人事課題を“匿名×比較”で解決する新サービス「HRTrail」正式版を 2026年1月16日リリース
採用・定着・育成・DXなどの組織課題に対し、平均3社の専門家からのオーダーメイド提案を無料で比較検討できる人事支援プラットフォーム

株式会社クラフトレイル(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役:村上浩二)は、企業が抱える採用・定着・育成・DXなどの人事・組織課題に対し、実績ある人事プロフェッショナルから複数の解決提案を匿名で受け取り、比較検討できる人事支援サービス「HRTrail(エイチアールトレイル)」の正式版を、2026年1月16日(金)にリリースいたします。
HRTrailは、2025年7月よりβ版として提供を開始し、実際の企業利用を通じてサービス設計や運用フローの検証を行ってきました。
β版では、企業が抱える組織課題に対し、複数の専門家から提案を受け取り、比較検討できる仕組みが一定の評価を得た一方で、課題整理の方法や、プロジェクト進行時の調整体制などに改善の余地があることも明らかになりました。
これらの検証結果を踏まえ、正式版では、課題ヒアリングシートの仕様を刷新し、採用に関する課題と、それ以外の組織課題(人事評価制度、定着支援、労務、教育、DX等)を分けて整理できる設計へと変更しました。また、ユーザー企業とパートナー企業の間に当社が介在し、進捗管理や調整を行う運営介入型オプションの提供を開始するなど、実務面での支援体制を強化しています。
HRTrailは、原則オンライン対応による全国展開を前提としたサービスとして提供されます。
比較検討まで完全無料で利用できる点や、提案段階では企業名を開示しない匿名設計を採用している点を特徴とし、企業が心理的な負担なく組織課題の解決策を検討できる環境づくりを目指しています。
|サービス提供の背景
近年、多くの企業が採用・定着・育成・DXといった人事・組織課題を同時並行で抱えるようになっています。これらの課題は個別に存在しているように見えても、実際には相互に強く影響し合っており、単一の施策だけで解決できるものではありません。
例えば、採用がうまくいかない背景には、評価制度や育成体制が不十分であること、現場のマネジメント負荷が高く、定着に課題が生じていることなど、複数の要因が絡み合っているケースが少なくありません。
一方で、企業がこうした複雑な課題を外部に相談しようとした際、「どの分野の専門家に相談すればよいのか分からない」「相談内容がまだ整理できていない段階で問い合わせることに不安がある」「問い合わせをした途端に営業を受けるのではないか」といった心理的ハードルが存在します。
その結果、本来であれば早期に対処できたはずの課題が後回しにされ、結果として状況が深刻化してしまうケースも見られます。
また、複数の支援会社に個別に相談した場合、それぞれが自社サービスを前提とした提案を行うため、企業側が提案内容を横並びで比較することが難しいという課題もあります。提案の良し悪しを判断するための基準が持てず、最終的には「以前付き合いのあった会社」「知人から紹介された会社」といった属人的な理由で意思決定が行われてしまうことも少なくありません。
一方、人事支援を担う側であるプロフェッショナル企業に目を向けると、高い専門性や豊富な実績を持ちながらも、その強みを十分に発揮できる機会が限られているという現状があります。大手サービスの下請け業務が中心となり、顧客の課題に主体的に向き合う機会が少ないという構造的な問題も存在しています。
HRTrailは、こうした「企業が抱える組織課題」と「人事プロフェッショナルが持つ強み」が適切に結びついていない状況を解消することを目的に生まれました。
企業が課題を起点に複数の提案を比較できる環境を整えることで、より納得感のある意思決定を可能にすると同時に、人事プロフェッショナルが本来の専門性を発揮できる機会を創出することを目指しています。
|HRTrailとは(サービス定義)
HRTrailは、企業が抱える人事・組織課題に対して、実績ある複数の人事プロフェッショナル企業から解決提案を受け取り、それらを比較検討できる人事支援プラットフォームです。
採用、定着、育成、評価制度、労務、DX、外注、教育など、分野が細分化されがちな組織課題に対して、「どこに、どのように相談すればよいのか分からない」という企業の悩みを起点に設計されています。
一般的な人事支援サービスや一括見積サービスでは、あらかじめ用意されたサービスやパッケージを前提に提案が行われることが多く、企業の課題がその枠に当てはめられる形になりがちです。その結果、本来解決すべき課題の本質とは異なる方向で検討が進んでしまうケースも少なくありません。
HRTrailでは、この点を課題と捉え、**「サービス起点」ではなく「課題起点」**で提案が行われる仕組みを採用しています。ユーザー企業は、まず自社が抱える課題や違和感、現状の悩みをアンケート形式で入力します。その内容をもとに、運営側が情報を整理・匿名化し、パートナー企業へ共有します。パートナー企業は、企業名や規模といった先入観に左右されることなく、提示された課題そのものに向き合い、自社の専門性を生かした提案を作成します。
この仕組みにより、企業側は「どのサービスを選ぶか」ではなく、「どの考え方・どのアプローチが自社に合っているか」という観点で提案を比較することが可能になります。また、既存サービスを活用する場合であっても、そのまま導入するのではなく、課題に応じた使い方や進め方を含めた提案が行われるため、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
HRTrailは、単なるマッチングや紹介を目的としたサービスではありません。企業が抱える課題を整理し、複数の選択肢を並べて比較できる環境を提供することで、意思決定の質を高めることを目指しています。比較の結果、すべての提案を見送るという判断も尊重されており、企業が自社の状況に納得したうえで次のアクションを選べる点も特徴の一つです。

|匿名×比較の設計思想
HRTrailの大きな特徴の一つが、「匿名性」と「比較検討」を前提にした設計思想です。これは単なる機能上の工夫ではなく、企業と人事プロフェッショナルの双方が、本来あるべき形で向き合うために設計された仕組みです。
多くの企業が人事課題について外部に相談する際、「相談した瞬間から営業が始まるのではないか」「まだ整理しきれていない課題を出してよいのだろうか」といった不安を抱えています。その結果、課題が明確でない段階ほど、相談行動そのものが先送りされてしまう傾向があります。
HRTrailでは、こうした心理的ハードルを下げるため、提案段階では企業名や担当者情報をパートナー企業に開示しない匿名設計を採用しています。
匿名性を担保することで、パートナー企業は「どの会社からの依頼か」「将来的な受注につながるか」といった要素に左右されることなく、提示された課題そのものに集中して提案を行うことが可能になります。企業側にとっても、自社名を伏せた状態で提案を受け取れるため、営業を前提としないフラットな視点で内容を比較することができます。
また、HRTrailでは「比較できること」そのものを重要な価値と捉えています。人事や組織に関する課題は、正解が一つに定まらないケースが多く、専門家によって着眼点やアプローチが異なります。複数の提案を並べて見ることで、自社の課題がどのように捉えられているのか、どの観点が不足しているのかといった新たな気づきを得ることができます。
比較の結果、提案をすべて見送るという判断も、HRTrailでは前提としています。無理に次のステップへ進む必要はなく、比較検討そのものが意思決定の材料になるという考え方です。
面談に進む場合にのみ、企業名がパートナー企業へ開示されるため、面談に至らなかった場合に営業連絡が発生することはありません。
HRTrailが「匿名×比較」という設計を採用しているのは、企業が安心して課題と向き合い、人事プロフェッショナルが純粋に専門性を発揮できる環境を整えるためです。この設計思想が、従来の人事支援の在り方とは異なる価値を生み出しています。
|ご利用の流れ
HRTrailは、企業が人事・組織課題について「まだ整理しきれていない段階」からでも利用できるよう、利用開始までのハードルをできるだけ下げた設計となっています。比較検討まで完全無料で利用できる点も含め、意思決定に必要な情報を安心して集められる流れを重視しています。
まず、ユーザー企業は任意での事前相談もしくは課題アンケートへの回答から利用を開始します。
相談は必須ではなく、「いきなりアンケートに回答する」という使い方も可能です。
アンケートでは、採用や定着、育成、評価制度、労務、DXなど、現在感じている課題や違和感を選択・記述する形式となっており、完璧に整理された状態である必要はありません。
次に、入力された内容をもとに、運営側で課題の整理と匿名化を行います。ここでは、企業名や担当者名など、パートナー企業に開示する必要のない情報を除外し、課題の背景や要点が伝わる形に整えます。
これにより、パートナー企業は先入観を持たず、課題そのものに集中した提案を行うことができます。
整理された課題情報は、HRTrailに登録している人事プロフェッショナル企業の中から、課題内容に適した企業に共有されます。各パートナー企業は、自社の専門領域や過去の経験をもとに、課題に対する考え方やアプローチ、解決までの進め方などを含めた提案を作成します。
この段階では、企業名は開示されていないため、営業目的ではなく、純粋に課題解決を意識した提案が集まりやすい設計となっています。
ユーザー企業は、届いた提案内容を確認し、比較検討を行います。
提案は表形式で提示されるため、複数の視点や考え方を簡単に比べることができます。比較の結果、すべての提案を見送るという判断も可能であり、その場合でも費用が発生することはありません。
提案内容に納得し、より詳しい話を聞きたいパートナー企業があった場合にのみ、面談へと進みます。この段階で初めて企業名が開示され、双方が直接コミュニケーションを取る流れとなります。
面談以降の進行については、ユーザー企業とパートナー企業の判断に委ねられますが、希望する場合には当社が進捗管理や調整を行う運営介入型オプションを利用することも可能です。

このようにHRTrailは、「比較すること」自体を価値と捉え、企業が納得感を持って次の一歩を選べるような利用体験を提供しています。
|正式版アップデート詳細
HRTrailの正式版リリースにあたっては、2025年7月から提供してきたβ版での運用結果を踏まえ、サービスの設計や運用体制を見直しました。β版では、企業と人事プロフェッショナルが直接やり取りを行うシンプルな仕組みを採用していましたが、実際の運用を通じて、課題整理の精度やプロジェクト進行時の負荷といった点で改善の余地が明らかになりました。
まず一つ目のアップデートが、課題ヒアリングシートの仕様刷新です。β版では、採用課題とそれ以外の組織課題が同一のフォーマットで扱われていましたが、正式版では、採用案件と、採用以外の組織課題(人事評価制度、定着支援、労務、教育、DX等)を分けて整理できる設計としました。これにより、パートナー企業が課題の性質を正しく把握し、より具体性の高い提案を行いやすくなっています。
二つ目が、運営介入型オプションの提供開始です。正式版では、ユーザー企業とパートナー企業の間に当社が入り、プロジェクト全体の進捗管理や調整を行うオプション(月額5万円〜8万円)を新たに設けました。複数の支援会社が関与するプロジェクトでは、役割分担やスケジュール調整が複雑になりがちですが、当社が調整役を担うことで、プロジェクトの停滞や認識のズレを防ぐことを目的としています。
三つ目のアップデートとして、組織課題診断レポートの提供を追加しました。これは、ユーザー企業の入力内容やヒアリング結果をもとに、現在の組織状態や課題の傾向を整理・可視化するレポートを提供するサービスです。提案内容を検討する際の判断材料として活用できるほか、社内での共有資料としても利用できるよう設計されています。
さらに、正式版ではコンタクト手段の選択制を導入しました。ユーザー企業とパートナー企業がコミュニケーションを取る際、LINE WORKSまたはChatworkのいずれかを選択して利用できるようにし、既存の業務環境との親和性を高めています。これにより、導入後のやり取りが負担になりにくい運用を目指しています。
これらのアップデートは、β版で寄せられた実際の利用者やパートナー企業からの声を反映したものであり、正式版ではより実務に即した形でHRTrailを利用できるようになっています。
|β版での実績
HRTrailは、2025年7月よりβ版として提供を開始し、正式版リリースに向けた実証運用を行ってきました。β版期間中は、実際に人事・組織課題を抱える企業に利用してもらいながら、サービスの有効性や運用上の課題について検証を重ねてきました。
β版での主な実績として、相談件数は11件となっており、1件あたりに届く提案数は平均3社でした。これは、企業が比較検討を行ううえで、過不足のない選択肢を提示できていたことを示す結果と捉えています。
相談内容は、採用、賃金体系の整備、定着支援、労務対応相談、DX化(業務効率化)、補助金活用など、幅広い分野にわたる提案が寄せられました。

また、β版期間中における契約率は約50%となっています。これは、比較検討を行った企業のうち、半数が何らかの形で次のステップへ進んだことを示しており、課題起点で複数の提案を比較できる仕組みが、意思決定の質を高める一助となっていたことがうかがえます。
一方で、提案を受け取ったものの、すべてを見送るもしくは保留するという判断をした企業もあり、その判断が尊重される設計であった点も、HRTrailの特徴の一つです。
β版に参加したパートナー企業は20社にのぼり、採用系、人事評価、人材育成、労務、DX、人事コンサルタントなど、専門分野の異なるプロフェッショナルが集まりました。
これにより、企業側は自社の課題に対して多角的な視点から提案を受け取ることができ、提案内容の幅と質の両面で一定の評価を得ることができました。
これらの実績は、あくまでβ版という限られた条件下での結果ではありますが、正式版においてサービスを拡充していくための重要な指標となっています。
|信頼性と安全性への取り組み
HRTrailでは、企業と人事プロフェッショナルの双方が安心して利用できる環境づくりを、サービス設計の重要な前提としています。
人事や組織に関する課題は、企業の内部情報や経営判断に関わる内容を含むことが多く、信頼性と安全性が担保されていなければ、継続的な利用にはつながりません。
まず、HRTrailに登録するパートナー企業については、事前に当社による面談および審査を実施しています。審査では、過去の実績や専門分野だけでなく、課題への向き合い方や担当者の姿勢、コミュニケーションの取り方なども確認し、サービスの趣旨に賛同した企業のみと契約を締結しています。
これにより、単にサービスを提供するだけでなく、ユーザー企業と誠実に向き合う姿勢を重視したパートナー選定を行っています。
また、当社とパートナー企業との契約においては、ハラスメントや迷惑行為を防止するための条項を明確に定めています。ユーザー企業に対する過度な営業行為や、不適切な言動が発生しないよう、ルールを事前に共有したうえでサービス運用を行っています。
万が一、問題が発生した場合には、当社が状況を確認し、必要に応じて対応を行う体制を整えています。
情報の取り扱いについても、段階的な開示を前提としています。提案段階では、パートナー企業に開示される情報は、業種および所在地(市区町村まで)に限定され、企業名や担当者情報は共有されません。面談に進む段階で初めて、双方の合意のもとで情報が開示される仕組みとしています。
さらに、ユーザー企業とパートナー企業がやり取りを行う際には、当社が用意するコミュニケーション環境を利用することを基本とし、プロジェクトの進捗や状況を把握できる体制を整えています。これにより、認識のズレや進行上のトラブルが起こりにくい運用を目指しています。
これらの取り組みを通じて、HRTrailは単なるマッチングサービスではなく、信頼性と安全性を重視した人事支援プラットフォームとしての運営を行っています。

|今後の展望・まとめ
日本では、人材不足が今後さらに深刻化していくことが予想されています。その影響は採用難にとどまらず、既存人材の定着や育成、限られた人員で業務を回すためのDXや外注活用など、組織運営全体に広がっています。こうした環境下において、企業が自社に合った人事施策を選択し、実行していくためには、より質の高い意思決定が求められています。
HRTrailは、こうした時代背景の中で、「人事課題に対する意思決定の質を高める」ことを目的としたサービスです。
単に支援会社を紹介するのではなく、企業が抱える課題を起点に、複数の専門家の視点を並べて比較できる環境を提供することで、納得感のある判断を支援していきます。比較の結果、すぐに次のアクションを取らないという選択も含め、企業自身が主体的に意思決定できることを重視しています。
また、HRTrailは企業側だけでなく、人事プロフェッショナルにとっても、新たな可能性を広げる場となることを目指しています。
専門性や実績を持ちながらも、従来の枠組みでは十分に力を発揮できなかった人事支援企業が、課題に正面から向き合い、その価値を提案という形で発揮できる機会を創出していきます。
今後は、泉州を起点に、オンライン対応による全国展開を進めるとともに、対応可能なテーマの拡充や、サービス運用のさらなる改善を継続していく予定です。採用、定着、育成、DX、外注、教育といった幅広い領域において、企業と人事プロフェッショナルがより良い形で出会える仕組みづくりを進めてまいります。
■ 会社概要

会社名:株式会社クラフトレイル
所在地:大阪府大阪市北区梅田1-1-3
代表者:代表取締役 村上浩二
設立:2025年4月
事業内容:人事・組織課題に関するコンサルティングおよびプラットフォーム運営
■ サービスに関するお問い合わせ先
株式会社クラフトレイル
E-mail:info@craftrail.co.jp
Webサイト:https://craftrail.co.jp/
※取材・掲載に関するお問い合わせも、上記メールアドレスまでご連絡ください。
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