【2025年版】総合商社5社の年収ランキングを公開 ― 時給換算で見えた「稼ぎ方」の違い ―
平均1,700万〜2,000万円超え。年収×労働時間で浮かび上がる各社の特徴

Career Reveal(キャリア・リビール)は、企業が開示する人的資本データを可視化するデータプラットフォームです。このたび、上場企業が公開する有価証券報告書などの一次情報をもとに、総合商社業界(大手5社)の年収データを分析し、2025年期の「年収ランキング」を公開しました。
2023年以降、人的資本開示の拡充により、企業の年収や働き方に関する定量データが比較可能になりつつあります。本調査は、そうした開示情報を横断的に整理し、総合商社各社の年収水準を可視化したものです。
総合商社は日本企業の中でも高年収で知られていますが、本調査では年収総額だけでなく、平均残業時間を考慮した「時給換算」の視点を加えることで、同じ高年収でも“稼ぎ方の質”に大きな違いがあることが明らかになりました。
■ 調査概要
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対象企業:総合商社(大手5社)
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データ出典:各社の有価証券報告書、統合報告書、サステナビリティレポート、ESGデータブック(2025年期)
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分析指標:平均年収、平均残業時間、時給換算年収
■ 主な調査結果
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総合商社5社の平均年収はすべて1,700万円超 :調査対象5社の平均年収は高水準で推移しており、最も高い三菱商事では2,033.4万円となりました。
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時給換算における各社の特徴 :年収総額だけでなく、平均残業時間を考慮した「推定時給」を算出しました。その結果、三井物産が約10,000円となり、時間あたりの収益性が高い結果となっています。
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年収と労働時間の相関 :企業間で最大300万円以上の年収差が見られましたが、これには労働時間の長短も関与しており、各社の人的資本戦略の違いが数値に表れる結果となりました。
■ 年収×労働時間によるポジショニング分析

本調査では、年収と平均労働時間の関係を可視化した「ポジショニングマップ」も作成しました。
これにより、年収総額が相対的に高い傾向にある企業群や、労働時間あたりの収益性が高い傾向にある企業群など、各社の位置づけが確認できます。
なお、このポジショニングマップは、年収と労働時間をもとに相対的な傾向を示したものであり、企業の優劣や働きやすさを断定するものではありません。働き方の特徴を多面的に理解するための参考情報として位置づけています。
■ 分析コメント(Career Reveal)
本ランキングが示しているのは、単に「年収が高い企業」ではありません。
年収と残業時間を組み合わせて見ることで、長時間労働によって年収を積み上げている企業と、短時間で高付加価値を生み出している企業に分かれることが分かります。
今後のキャリア選択においては、年収の多寡だけでなく、「どのような働き方の結果としてその年収が実現しているのか」を見ることが重要になります。
※本リリース内の図表・データは、出典明記の上で自由に転載・引用いただけます。
■ Career Revealについて
Career Reveal(キャリア・リビール)は、有価証券報告書や統合報告書、サステナビリティレポートなどの一次情報をもとに、年収、残業時間、離職率、教育投資、多様性といった人的資本データを構造化・可視化するデータプラットフォームです。企業比較を通じて、求職者・投資家・企業の意思決定を支援し、人的資本情報の透明性向上に貢献しています。
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