国際共同製作を担うグローバルプロデューサー輩出を目指す特別プログラム「ATMOVIE GLOBAL TRACK」を始動

第79回カンヌ国際映画祭（2026年）での企画ピッチ登壇者5名を選抜。世界に挑む企画と実現に向けたプロデュースマインドを持つ参加者を募集

株式会社アットムービーは、独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金」における「クリエイター等支援事業」の一つとして、「ATMOVIE GLOBAL TRACK（アットムービーグローバルトラック）」が採択されたことを受け、本プログラムの参加者募集を開始します。本プログラムは、感動や熱狂を生み出す作品を日本から世界へ届け、国際的な舞台で成功に導く「グローバルプロデューサー」の輩出を目指します。また、参加者から選抜された5名のファイナリストは、第79回カンヌ国際映画祭にて企画ピッチに登壇し、海外の映画市場へ自らの企画を提案する機会を得ることができます。なお、応募はプロデューサーとしてのご経歴の有無を問いません。

本プログラムの実施背景

現在、国内の映画市場では日々多くの作品が生まれ続けており、その製作方式として、複数企業による出資で制作費を拠出する製作委員会方式が主流となっています。ヒット作品を安定した基盤のもと生み出せるシステムですが、関係者が多くなることで、クリエイターによるオリジナルの企画が、映画館などの上映作品として公開されるまでのハードルが高まっている現状もあります。
一方、海外の映画市場に目を向けると、動画配信プラットフォームの台頭や各国の戦略的な文化芸術支援等により、オリジナル企画への投資が活発化し、結果として作品は国境を越え、多くの人へ届けられています。日本国内のクリエイターがこの波に乗るためには、国際共同製作をリードできるプロデュースマインドと実践的なスキルが不可欠です。
「ATMOVIE GLOBAL TRACK」は、世界で戦える映画のグローバルプロデューサーを輩出することを目指し、始動します。

本プログラムの特徴

本プログラムでは、国際映画祭やコンテンツマーケットの現場を想定し、2026年1月から6月までの半年間で海外展開に必要なスキルやマインドを身につけ、オリジナル企画の英語でのピッチを完成させます。また、プログラム内で審査が実施され、2026年5月12日から開催される第79回カンヌ国際映画祭での企画ピッチに登壇するファイナリスト5名が選抜されます。なお、第79回カンヌ国際映画祭と併せて開催される映画の見本市「Marché du Film（マルシェデュフィルム）」では、日本がCountry of Honour（カントリーオブオナー）※1に選ばれており、世界から日本映画へ注目が集まる貴重なタイミングで自らの企画を提案し、国際製作の実現に向けて挑戦することができます。

※1：「Marché du Film」において特定の国を重点的に取り上げるもので、選定国はさまざまな形で注目を集める機会を得ます。参考：日本貿易振興機（ジェトロ）2025年10月28日公開「カンヌ映画祭併設映画見本市マルシェデュフィルム2026 ―日本がカントリーオブオナーに決定―」

映画やドラマの製作に現役で携わるメンターについて

本プログラムには、国内や海外で映画・ドラマ製作に現役で携わるプロデューサーがメンターとして参画します。座学や技術指導を中心としたプログラムではなく、メンターや参加者同士のインタラクティブなコミュニケーションをベースに、プロデューサーマインドを引き上げ、視座と実力の向上を図ります。また、参加者の思考や感情の整理、そして目標達成に向けて、コーチングによるサポートも予定しています。メンター陣は随時、本プログラムの専用ページにて発表予定です。

＜チーフメンター 株式会社アットムービー 代表取締役プロデューサー 森谷雄のコメント＞

昨年のカンヌ国際映画祭に出向いた時、各国のプロデューサーが、母国語ではない英語で自分のプロジェクトをピッチしているのが当たり前のように目に飛び込んで来ました。それと同時に、果たして日本のプロデューサーはどうだろうか？と思いました。日本のコンテンツが世界から注目を浴びる今、日本のクリエイターが自らの言葉で自分の企画をプレゼンすることで、その「熱」を伝える必要があると強く感じました。次世代を担うクリエイターが持つ、熱のこもった「企画＝作品」を自らの言葉で世界に売り込むタイミングは今だと思うのです。このチャンスを逃さないよう、グローバル目線の育成プログラムを始めます。国内外で活躍するプロデューサーや監督らによるメンタリングや講義をより実践的な角度で行います。プロデューサーのみならず、自分の企画を持っている方は誰でもチャレンジ出来ます。あなたの熱を届けませんか？もちろん私たちメンターも一緒に走って行きます。それがATMOVIE GLOBAL TRACKです！

森谷雄（もりや・たけし）
愛知県生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。フジテレビにて27歳でプロデューサーデビュー。株式会社アットムービー代表取締役。「天体観測」（フジテレビ）、「ザ・クイズショウ」（日本テレビ）、「深夜食堂」（毎日放送）などのドラマをプロデュース。映画作品は『しあわせのパン』（三島有紀子監督）、『曇天に笑う』(本広克行監督) 『最初の晩餐』(常盤司郎監督)ほか多数。監督作品に『サムライフ』、『アニバーサリー』、『THE３名様〜リモートだけじゃ無理じゃね？〜』がある。著書に「母への100の質問状」「シムソンズ」などがある。

近年のプロデュース作品は「東京ラブストーリー」(FOD/Amazonプライム)、映画『ミッドナイトスワン』(内田英治監督/第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか9部門受賞)、映画『Dr.コトー診療所』(中江功監督)、『35年目のラブレター』(塚本連平監督)などがある。また、堤幸彦監督、本広克行監督、佐藤祐市監督らと共に立ち上げたクリエイティブコミュニティSUPER SAPIENSSによる長編第1弾作品『THE KILLER GOLDFISH』はロンドン、ポルト、ハリウッドなど世界12ヶ所の国際映画祭にセレクトされている。

本プログラムへの応募方法について

本プログラムが求めるのは、経験や実績以上に、「自分の作品を世界に届けたい」という強い情熱と、国際的な舞台でチャレンジする意欲を持つ方です。応募方法や条件等の詳細は、専用ページをあわせてご確認のうえ、所定の方法でご応募ください。

＜ご応募いただきたい方＞
・プログラムの全期間に積極的に参加できる方
・オリジナルの企画・物語を映像作品として世界に届けたいという強烈な意志がある方
・新しい挑戦や学びを前向きに楽しめる方
・英語によるピッチが可能、または2026年5月までに英語でピッチできるようになる強い意志がある方（現時点の流暢さは不問）
・チームでの共創・共同製作に前向きであり、仲間のフィードバックを尊重できる方
・国際共同製作にオープンであり、世界で活躍する視座を身につける成長意欲がある方
・海外市場・海外映画祭・国際共同製作に興味を持っている方
・新しい技術（AI／Web3など）に積極的に触れることができる方

＜募集期間＞
2025年12月28日（日）23:59まで
※本プログラムには選考期間があります。所定の期日までにご提出をお願いします。

＜応募時に必要な提出物＞
・これまでのご経歴が分かるエントリーシート
・既にご自身でお持ちの作品に関する企画書（表現内容は自由）
・ご自身で企画を語るショートピッチ動画（2分以内、英語）

＜募集専用ページ＞
https://www.global-track.net/1st/

主催・実施体制

本プログラムは独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金（クリエイター支援基金）」における「クリエイター等支援事業（育成プログラム構築・実践）」の一つとして採択され、実施します。

主催： 文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会
実施団体： 株式会社アットムービー

株式会社アットムービーについて

株式会社アットムービーは、「感動の共有」それがエンタテインメントの原点。アットムービーは、映像=MOVIEを起点=＠に起こり得ることすべてをプロデュースしていくエンタテインメントカンパニーです。「IMAGINE」「REALIZE」「ENTERTAIN」をモットーに、私たちのイメージした楽しいことを現実にして、たくさんの人たちとの「感動の共有」を目指していきます。

・会社名：株式会社アットムービー
・所在地：東京都渋谷区神泉町5-2　塩入小路2ビル4F
・代表者：代表取締役 森谷 雄

・設立：2000年11月
・事業内容：プロデュース事業、テレビドラマおよび劇場映画の企画・制作・プロデュース等
・URL：https://atmovie.sakura.ne.jp/atwp/