式トイレは、2024年1月に発生した能登半島地震以降にトイレカーやトイレトラックなどさまざまな形態で増えてきました。当社が提供するトイレトレーラーのメリットは以下の通りです。
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トイレトレーラーにエンジンといった動力系統がなく、燃料やオイルなども不要で安全かつメンテナンスが掛からない
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エンジンがないため、1m程度の浸水でも清掃後に利用可能。
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常設利用が可能。実際に能登半島では、震災直後から約1年11か月間利用され続けています
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上下水道を直結せず、給水と汲み取りにより、建設現場や郊外ロケ地、河川公園や道の駅などの公衆トイレとしても利用できる
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糞尿トレーラーとして登録、タンクに汚水を溜めたまま走行可能
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トレーラーを切り離して、けん引車で戻ることが可能
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タイヤが中央にあり4隅のジャッキである程度の傾斜は水平にできる。
当初から災害向けに開発されたトイレトレーラー。その開発までの経緯
東日本大震災の被災地において非常に重大な課題となっていたのが、避難所の「トイレ問題」。断水地域では満足にトイレを利用できる環境が無く、トイレを我慢する為に食事を控えてしまう方も散見されました。そのことにより「災害関連死」が多数引き起こされた現実が「被災地における快適なトイレ」を取り扱う大きなきっかけになりました。
様々な企画構想を経て、2016年に最初のデモ車であるトイレトレーラー零号機の完成に漕ぎ着きました。そして同年4月、熊本地震が発生。東日本大震災における災害関連死の悲劇を繰り返さないように、また現地を支援したいという想いで、完成したばかりのデモ車を熊本に急行させました。被災された方々が初めて見るトイレトレーラーに笑顔を見せる場面も見られました。
【能登へ急げ! 「スマイルトイレプロジェクト」でトイレトレーラーが能登に集結】
当社は、能登地震発生の翌2024年1月2日より現地の自治体及び、全国の自治体と連携をし、被災地に全国各地のトイレトレーラーを集結させ、支援活動に従事しました。14年前の東日本大震災以降積み重ねてきた取り組みが形となり、これを機に「スマイルトイレプロジェクト」というプロジェクトを立ち上げました。これは、当社が各自治体及び災害支援団体や協議会と連携し、被災地および避難所におけるトイレ不安解消のため全国各地へトイレトレーラーを派遣するものです。

【連携団体(順不動・敬称略)】
公益財団法人日本財団、
一般財団法人笑顔プロジェクト、
社会福祉法人 全
国社会福祉協議会、
一般社団法人OPEN JAPAN、
特定非営利活動法人日本トイレ研究所、
各自治体 …… 他
当社トイレトレーラーの主な特徴
トイレトレーラーは、主に災害時の利用を想定して企画・設計された移動設置型トイレです。非常時における迅速な利用開始や、長期使用時の衛生環境維持に配慮した各種機能を備えています。

◆意匠権の取得も! 快適トイレ二つ星にも認定
広々とした独立4室構造で、プライバシーが完全に保たれた快適な空間になっており、この構造で意匠権を取得しました。さらに国土交通省の定める「快適トイレ」として、日本トイレ研究所より最高ランクの二つ星認定を取得しました。
◆高い機能
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エンジンや燃料がなく長期間の避難所据置でも安全・安心
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洋式便座を設置した個室空間を配置
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個室内には、換気扇、室内清掃用の排水口、清掃用ホースなど衛生環境維持のための設備あり
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LED照明を室内外に設置
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換気用窓、洗面台、鏡を標準装
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トイレットペーパーや清掃道具などの消耗品・備品ストックスペースあり
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汚水は下水への直接排水、くみ取り対応も可能
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外部電力との接続・利用が可能
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ルーフに設置されたソーラーパネルからバッテリーにオートチャージされ、照明や水洗などの電源に使用
◆充実のオプション
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バリアフリー対応(おむつ替台・ベビーキープ・etc)
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凍結防止対応(寒冷地仕様)
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感染症対策・温水洗浄便座・etc
《導入実績》2017年度〜2021年度:16台
2022年度:8台
2023年度:4台
2024年度:5台
2025年度:約30台(2025年7月現在の予定)
(トイレトレーラーURL)https://www.jphs.co.jp/product/trailer/
(スマイルトイレプロジェクトURL)https://www.jphs.co.jp/service/facility/
イベント概要
トイレトレーラーお披露目の概要
日時: 2025年11月29日(土) 15:30~(予定)
場所:シンボルロード中央広場(朝霞イルミネーション会場内)予定
内容: 能登支援活動から帰還する1号車と今回導入する2号車の同時公開(お披露目)
会社概要
JPホームサプライは、日々の生活に欠かせない“家庭紙・衛生用品”の販売を中心とする6つの事業分野で、皆様の生活と衛生環境の向上に貢献し続けます。
【会社名】 JPホームサプライ株式会社
【代表者名】代表取締役社長 松浦 健之
【所在地】 本社:〒104-0054 東京都中央区勝どき3丁目12番1号 フォアフロントタワー12階
【設 立】 1985年5月
【資本金】 6,000万円(日本紙パルプ商事株式会社100%出資)
【事業内容】①家庭紙・衛生用品販売事業 ②その他生活関連製品販売事業
③紙・包装資材・製紙関連用品販売事業 ④資源・エネルギー関連事業
⑤衛生・設備機器販売事業 ⑥グローバル展開事業
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